Microsoft Cybersecurity Architect参考書
Zero Trust に基づくセキュリティ設計を担うエキスパート資格(SC-100)。
Microsoft Cybersecurity Architect(SC-100)について
Microsoft Cybersecurity Architect(SC-100)は、Microsoft が提供するプロフェッショナル・エキスパートレベルの認定資格です。このページでは、試験範囲を全 5 章・20 節の参考書として体系的に解説し、本番形式の練習問題で理解度を確認できます。下の章一覧から順に読み進め、「問題集で演習する」で実力を試すのが効率的な学習の流れです。
試験で問われる分野(出題範囲の目安)
- セキュリティのベストプラクティスと優先順位に沿った設計約 22%
- セキュリティ運用・ID・コンプライアンスの設計約 28%
- インフラのセキュリティ設計約 28%
- アプリケーションとデータのセキュリティ設計約 22%
配点は本番試験の目安です。各分野は下の章・節で詳しく解説しています。
公式の試験情報:https://learn.microsoft.com/en-us/credentials/certifications/resources/study-guides/sc-100
1セキュリティ戦略とベストプラクティス
- 1.1ゼロトラストと RaMP
ゼロトラストの 3 原則(明示的な検証・最小特権・侵害を前提)と 6 つの防御領域(ID/エンドポイント/アプリ/データ/インフラ/ネットワーク)、そして Rapid Modernization Plan(RaMP)による優先度付き導入を、アーキテクトの視点で理解します。
- 1.2MCRA と MCSB によるベストプラクティス整合
Microsoft Cybersecurity Reference Architectures(MCRA)と Microsoft cloud security benchmark(MCSB)を用いて、能力・統制をベストプラクティスへ整合させ、インサイダー/外部/サプライチェーン攻撃に備える設計を理解します。
- 1.3CAF・WAF と Azure ランディングゾーン、DevSecOps
Cloud Adoption Framework(CAF)と Azure Well-Architected Framework(WAF)に基づくセキュリティ/ガバナンス戦略、Azure ランディングゾーンによる統制の実装、CAF に沿った DevSecOps プロセスの設計を理解します。
- 1.4レジリエンシ・BCDR・ランサムウェア対策
事業継続性の目標に沿うセキュリティ戦略、business-critical 資産の脅威の特定と優先順位付け、ハイブリッド/マルチクラウドの secure backup & restore(BCDR)、ランサムウェア緩和(BCDR と特権アクセスの優先)、セキュリティ更新の評価を理解します。
2セキュリティ運用(SecOps)
- 2.1XDR と SIEM による検知と対応
Microsoft Defender XDR(ID/エンドポイント/メール/SaaS の横断的な検知応答)と Microsoft Sentinel(クラウドネイティブ SIEM)の役割分担、両者を統合した検知応答(XDR+SIEM)、ハイブリッド/マルチクラウド監視の設計を理解します。
- 2.2SOAR とインシデント対応の自動化
Microsoft Sentinel と Defender XDR を用いた SOAR(オーケストレーションと自動応答)、オートメーションルールとプレイブック、インシデント対応・脅威ハンティング・インシデント管理のワークフロー設計、UEBA を理解します。
- 2.3集中ログ・監査と多環境の監視
Microsoft Purview Audit を含む集中ログと監査、ハイブリッド/マルチクラウドを支える監視設計、ログの取り込み・保持・分離の考え方を理解します。
- 2.4MITRE ATT&CK と検知カバレッジ
MITRE ATT&CK マトリクス(Enterprise・Mobile・ICS)を用いた脅威検知カバレッジの評価、インシデント対応・脅威ハンティング・インシデント管理のワークフローの設計と評価を理解します。
3ID・特権アクセス・コンプライアンス
- 3.1Entra ID とハイブリッド/外部 ID
Microsoft Entra ID を中核とするハイブリッド/マルチクラウドの ID 設計、ハイブリッド ID の同期/認証方式、外部 ID(B2B・分散 ID)、SaaS/PaaS/IaaS/オンプレへのアクセスの ID・ネットワーク・アプリ制御を理解します。
- 3.2モダン認証認可と Conditional Access
Conditional Access・継続的アクセス評価(CAE)・リスクスコアリング・保護されたアクション(protected actions)を含むモダン認証認可戦略、Conditional Access のゼロトラスト整合の検証、AD DS のハードニング、シークレット/キー/証明書の管理を理解します。
- 3.3特権アクセスの保護と CIEM
エンタープライズアクセスモデルによる特権ロールの割当/委任、Entra Privileged Identity Management(PIM)・エンタイトルメント管理・アクセスレビュー、クラウドインフラのエンタイトルメント管理(CIEM)、特権アクセス用のセキュアワークステーション(PAW)、クラウドテナント管理の保護を理解します。
- 3.4規制コンプライアンスの設計
コンプライアンス要件をセキュリティ統制へ翻訳する設計、Microsoft Purview によるコンプライアンス対応、Microsoft Priva によるプライバシー対応、Azure Policy、Microsoft Defender for Cloud による規制標準/ベンチマーク整合の評価を理解します。
4インフラのセキュリティ
- 4.1Defender for Cloud による posture 管理
Microsoft Defender for Cloud(MCSB 含む)と Microsoft Secure Score による posture 評価、ハイブリッド/マルチクラウドの統合 posture、cloud workload protection(CWPP)の選定、Azure Arc によるハイブリッド/マルチクラウド統合を理解します。
- 4.2Exposure Management と外部攻撃面(EASM)
Microsoft Security Exposure Management(攻撃パス・攻撃面の縮小・セキュリティインサイト・イニシアチブ)と Microsoft Defender External Attack Surface Management(Defender EASM)による posture 管理プロセスの要件と優先順位を理解します。
- 4.3サーバ・エンドポイント・OT/IoT のセキュリティ
サーバ/クライアントエンドポイント(複数 OS・モバイル・ベースライン・Windows LAPS)、IoT/組込み・OT/ICS(Microsoft Defender for IoT)、SaaS/PaaS/IaaS のセキュリティ要件(コンテナ・コンテナオーケストレーション・Azure AI services security)の設計を理解します。
- 4.4ネットワークセキュリティと SSE
ネットワーク設計のセキュリティ整合の評価、Microsoft Entra Internet Access(セキュア Web ゲートウェイ)・Microsoft Entra Private Access を含む Security Service Edge(SSE)、ゼロトラストネットワークの考え方を理解します。
5アプリケーションとデータのセキュリティ
- 5.1Microsoft 365 の保護
Microsoft Secure Score による生産性/コラボワークロードの posture 評価、Microsoft Defender for Office 365・Microsoft Defender for Cloud Apps、Microsoft Intune によるデバイス管理、Microsoft Purview による M365 データ保護の設計を理解します。
- 5.2Microsoft 365 Copilot のデータセキュリティ
Microsoft 365 Copilot のデータセキュリティとコンプライアンス統制の評価=既存のアクセス権限と秘密度ラベルの継承、過剰共有(oversharing)の抑制、Purview による監査と DLP の適用を理解します。
- 5.3アプリケーションの保護
アプリポートフォリオの posture 評価、脅威モデリングによる business-critical アプリの評価、アプリセキュリティのフルライフサイクル戦略とセキュア開発の標準、workload identity による認証、API 管理とセキュリティ、Azure Web Application Firewall(WAF)を理解します。
- 5.4データの保護
データの discovery と分類、データへの脅威緩和の優先順位、保存時/転送時の暗号化(Azure Key Vault・インフラ暗号化)、Azure ワークロード(Azure SQL・Azure Synapse Analytics・Azure Cosmos DB)と Azure Storage のデータ保護、Microsoft Defender for Storage・Microsoft Defender for Databases を理解します。

