変更要約: SC-100 第3章を新規作成(ドメイン2 後半: Entra ID/ハイブリッド ID(Entra Connect・PHS/PTA/フェデレーション)/外部 ID(B2B/分散 ID)、Conditional Access/Entra ID Protection リスク/CAE/protected actions/AD DS ハードニング/Key Vault/マネージド ID、enterprise access model/PIM/エンタイトルメント管理/アクセスレビュー/CIEM(Entra Permissions Management)/PAW、規制コンプラ(要件→統制)/Microsoft Purview/Microsoft Priva/Azure Policy/Defender for Cloud 規制ダッシュボード)。
3.3特権アクセスの保護と CIEM
エンタープライズアクセスモデルによる特権ロールの割当/委任、Entra Privileged Identity Management(PIM)・エンタイトルメント管理・アクセスレビュー、クラウドインフラのエンタイトルメント管理(CIEM)、特権アクセス用のセキュアワークステーション(PAW)、クラウドテナント管理の保護を理解します。
攻撃者の最終目標はしばしば「特権」です。ランサムウェアでも横移動の鍵は奪った管理者権限でした。特権アクセスの保護は、ゼロトラストの最小特権と RaMP の最優先事項です。
3.3.1エンタープライズアクセスモデルと PIM
エンタープライズアクセスモデル は、コントロールプレーン/管理プレーン/データプレーンを分離し、特権を「層」で隔離する設計原則です(旧 Tier モデルの後継)。これを実装する中核が Microsoft Entra Privileged Identity Management(PIM)で、管理者ロールを常時付与しない=必要時のみ Just-In-Time に、承認・期限・MFA・理由記録付きで昇格させ、自動失効します。アーキテクトは「グローバル管理者を常時 5 人持っている」状態を、PIM の対象化+人数削減+緊急用(break-glass)アカウントの設計へ置き換えます。
3.3.2アクセスのガバナンスと CIEM
アクセスのライフサイクルは エンタイトルメント管理(アクセスパッケージで申請/承認/期限を一元化)と アクセスレビュー(定期的に「まだ必要か」を見直し剥奪)で統制します。マルチクラウドでは権限が膨張しがちで、CIEM(Cloud Infrastructure Entitlement Management)= Microsoft Entra Permissions Management が Azure/AWS/GCP の過剰権限を可視化・縮小します(使われていない権限の削減=最小特権の継続的実現)。アーキテクトは「マルチクラウドの過剰権限をどう継続的に抑えるか」に CIEM を据えます。
3.3.3セキュアワークステーション(PAW)とテナント保護
特権操作を汚染された端末から行えば、PIM も MFA も迂回されえます。特権アクセスワークステーション(PAW)は、メール/ブラウジングを排した専用の堅牢な端末からのみ管理操作を許す設計です(リモート特権アクセスも同様に隔離)。さらに SaaS/マルチクラウドのテナント管理 そのものの保護(管理者の分離・条件付きアクセス・監査)を設計します。アーキテクトは「管理者の入口」を最小化・隔離します。
決め手:「管理者権限を常時持たせず必要時のみ承認付き昇格・自動失効」=PIM(JIT)。「アクセスの申請/承認/期限を一元化」=エンタイトルメント管理。「定期的に権限を見直し剥奪」=アクセスレビュー。「Azure/AWS/GCP の過剰権限を可視化/縮小」=Entra Permissions Management(CIEM)。「管理は専用の堅牢端末からのみ」=PAW。
混同に注意:
①PIM(特権の JIT 昇格・Entra/Azure ロール)と CIEM/Permissions Management(マルチクラウドの過剰権限縮小)を取り違えない。
②PIM を入れても break-glass(緊急用)アカウントは別途設計する。
③MFA/PIM だけでは不十分=管理端末(PAW)の汚染対策も要る。
3.3.4この節のまとめ
- 特権は層で隔離(enterprise access model)。PIM で常時付与せず JIT 昇格・承認・期限・自動失効
- エンタイトルメント管理+アクセスレビューでライフサイクル統制。CIEM(Permissions Management) でマルチクラウド過剰権限を縮小
- PAW で管理操作を堅牢端末に限定し、テナント管理の入口を隔離。break-glass を別設計
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理解度チェック
(軽い確認用)Q1. 管理者ロールを常時付与せず、必要時のみ承認と期限付きで昇格させ自動失効させたい。最適なのはどれですか?
Q2. Azure・AWS・GCP にまたがる過剰な(使われていない)権限を可視化し継続的に縮小したい。最適なのはどれですか?
Q3. 従業員のアクセス権が時間とともに蓄積する(権限クリープ)のを防ぎ、定期的に見直して剥奪したい。最適なのはどれですか?
Q4. 管理操作を、メールやブラウジングを排した専用の堅牢な端末からのみ許可したい。最適なのはどれですか?
Q5. コントロールプレーン/管理プレーン/データプレーンを分離し特権を層で隔離する設計原則はどれですか?

