LinuC レベル1 101試験参考書
Linux サーバーの構築・運用スキルを証明する LinuC レベル1 の前半試験(101試験・Version 10.0)。
LinuC レベル1 101試験(LinuC-101)について
LinuC レベル1 101試験(LinuC-101)は、LPI-Japan が提供するアソシエイトレベルの認定資格です。このページでは、試験範囲を全 5 章・21 節の参考書として体系的に解説し、本番形式の練習問題で理解度を確認できます。下の章一覧から順に読み進め、「問題集で演習する」で実力を試すのが効率的な学習の流れです。
試験で問われる分野(出題範囲の目安)
- Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用約 27%
- ファイル・ディレクトリの操作と管理約 17%
- GNUとUnixのコマンド約 25%
- リポジトリとパッケージ管理約 13%
- ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム約 18%
配点は本番試験の目安です。各分野は下の章・節で詳しく解説しています。
1Linuxのインストールと仮想マシン・コンテナの利用
- 1.1Linuxのインストール、起動、接続、切断と停止
Linux を物理/仮想マシンへインストールし、起動・停止・リモート接続を行う基本操作を学びます。UEFI/BIOS のブート優先順位、インストール時の設定(パッケージグループ・タイムゾーン・GUI/CUI)、shutdown・reboot・halt による停止、SSH の公開鍵認証(authorized_keys・known_hosts)を押さえます。
- 1.2仮想マシン・コンテナの概念と利用
仮想マシンとコンテナを実現する基本技術を学びます。ハイパーバイザー とカーネル・仮想マシンの関係、仮想化支援機能、仮想マシンとコンテナの特徴の違い(ゲストOS の有無・カーネル共有)、virsh による仮想マシンの起動/停止、docker によるコンテナの起動/停止を押さえます。
- 1.3ブートプロセスとsystemd
電源投入から Linux が使えるようになるまでの流れと、systemd によるブートターゲット管理を学びます。UEFI/BIOS→ブートローダー→カーネル→systemd の順序、systemctl でのデフォルトターゲットの設定・変更、シングルユーザーモード(rescue)への切り替え、shutdown・halt・reboot・poweroff を押さえます。
- 1.4プロセスの生成、監視、終了
基本的なプロセス管理を学びます。ジョブのフォアグラウンド/バックグラウンド実行(&・bg・fg・jobs)、ログアウト後も実行を続ける nohup・screen・tmux、監視コマンド top・ps・pstree・uptime・pgrep、シグナル送信(kill・pkill・killall)を押さえます。
- 1.5デスクトップ環境の利用
X Window System(X11)によるデスクトップ環境の基本を学びます。X サーバーとX クライアントの役割分担、ディスプレイマネージャー・ウィンドウマネージャー・統合デスクトップ環境の違い、startx による手動起動、リモート GUI のための DISPLAY 環境変数と xauth、X11 転送 を押さえます。
2ファイル・ディレクトリの操作と管理
- 2.1ファイルの所有者とパーミッション
ファイルへのアクセスを所有者・グループ・パーミッションで制御する方法を学びます。ls -l の読み方、chmod(記号/数値モード)、chown・chgrp による所有者変更、umask による作成時の既定値、SUID・SGID・スティッキービット を押さえます。
- 2.2基本的なファイル管理の実行
ファイル・ディレクトリ操作の基本コマンド(ls・file・touch・cp・mv・rm・mkdir・rmdir)、ワイルドカードによるパターンマッチ、find による条件検索と一括操作、tar によるアーカイブと gzip・bzip2・xz による圧縮、dd を学びます。
- 2.3ハードリンクとシンボリックリンク
1つの実体を複数の名前で参照するリンクの仕組みを学びます。ハードリンクとシンボリックリンクの違い(inode 共有か、パス参照か)、ln/ln -s による作成、ls -li での識別、コピーとの違い、バージョン切り替えなど管理業務での活用を押さえます。
- 2.4ファイルの配置と検索
FHS(Filesystem Hierarchy Standard)が定める標準ディレクトリ構成と、ファイル・コマンドの検索手段を学びます。主要ディレクトリ(/etc・/var・/home・/usr 等)の役割、find と locate(updatedb・/etc/updatedb.conf)の違い、コマンドの所在を調べる which・whereis・type を押さえます。
3GNUとUnixのコマンド
- 3.1コマンドラインの操作
bash での対話操作の基本を学びます。シェル変数と環境変数の違いと操作(set・unset・export・env・echo)、引用符(シングル・ダブル・バッククォート)の使い分け、コマンド履歴(history・.bash_history)、絶対パス/相対パスと PATH 外コマンドの実行、man によるマニュアル参照を押さえます。
- 3.2フィルタを使ったテキストストリームの処理
フィルタ=標準入力を加工して標準出力へ流すコマンド群を学びます。閲覧系(cat・less・head・tail)、抽出・整形系(cut・sort・uniq・wc・nl・tr)、結合・分割系(paste・join・split)、その他(sed・od・expand/unexpand・fmt・pr)の役割を押さえます。
- 3.3ストリーム、パイプ、リダイレクトの使用
コマンドの入出力を自在につなぎ替える仕組みを学びます。標準入力・標準出力・標準エラー出力の3本のストリーム、リダイレクト(<・>・>>・2>&1)、パイプ(|)による連結、出力を引数に変える xargs、画面とファイルへ二股出力する tee を押さえます。
- 3.4正規表現を使用したテキストファイルの検索
正規表現によるパターン検索を学びます。主要なメタ文字(^・$・.・*・[ ]・\\)、grep とその仲間(egrep=grep -E・fgrep=grep -F)の違い、sed と組み合わせた検索置換、regex(7) マニュアルの位置づけを押さえます。
- 3.5エディタを使った基本的なファイル編集の実行
Linux 標準エディタ vi(vim)の基本操作を学びます。ノーマルモードと挿入モードの切り替え(i・o・a・ESC)、カーソル移動(h・j・k・l)、編集(dd・yy・p・c・d・y)、検索(/・?)、保存と終了(ZZ・:w!・:q!・:e!)、既定エディタの切り替え(EDITOR・nano・emacs)を押さえます。
4リポジトリとパッケージ管理
- 4.1aptコマンドによるパッケージ管理
Debian/Ubuntu 系のリポジトリを利用したパッケージ管理を学びます。apt(apt-get・apt-cache・apt-file)によるインストール・アップデート・アンインストール、特定のファイルを含むパッケージの検索、/etc/apt/sources.list によるリポジトリ設定を押さえます。
- 4.2Debianパッケージ管理
リポジトリを介さないdeb パッケージの直接操作を学びます。dpkg によるインストール・アップグレード・アンインストール、インストール済みパッケージの一覧(-l)・所属ファイル(-L)・逆引き(-S)、dpkg-reconfigure による再設定を押さえます。
- 4.3yumコマンドによるパッケージ管理
RHEL 系のリポジトリを利用したパッケージ管理を学びます。yum によるインストール・更新・削除・検索、特定のファイルを提供するパッケージの検索(provides)、リポジトリ設定(/etc/yum.repos.d/・/etc/yum.conf)、パッケージ取得だけ行う yumdownloader を押さえます。
- 4.4RPMパッケージ管理
リポジトリを介さない rpm パッケージの直接操作と照会を学びます。rpm によるバージョン・状態・依存関係・整合性・署名などの情報取得(-q 系)、パッケージが提供するファイル一覧(-ql)とファイルの所属パッケージ(-qf)の逆引きを押さえます。
5ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム
- 5.1ハードウェアの基礎知識と設定
Linux からハードウェアを認識・制御する仕組みを学びます。カーネルモジュールの操作(lsmod・modprobe・insmod・rmmod)、記憶装置(HDD・SSD・光学ストレージ)の違い、ハードウェア情報の取得(lsusb・lspci・/sys/・/proc/・/dev/)、sysfs・udev・D-Bus の概念を押さえます。
- 5.2ハードディスクのレイアウトとパーティション
ディスクを分割して使うパーティション設計を学びます。UEFI ブートに必要な ESP(EFI システムパーティション)、fdisk・gdisk・parted の使い分け、/(ルート)・/var・/home・/boot・スワップの分割方針、LVM(物理/論理ボリューム・動的拡張・スナップショット)の基本概念を押さえます。
- 5.3ファイルシステムの作成と管理、マウント
パーティションを使える状態にするファイルシステム作成とマウントを学びます。mkfs による作成(ext4・XFS・VFAT・Btrfs・tmpfs の特徴)、スワップ(mkswap・swapon/swapoff)、mount/umount、ブート時マウントの /etc/fstab、UUID・ラベルによる識別、/media を押さえます。

