第5章 · ハードウェア、ディスク、パーティション、ファイルシステム·v1.0.0·更新 2026/7/6·読了目安 約11分
変更要約: 初版(主題1.05・副主題1.05.1〜1.05.3に対応)
5.1ハードウェアの基礎知識と設定
この節の要点
Linux からハードウェアを認識・制御する仕組みを学びます。カーネルモジュールの操作(lsmod・modprobe・insmod・rmmod)、記憶装置(HDD・SSD・光学ストレージ)の違い、ハードウェア情報の取得(lsusb・lspci・/sys/・/proc/・/dev/)、sysfs・udev・D-Bus の概念を押さえます。
Linux ではデバイスドライバの多くがカーネルモジュールとして提供され、必要なときだけカーネルに組み込まれます。「USB 機器が認識されない」「NIC のドライバを入れ替えたい」といった場面で、モジュール操作と情報取得コマンドが手足になります。
5.1.1カーネルモジュールの操作
- lsmod=ロード済みモジュールの一覧(
lsmod | grep e1000が定番)。 - modprobe=依存モジュールごとロード/アンロード(
modprobe e1000e/modprobe -r e1000e)。実務・試験ともに第一選択。 - insmod/rmmod=単体のロード/アンロード(依存は解決しない・ファイルパス指定)。modprobe の下請けにあたる低レベルコマンド。
5.1.2記憶装置とハードウェア情報
- 大容量記憶装置の対比=HDD(磁気ディスク・安価大容量・可動部あり)/SSD(フラッシュ・高速・耐衝撃・書き込み回数に上限)/光学ストレージ(DVD 等・配布/アーカイブ用)。
- 情報取得=lspci(PCI デバイス一覧=NIC・GPU 等)・lsusb(USB デバイス一覧)。
- カーネルが見せる情報の窓口=/proc/(プロセス・カーネル状態。/proc/cpuinfo・/proc/meminfo)・/sys/(sysfs=デバイスツリー)・/dev/(デバイスファイル。/dev/sda 等)。
- udev=デバイスの抜き差しを検知して /dev/ のデバイスファイルを動的に作成・命名する仕組み(ルールで名前を固定できる)。D-Bus=デスクトップ等へイベントを通知するプロセス間通信。

