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第4章 · リポジトリとパッケージ管理·v1.0.0·更新 2026/7/6·読了目安 約9分

変更要約: 初版(主題1.04・副主題1.04.1〜1.04.4に対応)

4.4RPMパッケージ管理

この節の要点

リポジトリを介さない rpm パッケージの直接操作と照会を学びます。rpm によるバージョン・状態・依存関係・整合性・署名などの情報取得(-q 系)、パッケージが提供するファイル一覧(-ql)とファイルの所属パッケージ(-qf)の逆引きを押さえます。

yum の足元で実作業を担うのが rpm です(apt に対する dpkg と同じ関係)。依存解決はしない代わりに、インストール済みパッケージの照会(クエリ)機能が豊富で、監査・トラブルシュートで直接叩く場面が多いコマンドです。

4.4.1照会(-q 系)の使い分け

  • 基本=rpm -q パッケージ(バージョン確認)・rpm -qaインストール済み全一覧rpm -qa | grep httpd が定番)・rpm -qi(詳細情報)。
  • ファイルの向き=rpm -ql パッケージパッケージ→ファイル一覧)・rpm -qf /パスファイル→所属パッケージ)。
  • 依存関係=rpm -qR(requires)。未インストールの rpm ファイルを調べるには -p を足す(rpm -qlp package.rpm)。
  • 整合性・署名=rpm -V パッケージ改ざん検証=サイズ/ハッシュ/権限の変化を検出)・rpm --checksig package.rpm(署名確認)。
試験ポイント

「-qa=全一覧・-ql=パッケージ→ファイル・-qf=ファイル→パッケージ・-V=改ざん検証」 の4つが急所です。dpkg との対応(-ql ↔ dpkg -L・-qf ↔ dpkg -S)で覚えると両ディストリビューションの問題に対応できます。rpm も依存解決をしない(する側は yum)点は dpkg と同じ構図です。

セキュリティインシデントの初動を想像すると rpm の照会が生きてきます。「見慣れない実行ファイル /usr/local/bin/x を見つけた」→ rpm -qfどのパッケージの持ち物かを確認(どのパッケージにも属さなければ手動配置=要精査)。「改ざんが疑われる」→ rpm -V coreutilsインストール時からの変化(サイズ S・ハッシュ 5・権限 M など記号で表示)を検出。「このパッケージは何を要求している?」→ rpm -qR。インストール操作(rpm -ivh・更新 -Uvh・削除 -e)もありますが、依存地獄を避けるため通常の導入は yum 経由が原則で、rpm 直接は「照会」と「単体 rpm の検証」が主戦場です。dpkg と同様、-p の有無で「インストール済み DB を見るか、rpm ファイル自体を見るか」が切り替わることも覚えておきましょう。

質問RPM系Debian系(対応)
全パッケージ一覧rpm -qadpkg -l
パッケージ→ファイルrpm -qldpkg -L
ファイル→パッケージrpm -qfdpkg -S
改ざん検証rpm -V(dpkg --verify)
注意

ひっかけ: 「rpm -i はリポジトリから依存パッケージを取得して解決する」は誤りです。rpm は指定された rpm ファイルだけを扱い、依存解決は yum の仕事です。また「-qf はパッケージが持つファイルの一覧を表示する」も誤り=それは -ql で、-qf は逆向き(ファイル→パッケージ)です。

rpm -qa/-qi/-qR・-ql/-qf・-V/--checksig の使い分け図。
照会の達人・依存解決はしない

4.4.2この節のまとめ

  • rpm=照会の達人・依存解決なし:-qa 全一覧・-qi 詳細・-qR 依存・-V 改ざん検証(-p で rpm ファイル対象)
  • 向きで覚える:-ql=pkg→files ↔ dpkg -L/-qf=file→pkg ↔ dpkg -S

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. サーバー上の /etc/httpd/conf/httpd.conf が「どのパッケージからインストールされたファイルか」を調べたい。適切なコマンドは?

Q2. インストール済みパッケージのファイルが、インストール時から改変されていないかを検証したい。適切なコマンドは?

Q3. システムにインストールされている全パッケージの一覧から httpd 関連を探したい。定番のコマンドは?

理解度を確認第4章「リポジトリとパッケージ管理」の問題を解く

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