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第4章 · リポジトリとパッケージ管理·v1.0.0·更新 2026/7/6·読了目安 約10分

変更要約: 初版(主題1.04・副主題1.04.1〜1.04.4に対応)

4.3yumコマンドによるパッケージ管理

この節の要点

RHEL 系のリポジトリを利用したパッケージ管理を学びます。yum によるインストール・更新・削除・検索、特定のファイルを提供するパッケージの検索(provides)、リポジトリ設定(/etc/yum.repos.d//etc/yum.conf)、パッケージ取得だけ行う yumdownloader を押さえます。

RHEL・CentOS・AlmaLinux などの RPM 系ディストリビューションで apt に相当するのが yum です(後継の dnf も互換の使い勝手)。役割は同じ「リポジトリから取り寄せて依存関係ごと管理」なので、apt との対応関係で覚えるのが近道です。

4.3.1yum の基本操作

  • インストール=yum install httpd/削除=yum remove httpd/更新=yum update全体。パッケージ名を付ければ個別)/検索=yum search キーワード・情報=yum info パッケージ
  • ファイル→パッケージの逆引きyum provides /usr/sbin/httpd(未インストールのパッケージも対象)。一覧=yum list installed
  • リポジトリ定義=/etc/yum.repos.d/ ディレクトリ内の .repo ファイル(1リポジトリ=1セクション)。全体設定=/etc/yum.conf。有効なリポジトリの確認=yum repolist
  • yumdownloaderインストールせず rpm ファイルの取得だけ行う(オフライン環境への持ち込みや検証用)。
試験ポイント

「ファイルを提供するパッケージ=yum provides」「リポジトリ定義=/etc/yum.repos.d/ の .repo ファイル」「ダウンロードのみ=yumdownloader」 が定番です。apt との対応(update の意味の違い=yum update はパッケージ更新・apt update は索引更新)は混同を誘う最頻出ポイントです。

試験で狙われるのは apt との非対称です。apt では「update=索引・upgrade=本体」と2語で分かれていますが、yum の update は「本体の更新」で、索引の更新は毎回自動的に行われます(明示するなら yum makecache)。つまり「yum update を実行した」=「パッケージが更新された」であり、apt の感覚で「索引だけ更新した」と読むと誤答します。リポジトリ管理も対称ではありません:apt が原則1ファイル(sources.list)に列挙するのに対し、yum は /etc/yum.repos.d/リポジトリごとの .repo ファイルを置く分割スタイルで、enabled=1/0 の行で有効/無効を切り替えます。社内ミラーの追加は「.repo ファイルを1つ置く」だけで完結します。yumdownloader はインターネット非接続のサーバー群に rpm を配る運用や、「中身を確認してから入れたい」場面の定番で、--resolve を付ければ依存 rpm もまとめて取得できます。

目的Debian系(apt)RHEL系(yum)
インストールapt installyum install
パッケージ更新apt update → apt upgradeyum update(索引は自動)
ファイル→パッケージapt-file searchyum provides
リポジトリ定義/etc/apt/sources.list/etc/yum.repos.d/*.repo
注意

ひっかけ: 「yum update は apt update と同じく索引の更新だけを行う」は誤りです。yum update はパッケージ本体を更新します(索引は自動更新)。また「yum のリポジトリは /etc/apt/sources.list に定義する」のようなディストリビューション取り違えの選択肢も定番です(正しくは /etc/yum.repos.d/)。

yum の基本操作・provides/yumdownloader・.repo 分割定義の図。
yum update は本体を更新する

4.3.2この節のまとめ

  • yum update=パッケージ更新(索引は自動)。install/remove/search/info/list installed
  • provides=ファイル逆引き・/etc/yum.repos.d/=.repo 分割定義・yumdownloader=取得のみ

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. RHEL 系サーバーで「/usr/sbin/httpd というファイルを提供するパッケージ」を調べたい。適切なコマンドは?

Q2. インターネットに接続できない検証サーバーに持ち込むため、パッケージの rpm ファイルをインストールせずに取得だけしたい。適切なコマンドは?

Q3. yum が利用するリポジトリを追加したい。定義ファイルを置く場所として適切なのはどれ?

理解度を確認第4章「リポジトリとパッケージ管理」の問題を解く

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