変更要約: 初版(主題1.01・副主題1.01.1〜1.01.5に対応)
1.1Linuxのインストール、起動、接続、切断と停止
Linux を物理/仮想マシンへインストールし、起動・停止・リモート接続を行う基本操作を学びます。UEFI/BIOS のブート優先順位、インストール時の設定(パッケージグループ・タイムゾーン・GUI/CUI)、shutdown・reboot・halt による停止、SSH の公開鍵認証(authorized_keys・known_hosts)を押さえます。
Linux サーバー管理の出発点は 「インストールして、起動して、接続して、正しく止める」 という一連のライフサイクル操作です。101試験ではこの基本動作が、DVD/ISO イメージ からのインストール、SSH でのリモート接続、コマンドによる安全な停止という実務の型で問われます。
1.1.1インストールとブートメディアの優先順位
- UEFI/BIOS の設定画面でブートメディアの優先順位を変更し、DVD や USB のインストーラーから起動する。内蔵ディスクより光学/USB を先にするのが定石。
- インストール仕様書に沿って選ぶ主な項目=パッケージグループ(サーバー用途なら最小構成+必要ロールが基本)・タイムゾーン(Asia/Tokyo 等)・root/一般ユーザーのパスワード・GUI/CUI の別。
- サーバーでは通常 CUI(テキストコンソール)を選び、GUI(デスクトップ)はデスクトップ用途に限る。後からパッケージグループ単位で追加もできる。
1.1.2起動・停止と接続・切断
- 停止・再起動コマンド=shutdown(時刻指定・ログイン中ユーザーへの警告付きの正規手段。
shutdown -h now/shutdown -r +5 "メンテナンスのため再起動")・reboot・halt。 - SSH の公開鍵認証=手元の秘密鍵
~/.ssh/id_rsaと公開鍵id_rsa.pubのペアを作り、接続先の~/.ssh/authorized_keysに公開鍵を登録する。接続元の~/.ssh/known_hostsには接続先ホストの公開鍵が記録される。 - 正常な切断=logout・exit・Ctrl+D(^D)。リモート先での作業を終えたら放置せず明示的にセッションを閉じる。
「公開鍵を置く先=接続先サーバーの authorized_keys」「接続先ホスト鍵の記録=接続元の known_hosts」「時刻指定+警告付きの停止=shutdown」「即時電源断ではなく正規の停止手順を選ぶ」 が 101 試験の定番ポイントです。ファイルの置き場所(どちらのマシンか)を必ず区別してください。
実務の流れで整理しましょう。新しいサーバーを立てるときは、まず UEFI/BIOS でインストールメディアを最優先にして ISO イメージ から起動し、仕様書どおりにパッケージグループ・タイムゾーン・パスワード・GUI/CUI を設定してインストールを完了します。以後の運用はリモートが基本で、ssh user01@server01 で接続します。初回接続時に表示される指紋(fingerprint)を受け入れると接続先のホスト鍵が known_hosts に追記され、以後同じホストの鍵が変わると警告が出ます(なりすまし検知)。パスワード認証より安全な公開鍵認証では、ssh-keygen で作った id_rsa/id_rsa.pub のうち公開鍵だけをサーバーの authorized_keys に登録します。停止は shutdown が正規手段で、-h(停止)・-r(再起動)・時刻/相対分・ブロードキャストメッセージを指定できます。halt は CPU を停止させるだけで電源が切れない場合がある点、reboot は shutdown -r now 相当である点も覚えておきましょう。
| ファイル/コマンド | 置き場所・用途 | 要点 |
|---|---|---|
| ~/.ssh/id_rsa | 接続元・秘密鍵 | 絶対に配布しない |
| ~/.ssh/authorized_keys | 接続先・公開鍵の登録簿 | ここに公開鍵を追記して鍵認証を許可 |
| ~/.ssh/known_hosts | 接続元・接続先ホスト鍵の記録 | 鍵が変わると警告(なりすまし検知) |
| shutdown -h / -r | 停止/再起動の正規手段 | 時刻指定と警告メッセージが可能 |
ひっかけ: 「秘密鍵(id_rsa)をサーバーの authorized_keys に登録する」は誤りです。登録するのは公開鍵(id_rsa.pub)で、秘密鍵は接続元から持ち出しません。また「known_hosts は接続先サーバーにある」も誤り=接続元で接続先ホスト鍵を記録するファイルです。
1.1.3この節のまとめ
- インストール=UEFI/BIOS でブート優先順位→仕様書どおりにパッケージグループ/タイムゾーン/GUI・CUI
- 鍵認証=公開鍵をサーバーの authorized_keys へ/ホスト鍵は接続元の known_hosts/停止はshutdown が正規手段
進捗の記録にはログインが必要です。
理解度チェック
(軽い確認用)Q1. リモートのサーバーに SSH の公開鍵認証でログインできるようにしたい。作成した鍵ペアのうち、サーバー側に配置するファイルと置き場所の組み合わせで正しいのはどれ?
Q2. ログイン中のユーザーに警告メッセージを流したうえで、5分後にシステムを停止したい。適切なコマンドは?
Q3. 普段どおり SSH 接続しようとしたら「ホスト鍵が変わった」という趣旨の警告が表示された。この警告の説明として正しいのはどれ?

