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第3章 · テクノロジ系·v1.0.0·更新 2026/7/16·読了目安 約11分

変更要約: 初版(テクノロジ系・基礎理論〜ハードウェア)

3.7情報デザイン(ユニバーサルデザイン・アクセシビリティ・インタフェース設計)

この節の要点

年齢や障がいの有無を問わず誰もが使いやすいように配慮するユニバーサルデザイン、利用者の体験全体を設計するUX(ユーザーエクスペリエンス)と操作画面そのものを設計するUI(ユーザーインタフェース)、Webサイトを誰もが利用できるようにするWebアクセシビリティ、迷わず操作できるよう画面構成を整理する構造化(サインイン・ナビゲーション)、絵文字で情報を伝えるピクトグラムや色覚の違いに配慮するカラーユニバーサルデザインを学びます。

どれほど機能が優れたシステムでも、使う人にとって分かりにくければ意味がありません。情報デザインは「誰にとっても使いやすい」を実現するための考え方と具体的な工夫の集まりです。高齢者・障がいのある人・初めて使う人など、多様な利用者を想定して画面や情報の伝え方を設計することは、企業のシステムでもWebサイトでも共通して重要視されています。

3.7.1ユニバーサルデザインとUX/UI

  • ユニバーサルデザイン=年齢・障がいの有無・国籍などにかかわらず、できるだけ多くの人が利用できるように製品や環境を設計する考え方。特定の人のための特別な配慮(バリアフリー)とは異なり、最初から誰もが使える設計を目指す点が特徴。
  • UX(ユーザーエクスペリエンス)=製品やサービスを使う中で利用者が得る体験全体(使いやすさ・満足感・印象など)。UI(ユーザーインタフェース)=画面やボタンなど利用者が実際に触れる操作の接点そのもの。UIはUXを構成する一要素であり、UIが良くてもUX全体(サポート対応や配送体験なども含む)が悪ければ満足度は上がらない。

3.7.2Webアクセシビリティと画面の構造化・インタフェース設計

  • Webアクセシビリティ=視覚・聴覚・運動機能などに制約がある人を含め、誰もがWebサイトの情報や機能を利用できるようにする配慮(画像への代替テキスト、十分なコントラスト比、キーボードだけでの操作対応など)。
  • 構造化=サインイン画面やナビゲーションメニューなど、利用者が迷わず目的の操作にたどり着けるよう画面構成や導線を整理すること。よく使う機能を分かりやすい場所に配置し、現在地(パンくずリスト等)を示すのも構造化の工夫の一つ。
  • ピクトグラム=文字を使わず絵記号で情報や案内を伝える表示(非常口・トイレ案内など)。言語の違いを超えて直感的に理解できる利点がある。カラーユニバーサルデザイン(CUD)=色の見え方の多様性(色覚特性の違い)に配慮し、色だけに頼らず形や文字も併用して情報を区別できるようにするデザイン。
試験ポイント

「ユニバーサルデザイン=最初から誰もが使える設計(特別な配慮の追加ではない)」「UIはUXを構成する一要素であり、UI改善だけではUX全体は決まらない」「カラーユニバーサルデザインは色だけに頼らず形・文字も併用」が最頻出です。Webアクセシビリティの具体例(代替テキスト・コントラスト・キーボード操作)を選ばせる設問も定番です。

社内ポータルサイトのログイン画面を改善するプロジェクトを例に考えてみましょう。担当者はまず「パスワードを忘れた利用者がすぐに再設定できない」という課題を発見し、これはUI(ボタンの配置が分かりにくい)だけの問題ではなく、UX(再設定メールが届くまで数分待たされる、サポート窓口の対応が遅い、といった一連の体験)全体の問題だと気づきます。次に高齢の利用者から「文字が小さくて読めない」という声が上がったため、文字サイズや配色のコントラスト比を見直し、Webアクセシビリティの観点でスクリーンリーダー対応の代替テキストも追加します。さらに色覚特性が異なる利用者にも配慮し、エラーメッセージを赤色だけでなく「×」アイコンと文字でも示すカラーユニバーサルデザインを採用しました。画面構成では、サインイン・パスワード再設定・ヘルプへの導線を整理する構造化を行い、迷わず操作できるようパンくずリストと現在地表示を追加します。最後に、非常時の避難経路案内など言語に依存しない場面ではピクトグラムを活用し、日本語が読めない利用者にも伝わるようにしました。このように、情報デザインの各要素は単独ではなく組み合わせて初めて「誰にとっても使いやすい」を実現します。

用語意味具体例
UX利用時の体験全体満足感・サポート対応の速さ等
UI操作の接点そのもの画面・ボタン・配色
Webアクセシビリティ誰もが利用できる配慮代替テキスト・コントラスト比
カラーユニバーサルデザイン色覚の多様性への配慮色+形・文字の併用
注意

ひっかけ: 「ユニバーサルデザインとは障がいのある人のために特別な設備を追加すること」は誤りです。それはバリアフリーの考え方に近く、ユニバーサルデザイン最初から誰もが使えるように設計することを指します。また「UIを改善すればUXも自動的に最高になる」も誤り=UIはUXの一部にすぎず、サポート対応や配送・アフターサービスなど他の体験要素も含めて評価されます。「情報を区別するには目立つ色を使えば十分」も誤りで、色覚特性の違いを考えると色だけに頼らず形や文字も併用すべきです。

情報デザイン=ユニバーサルデザイン・UX/UI・アクセシビリティの図。
誰にとっても分かりやすい設計

3.7.3この節のまとめ

  • ユニバーサルデザイン=最初から誰もが使える設計(バリアフリーとは異なる)
  • UXは体験全体・UIはその一要素。Webアクセシビリティは代替テキストやキーボード操作対応など
  • 構造化で迷わない導線を、ピクトグラムで言語非依存の伝達を、カラーユニバーサルデザインで色+形/文字の併用

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 「年齢や障がいの有無にかかわらず、できるだけ多くの人が最初から利用できるように製品や環境を設計する」という考え方はどれか。

Q2. あるサイトのボタンや配色を刷新したところ画面の見た目は改善したが、利用者からの総合的な満足度は上がらなかった。この状況を説明する最も適切な考え方はどれか。

Q3. ある社内システムで、エラー状態を伝える際に「赤色の背景」だけでなく「×アイコン」と「エラー文」も併記するよう改修した。この配慮が該当するのはどれか。

理解度を確認第3章「テクノロジ系」の問題を解く