変更要約: Sentinel 節に Microsoft Security Copilot(生成AIによるセキュリティ運用支援・Ignite 2025)の認識注記を追記=AI 支援トレンドの最新化(公式 skills measured の構造変更はなし)。
3.3Azure のネットワーク・インフラセキュリティ
ネットワークセキュリティグループ(NSG)、Azure Firewall、DDoS Protection、Azure Key Vault など、Azure の基盤的なセキュリティ機能を理解します。
多層防御の「ネットワーク」「インフラ」層を支えるのが、トラフィック制御や鍵管理の機能です。代表的なものを押さえましょう。
3.3.1主な機能
- ネットワークセキュリティグループ(NSG):サブネットや NIC のレベルで、送信元/宛先・ポート・プロトコル単位に通信を許可/拒否する基本のルールセット。
- Azure Firewall:マネージドでステートフルなネットワークファイアウォール。中央で通信を制御し、脅威インテリジェンスでの遮断も可能。
- Azure DDoS Protection:大量のトラフィックでサービスを停止させる DDoS 攻撃を検知・吸収しアプリを保護する。
- Azure Key Vault:鍵・シークレット(接続文字列等)・証明書を安全に保管・管理する。アプリに直接埋め込まずに済む。
これらは前章の多層防御の層に対応づくと整理できます。NSG と Azure Firewall はネットワーク/境界の層でトラフィックを制御し、DDoS Protection は境界で大量攻撃を吸収、Key Vault はデータ/シークレットの層で機密情報を守ります。NSG が「サブネット/NIC のシンプルな許可拒否」なのに対し、Azure Firewall は「組織全体の中央集約・高度なフィルタリング」を担う、という規模・機能の違いも押さえましょう。
| 機能 | 守る層 | 役割 |
|---|---|---|
| NSG | ネットワーク | サブネット/NIC の許可・拒否 |
| Azure Firewall | 境界/ネットワーク | 中央集約のマネージド FW |
| DDoS Protection | 境界 | 大量攻撃の吸収 |
| Key Vault | データ/シークレット | 鍵・シークレット・証明書の保管 |
シナリオ:Web アプリの基盤防御。 インターネット公開の入口に Azure Firewall と DDoS Protection を置いて中央で防御。各サブネットには NSG で「Web 層は 443 のみ許可、DB 層はアプリ層からのみ許可」と細かく制御。アプリが DB に接続する文字列は Key Vault に保管し、マネージドID(前章)で鍵を持たずに取得。多層防御を Azure 機能で実装します。
混同に注意:
①NSG(サブネット/NIC の単純な許可拒否)とAzure Firewall(中央集約・高度なマネージド FW)は規模・機能が別。
②DDoS Protection は可用性(CIA の A)を守る。
③Key Vault に鍵を保管し、アプリには埋め込まない(マネージドIDと併用が定石)。
Q. NSG と Azure Firewall はどちらを使う? 細かなサブネット/NIC 単位の制御は NSG、組織全体の中央集約・高度なフィルタは Azure Firewall。併用も一般的です。Q. Key Vault は何を守る? 鍵・シークレット・証明書を集中管理し、漏洩リスクを下げます(CIA の機密性)。Q. DDoS 攻撃とは? 大量のトラフィックでサービスを過負荷にして停止させる攻撃で、DDoS Protection が吸収します(可用性)。
「サブネット/NICの許可拒否=NSG」「中央集約のマネージドFW=Azure Firewall」「DDoS吸収=DDoS Protection(可用性)」「鍵・シークレット保管=Key Vault(機密性)」の対応が頻出です。多層防御の層に対応づけて理解しましょう。
3.3.2この節のまとめ
- NSG(許可/拒否)/Azure Firewall(マネージドFW)
- DDoS Protection(攻撃吸収)/Key Vault(鍵・シークレット保管)
進捗の記録にはログインが必要です。
理解度チェック
(軽い確認用)Q1. サブネットやネットワークインターフェイスのレベルで通信を許可/拒否するルールはどれですか?
Q2. 鍵・シークレット・証明書を安全に保管・管理する Azure サービスはどれですか?
Q3. 大量のトラフィックでサービスを停止させようとする攻撃から保護するのはどれですか?

