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第3章 · 既存ソリューションの継続的な改善·v2.1.0·更新 2026/6/28·読了目安 約10分

変更要約: 軸B網羅: 開発者ツール/運用管理(CI-CD・Grafana/Prometheus・Proton・Amplify/Device Farm)のカタログ節(s4)を追加

3.1運用の可観測性と自動化

この節の要点

既存環境を改善する観測と運用——CloudWatch(メトリック/ログ/アラーム)、X-Ray(分散トレース)、CloudTrail(API 監査)、Systems Manager、自動化——を理解します。問題を早く見つけ、運用を自動化します。

改善はまず計測から。メトリック・ログ・トレース・監査を集め、アラームと自動化で運用を回します。

3.1.1可観測性のスタック

アプリケーションとインフラから、メトリック(CloudWatch メトリック/アラーム)、ログ(CloudWatch Logs)、分散トレース(AWS X-Ray でリクエストの経路と遅延を可視化)、API 監査(CloudTrail で誰が何をしたかを記録)を収集し、CloudWatch アラームが SNS で通知や Auto Scaling・Lambda の自動アクションを起動、AWS Systems Manager(Run Command/Patch/Automation)で構成変更やパッチを自動化する、可観測性と自動運用のスタックを示した図。
可観測性と自動運用
  • CloudWatchメトリック/ログ/アラーム。閾値超過で通知や自動アクション(スケール等)を起動。
  • X-Ray:マイクロサービス間の分散トレースで遅延やボトルネックを特定。
  • CloudTrailAPI 呼び出しの監査ログ(誰が・いつ・何を)。セキュリティ/コンプライアンスに必須。
  • Systems Manager:パッチ適用・構成変更・自動化(Automation/Run Command)を集中管理。
試験ポイント

「メトリック/ログ/アラーム=CloudWatch」「分散トレースで遅延特定=X-Ray」「誰が何をしたかの API 監査=CloudTrail」「パッチ/構成自動化=Systems Manager」 は SAP-C02 で頻出です。CloudTrail は監査、CloudWatch は監視と覚え分けましょう。

補足

CloudWatch アラーム→SNS→Lambda/Auto Scaling という連携で、検知から修復までを自動化できます。組織全体の監査には CloudTrail を組織証跡(organization trail)で一元集約します。

SAP-C02 では「どのテレメトリをどのサービスで集めるか」を正確に切り分ける力が問われます。CloudWatch は数値メトリックとログ、しきい値ベースのアラームを担い、複数アカウントの観測値はクロスアカウント可観測性(observability access manager)で監視アカウントに集約できます。X-Ray はリクエスト ID を伝播させてサービスマップを描き、どのセグメントで遅延やエラーが発生したかを示します。CloudTrail は API レベルの「誰が・いつ・どの操作を」を不変ログとして残し、管理イベント(リソース操作)とデータイベント(S3 オブジェクト/Lambda 呼び出しなど高頻度操作)を分けて記録できます。Systems Manager は SSH/RDP を開けずに Session Manager で接続し、Patch Manager で OS パッチを波状適用、Automation ランブックで複数ステップの運用を冪等に自動化します。これらを EventBridge と組み合わせれば、検知から是正までを人手を介さず回せます。

観測の目的使うサービス何を見るか
数値の傾向・閾値超過CloudWatch メトリック/アラームCPU・遅延・エラー率など
リクエストの経路と遅延X-Rayサービスマップ・セグメント別の所要時間
誰が何の操作をしたかCloudTrailAPI 呼び出しの監査ログ(管理/データイベント)
構成変更・パッチの自動化Systems ManagerRun Command/Patch/Automation の実行履歴
補足

シナリオ:本番 API のレイテンシが断続的に悪化するが、CloudWatch の平均値では原因が分からない。→ X-Ray でトレースを有効化し、サービスマップで特定の下流(例: 外部 DB 呼び出し)のセグメントが p99 を押し上げていると判明。同時に CloudWatch アラームを p99 レイテンシに設定して再発を即検知し、Systems Manager Automation でキャッシュ再起動ランブックを自動実行する構成にします。

補足

FAQ:CloudTrail と CloudWatch Logs の違いは? CloudTrail は「API 操作の監査記録」(誰が・いつ・何を呼んだか)に特化し、CloudWatch Logs は「アプリ/OS が出力する任意のログ」を集約・検索する基盤です。CloudTrail のログを CloudWatch Logs に送って、特定 API 呼び出しでメトリックフィルタ→アラームを発火させる、という併用がよく問われます。

注意

ひっかけ:「リソース構成の変更履歴と準拠評価」を問われて CloudTrail を選ぶのは誤り。それは AWS Config の役割です。CloudTrail は「API コールの監査」、Config は「構成の状態とコンプライアンス」と切り分けます。

3.1.2この節のまとめ

  • 監視=CloudWatch/トレース=X-Ray/監査=CloudTrail
  • 自動化=Systems Manager(パッチ/構成/Automation)

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. マイクロサービス間でリクエストがどこで遅延しているかを、エンドツーエンドのトレースで特定したい。何を使いますか?

Q2. セキュリティ調査のため「誰が・いつ・どの API を呼んだか」を記録した監査ログが必要です。何を使いますか?

Q3. 数百台の EC2 へのパッチ適用と構成変更を、SSH せずに集中管理・自動化したい。何を使いますか?

理解度を確認第3章「既存ソリューションの継続的な改善」の問題を解く