変更要約: 軸B網羅: 構築ブロック(コンピュート/DB/ストレージ/ネットワーク=s4、分析/ML/IoT/メディア/統合=s5)のカタログ節を追加
2.5データ分析・機械学習・IoT・メディア・アプリ統合関連サービス
データ駆動/インテリジェント機能の構築ブロック——分析(Athena・EMR・OpenSearch Service・Kinesis Data Streams・Data Firehose・MSK・Managed Service for Apache Flink・Lake Formation・QuickSight・Data Exchange・AppFlow)、機械学習(SageMaker AI・Rekognition・Comprehend・Textract・Transcribe・Translate・Polly・Kendra・Personalize・Fraud Detector)、IoT(IoT Core・Greengrass・SiteWiseほか)、メディア(Kinesis Video Streams・Elastic Transcoder)、アプリ統合(AppSync・MQ)、ブロックチェーン/メール(Managed Blockchain・SES)——を整理します。
これらは「何をしたいか(取り込み/変換/検索/可視化/推論/連携)」で正確に切り分けるのが鍵です。各サービスを「定義/役割/いつ選ぶか」で整理します。
2.5.1データ分析
- Amazon Athena:S3 上のデータを標準 SQL で直接クエリするサーバーレス分析。ETL なしでログ/データレイクをアドホックに分析したいときに選ぶ。
- Amazon EMR:Spark/Hadoop などのビッグデータ処理をマネージドクラスタで実行。大規模な分散 ETL/機械学習前処理が必要なときに選ぶ。
- Amazon OpenSearch Service:全文検索・ログ分析・可観測性のマネージド検索エンジン。ログの検索やダッシュボード(旧 Elasticsearch/Kibana 系)が要るときに選ぶ。
- Amazon Kinesis Data Streams:高スループットのリアルタイムストリーム取り込み。順序保持・複数コンシューマ・再処理(リプレイ)が要るストリーミングに選ぶ。
- Amazon Data Firehose:ストリームをS3/Redshift/OpenSearch へ自動配信・変換するフルマネージドな配送。運用なしでストリームをデータストアへ流し込みたいときに選ぶ。
- Amazon MSK:マネージド Apache Kafka。既存の Kafka 資産/エコシステムをそのまま使いたいストリーミングに選ぶ。
- Amazon Managed Service for Apache Flink:ストリームに対するリアルタイムのステートフル処理(集計/分析)を Apache Flink で実行。到着データを逐次集計・異常検知したいときに選ぶ。
- AWS Lake Formation:データレイクの構築と一元的なアクセス権限管理。S3 データレイクに対し列/行レベルの権限を集中管理したいときに選ぶ。
- Amazon QuickSight:BI ダッシュボード/可視化(サーバーレス)。分析結果を経営/業務向けにグラフで共有したいときに選ぶ。
- AWS Data Exchange:第三者データセットを購読・取得するマーケットプレイス。外部の商用データを分析パイプラインに取り込みたいときに選ぶ。
- Amazon AppFlow:SaaS(Salesforce 等)と AWS 間のデータ連携をノーコードで行う。SaaS のデータを定期的に S3/Redshift へ同期したいときに選ぶ。
2.5.2機械学習
- Amazon SageMaker AI:モデルの構築・学習・デプロイを一気通貫で行うフルマネージド ML 基盤。独自モデルを訓練・推論エンドポイント化したいときに選ぶ。
- Amazon Rekognition:画像/動画の分析(物体・顔・不適切コンテンツ検出)。学習なしで画像認識を組み込みたいときに選ぶ。
- Amazon Comprehend:自然言語処理(感情/エンティティ/キーフレーズ抽出)。テキストから意味情報を抽出したいときに選ぶ。
- Amazon Textract:文書からテキスト/表/フォームを抽出(OCR+)。スキャン帳票を構造化データにしたいときに選ぶ。
- Amazon Transcribe:音声をテキストに変換(音声認識)。通話/会議の文字起こしが要るときに選ぶ。
- Amazon Translate:ニューラル機械翻訳。多言語のコンテンツをリアルタイム/バッチで翻訳したいときに選ぶ。
- Amazon Polly:テキストを自然な音声に変換(音声合成)。読み上げや音声応答を生成したいときに選ぶ。
- Amazon Kendra:機械学習による企業内検索(自然言語クエリ)。社内文書を自然文で横断検索したいときに選ぶ。
- Amazon Personalize:リアルタイムのレコメンデーションを生成する ML サービス。利用者ごとの推薦/パーソナライズが要るときに選ぶ。
- Amazon Fraud Detector:オンライン不正の検知に特化した ML。決済/登録の不正をルール+モデルで判定したいときに選ぶ。
2.5.3IoT
- AWS IoT Core:デバイスを安全に接続・メッセージ送受信(MQTT 等)する IoT の中核。多数のデバイスをクラウドにつなぐ基盤に選ぶ。
- AWS IoT Greengrass:エッジ(デバイス側)でローカル実行・推論・同期を行う。接続が不安定/低遅延が要る現場処理に選ぶ。
- AWS IoT SiteWise:産業機器のデータ収集・モデル化・可視化。工場設備の OEE/メトリクスを集約したいときに選ぶ。
- AWS IoT Device Management:多数デバイスの登録・整理・一括更新(OTA)。フリート規模のデバイス運用を効率化したいときに選ぶ。
- AWS IoT Device Defender:デバイスのセキュリティ監査と異常検知。フリートの設定逸脱や不審挙動を監視したいときに選ぶ。
- AWS IoT Events:デバイスのイベントから状態を検知し対応をトリガーする。複数センサーの条件で故障状態などを判定したいときに選ぶ。
- AWS IoT Things Graph:デバイスとクラウドサービスをワークフローで連携する(視覚的オーケストレーション)。※2024 年に提供終了・廃止済み(現行試験範囲外)。
- AWS IoT 1-Click:単純なボタン型デバイスから Lambda をトリガーする。設定済みデバイスのワンタッチ操作を実装したいときに選ぶ。※2024 年に提供終了・廃止済み。
2.5.4メディア・アプリ統合・その他
- Amazon Kinesis Video Streams:動画/音声ストリームの取り込み・保管・再生。カメラ映像を ML 分析や再生のために流したいときに選ぶ。
- AWS Elemental MediaConvert:メディアファイルのトランスコード(形式/解像度変換)。アップロード動画を配信用フォーマットに変換したいときに選ぶ(※従来の Amazon Elastic Transcoder は新規受付終了・廃止予定)。
- AWS AppSync:マネージド GraphQL API(リアルタイム/オフライン同期)。モバイル/Web に単一エンドポイントで複数データソースを束ねたいときに選ぶ。
- Amazon MQ:マネージドメッセージブローカー(ActiveMQ/RabbitMQ)。既存アプリが JMS/AMQP など標準プロトコルを使うときに選ぶ(新規の疎結合は SQS/SNS)。
- Amazon Managed Blockchain:マネージドなブロックチェーンネットワーク(Hyperledger Fabric/Ethereum)。複数当事者で改ざん耐性のある台帳を共有したいときに選ぶ。
- Amazon Simple Email Service(SES):大量のトランザクション/マーケティングメール送受信。アプリからの通知メールを高到達率で送りたいときに選ぶ。
切り分けの定番:S3 を SQL=Athena/Spark クラスタ=EMR/全文検索/ログ=OpenSearch/高スループット取り込み=Kinesis Data Streams/S3 等へ自動配送=Data Firehose/Kafka=MSK/ストリーム集計=Flink/レイク権限=Lake Formation/BI=QuickSight。画像=Rekognition/NLP=Comprehend/OCR=Textract/音声→文字=Transcribe/文字→音声=Polly/翻訳=Translate/企業内検索=Kendra/推薦=Personalize/不正検知=Fraud Detector/独自モデル=SageMaker AI。エッジ実行=Greengrass、デバイス接続=IoT Core。
2.5.5この節のまとめ
- 分析は意図で選ぶ(Athena/EMR/OpenSearch/Kinesis/Firehose/MSK/Flink/Lake Formation/QuickSight)
- ML はタスク特化 API(Rekognition/Comprehend/Textract/Transcribe/Polly/Translate/Kendra/Personalize/Fraud Detector)と汎用の SageMaker AI
進捗の記録にはログインが必要です。
理解度チェック
(軽い確認用)Q1. S3 に蓄積したログを、ETL もサーバー構築もせず標準 SQL でアドホックに分析したい。何を使いますか?
Q2. アップロードされた画像から物体や不適切コンテンツを、モデル訓練なしで検出したい。何を使いますか?
Q3. 接続が不安定な工場のデバイス上で、ローカルに ML 推論を実行しクラウドと同期したい。何を使いますか?

