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第3章 · 既存ソリューションの継続的な改善·v2.1.0·更新 2026/6/28·読了目安 約11分

変更要約: 軸B網羅: 開発者ツール/運用管理(CI-CD・Grafana/Prometheus・Proton・Amplify/Device Farm)のカタログ節(s4)を追加

3.3信頼性とセキュリティ態勢の改善

この節の要点

既存環境の堅牢化——Well-Architected障害の分離(フォールト分離)GuardDutySecurity HubConfigWAFShield自動修復——を理解します。脅威検知とコンプライアンスを継続的に高めます。

堅牢化は継続的な営みです。脅威を検知し、構成のコンプライアンスを評価し、逸脱を自動修復します。

3.3.1セキュリティと信頼性の継続改善

セキュリティと信頼性の継続改善を示した図。脅威検知として GuardDuty(不審なアクティビティを機械学習で検知)、構成コンプライアンス評価として AWS Config(ルールに対する準拠状況・逸脱検出)、検出結果の集約として Security Hub(複数サービスのアラートを一元化・スコア化)を並べ、アプリ保護として WAF(L7 の悪意あるリクエストをブロック)と Shield(DDoS 防御)、逸脱時には EventBridge から Lambda/SSM Automation を起動して自動修復し、Well-Architected の柱(信頼性・セキュリティ・コスト・性能・運用・持続可能性)に照らしてレビューする様子を示した図。
セキュリティと信頼性の継続改善
  • GuardDuty:ログを機械学習で分析し、脅威・不審なアクティビティを検知する。
  • Config:リソース構成をルールで評価し、コンプライアンス逸脱を検出・記録する。
  • Security Hub:複数サービスの検出結果を一元集約・スコア化し、態勢を可視化する。
  • WAF/ShieldWAF=L7 の悪意ある HTTP リクエストをブロックShield=DDoS 防御
  • 自動修復:検出→EventBridge→Lambda/SSM Automation で逸脱を自動で是正する。
試験ポイント

「脅威検知=GuardDuty」「構成コンプライアンス評価/逸脱検出=AWS Config」「検出結果の一元集約=Security Hub」「L7 攻撃ブロック=WAF・DDoS 防御=Shield」「設計レビューの基準=Well-Architected」 は SAP-C02 で頻出です。Config ルール違反を EventBridge+Lambda で自動修復する設計が定番です。

注意

GuardDuty は「検知」、WAF/Shield は「防御」、Config は「コンプライアンス評価」と役割が異なります。混同しないこと。検知だけでは守れないため、自動修復や防御サービスと組み合わせます。

SAP-C02 のセキュリティ設問は「検知・評価・集約・防御・是正」のどの層の話かを見極めるのが鍵です。GuardDuty は VPC フローログ・DNS ログ・CloudTrail を取り込み、機械学習と脅威インテリジェンスで侵害の兆候(C2 通信・異常な API 使用など)を検知します。AWS Config はリソースを構成項目(configuration item)として継続記録し、マネージドルールや Lambda カスタムルールで準拠を評価、逸脱時には修復アクション(SSM Automation ドキュメント)を紐づけられます。Security Hub は GuardDuty・Inspector・Macie・Config などの検出結果を ASFF 形式で集約し、CIS や AWS 基礎セキュリティ標準に対するスコアを出します。組織横断では GuardDuty/Security Hub/Config を委任管理者アカウントで集約し、メンバーアカウントを一元管理するのが定石です。防御層は WAF(マネージドルール/レート制限/地理ブロック)と Shield Advanced(高度な DDoS 緩和と DDoS コスト保護)で、検出から EventBridge→Lambda/SSM Automation へ流して是正を自動化します。最後に Well-Architected(6 つの柱)でレビューし、継続的に改善のループを回します。

役割サービス代表的な用途
脅威検知GuardDuty侵害の兆候を機械学習で検知
構成コンプライアンスAWS Configルール評価+逸脱の自動修復
検出結果の集約Security Hub横断集約・標準準拠スコア
アプリ防御WAF / ShieldL7 攻撃ブロック・DDoS 緩和
補足

シナリオ:マルチアカウント環境で「S3 バケットが暗号化なし/パブリック公開」を組織全体で禁止し、違反を自動で直したい。→ AWS Config のマネージドルール(s3-bucket-server-side-encryption-enabled 等)を組織全体に配信し、違反検出時に SSM Automation の修復アクションで暗号化を有効化。検出結果は Security Hub に集約し、委任管理者アカウントで横断監視します。

補足

FAQ:GuardDuty と Inspector と Macie の違いは? GuardDuty は脅威検知(不審な振る舞い)、Inspector は EC2/コンテナ/Lambda の脆弱性スキャン、Macie は S3 内の機密データ(PII 等)検出です。いずれも検出結果は Security Hub に集約できます。

注意

ひっかけ:「DDoS 攻撃からの保護」に WAF "だけ" を選ぶのは不十分なことがあります。L3/L4 の大規模な体積型 DDoS には Shield(Advanced) が主役で、WAF は L7 のリクエストルールを担います。両者は補完関係で、設問の攻撃レイヤを見極めましょう。

3.3.2この節のまとめ

  • 検知=GuardDuty/評価=Config/集約=Security Hub
  • 防御=WAF(L7)/Shield(DDoS)/是正=EventBridge→Lambda/SSM

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. アカウント内の不審な API 利用や侵害の兆候を、ログから機械学習で継続的に検知したい。何を使いますか?

Q2. リソース構成が社内ルール(例: S3 は暗号化必須)に準拠しているか継続評価し、逸脱を検出したい。何を使いますか?

Q3. Web アプリへの SQL インジェクションや不正な L7 HTTP リクエストをブロックしたい。何を使いますか?

理解度を確認第3章「既存ソリューションの継続的な改善」の問題を解く