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第3章 · 既存ソリューションの継続的な改善·v2.1.0·更新 2026/6/28·読了目安 約11分

変更要約: 軸B網羅: 開発者ツール/運用管理(CI-CD・Grafana/Prometheus・Proton・Amplify/Device Farm)のカタログ節(s4)を追加

3.2パフォーマンスとコストの最適化

この節の要点

既存ワークロードの最適化——適切なサイジング購入オプション(オンデマンド/RI/Savings Plans/スポット)Compute OptimizerCost ExplorerBudgetsTrusted AdvisorCloudFront/キャッシュ——を理解します。性能を保ちつつ無駄を削ります。

コスト最適化は適切なサイジング購入オプションの使い分けが両輪。性能はキャッシュや配信で底上げします。

3.2.1コストと性能の最適化

コスト最適化の手段を整理した図。購入オプションとして、安定稼働=Savings Plans/リザーブドインスタンス(最大割引・コミット)、変動=オンデマンド、中断耐性のあるバッチ=スポットインスタンス(最大割引・中断あり)を並べ、適切なサイジングを Compute Optimizer が推奨、Cost Explorer で支出を可視化・Budgets で予算アラート・Trusted Advisor で最適化チェックを行い、性能面では CloudFront(CDN)や ElastiCache でレイテンシ削減とオリジン負荷軽減を図る様子を示した図。
コストと性能の最適化
  • 購入オプション安定稼働=Savings Plans/RI(コミットで割引)変動=オンデマンド中断可バッチ=スポット(最大割引)
  • 適切なサイジングCompute Optimizer が過剰/不足リソースを検出し推奨する。
  • コスト可視化Cost Explorer(分析)・Budgets(予算アラート)・Trusted Advisor(最適化チェック)。
  • 性能CloudFront(CDN)でエッジ配信、ElastiCache で DB 負荷を軽減し低遅延化。
試験ポイント

「常時稼働の割引=Savings Plans/RI」「中断耐性バッチの最安=スポット」「サイジング推奨=Compute Optimizer」「支出分析=Cost Explorer・予算超過アラート=Budgets」「配信高速化=CloudFront」 は SAP-C02 で頻出です。安定負荷はコミット系、急なバッチはスポット、と使い分けます。

コツ

スポットは中断され得るため、ステートレスでチェックポイント可能なワークロードに向きます。重要な常時稼働は Savings Plans でカバーし、超過分をオンデマンドで吸収する組み合わせが定石です。

SAP-C02 では購入オプションの細かな違いまで問われます。Savings Plans は「1 時間あたりの利用額($/h)」を 1〜3 年コミットする方式で、Compute Savings Plans はインスタンスファミリ・リージョン・OS をまたいで自動適用され Fargate/Lambda にも効きます。一方 EC2 Instance Savings Plans は特定ファミリに限定される代わりに割引率が高めです。リザーブドインスタンス(RI) は容量予約を伴うゾーン指定 RI と、柔軟だが容量保証のないリージョン RI に分かれます。スポット は中断 2 分前通知を受け取り、容量再調整(capacity rebalancing)で先回り退避でき、On-Demand/RI/Spot を混在させる EC2 Auto Scaling の混合インスタンスポリシーで可用性とコストを両立します。可視化側では Cost Explorer が RI/Savings Plans の購入推奨やカバレッジ/使用率を出し、Budgets が金額・使用量・RI 使用率に対してアラートを発報、Trusted Advisor が遊休リソースや低使用率のチェックを横断的に行います。

需要の型最適な購入オプション理由
1〜3 年ほぼ一定Savings Plans / RIコミットで最大の割引
短期・予測困難オンデマンドコミット不要・即時調整
中断耐性のあるバッチ/CIスポット最大割引・中断 2 分前通知あり
ライセンス/規制で占有が必要Dedicated Hosts物理ホスト占有・BYOL 対応
補足

シナリオ:常時稼働の Web 層(一定)と、夜間に走る大量の動画エンコード(中断可)が混在する。コストを最小化したい。→ Web 層は Compute Savings Plans でカバーしてファミリ変更にも追従させ、エンコードは スポット混合インスタンスポリシーの Auto Scaling グループで実行し、Budgets で月次の上限アラートを設定。Compute Optimizer で Web 層インスタンスの右サイジングも定期的に見直します。

補足

FAQ:Savings Plans と RI はどちらを選ぶ? 柔軟性重視なら Compute Savings Plans(ファミリ/リージョン/OS をまたいで自動適用、Fargate/Lambda も対象)。特定ファミリで容量予約まで欲しいなら ゾーン指定 RI。割引率は概ね同等で、近年は Savings Plans が推奨されることが多いです。

注意

ひっかけ:「データベースを含むステートフルで中断できない本番」をスポットで安くする、という選択肢は誤り。中断されると状態を失う恐れがあるため、安定稼働は Savings Plans/RI が正解です。スポットは中断耐性が前提です。

3.2.2この節のまとめ

  • 購入=Savings Plans/RI(安定)/オンデマンド(変動)/スポット(中断可)
  • 可視化=Cost Explorer/Budgets/Trusted Advisor・性能=CloudFront/ElastiCache

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 3 年間ほぼ一定で稼働する本番ワークロードのコンピュートコストを最大限に下げたい。何を使いますか?

Q2. 中断されても再開できるバッチ処理を、できる限り低コストで大量に実行したい。何を使いますか?

Q3. EC2 や EBS が過剰プロビジョニングかどうかを分析し、適切なサイズを推奨してほしい。何を使いますか?

理解度を確認第3章「既存ソリューションの継続的な改善」の問題を解く