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第6章 · PM標準と関連分野·v1.0.0·更新 2026/7/10·読了目安 約14分

変更要約: 初版

6.1PM標準とプロセス

この節の要点

プロジェクトマネジメントの手引を定めるJIS Q21500(対応国際規格に基づくPMBOK)の骨格である5プロセス群立上げ計画実行監視終結)と、それらを横断する10の対象群(知識エリア)、そして各対象群を横串で束ねる統合マネジメントの役割を学びます。

プロジェクトマネージャがJIS Q21500やPMBOKを学ぶ目的は、用語や分類を暗記することではありません。目の前のプロジェクトが今どのプロセス群の局面にあり、どの対象群の活動が不足しているのかを診断し、次に何をすべきかを判断するための共通言語として使うことにあります。標準は「知っている」ことより「状況に当てはめて使える」ことが問われます。

6.1.15つのプロセス群

  • 立上げ=プロジェクトやフェーズの開始を正式に認可し、プロジェクト憲章を制定する段階。計画=スコープ・スケジュール・コスト等の実行計画を具体化する段階で、計画は一度で終わらず状況変化に応じて反復・詳細化される。
  • 実行=計画に従って作業を遂行し成果物を作り出す段階。監視=実行と並行して進捗・パフォーマンスを継続的に測定し、計画との乖離を検知して是正措置につなげる段階(実行と同時並行で走る)。終結=成果物の受入れを確定し、契約を終了し、教訓を記録してプロジェクトやフェーズを正式に完了させる段階。

6.1.210の対象群と統合マネジメント

  • JIS Q21500は、統合・スコープ・スケジュール・コスト・品質・資源・コミュニケーション・リスク・調達・ステークホルダの10の対象群(知識エリア)を定める。各対象群は5つのプロセス群のいずれか(あるいは複数)に属する個別プロセスの集合であり、「対象群×プロセス群」の2軸でプロジェクト活動全体を整理する。
  • 統合マネジメント=他の9つの対象群の活動を横串で束ね、トレードオフを調整して首尾一貫したプロジェクトとして進める対象群。個別分野(例:スケジュール短縮)の最適化が全体の目的(例:品質やスコープ)を損なわないよう、プロジェクト全体を俯瞰して整合させるのがPMの中核的な役割であり、統合マネジメントはその役割の理論的支柱にあたる。

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