第4章 · システムの保守と運用管理·v1.0.0·更新 2026/7/7·読了目安 約9分
変更要約: 初版(主題2.04・副主題2.04.1〜2.04.6に対応)
4.3ユーザへの通知
この節の要点
システム保守作業の前後にログインユーザーへ状況を伝える仕組みを学びます。ログイン前メッセージの/etc/issue・/etc/issue.net、ログイン後メッセージの/etc/motd、稼働中の全ユーザーへ即時通知するwall、シャットダウン予告を兼ねるshutdown、サービス制御と組み合わせるsystemctlを押さえます。
メンテナンスの予告なしにシステムを止めると、作業中のユーザーはデータを失いかねません。ユーザへの通知は地味に見えて運用の信頼を支える基本作法で、「いつ・どこで・誰に」伝えるかによって使うファイルやコマンドが変わります。
4.3.1ログイン前後の静的メッセージ
- /etc/issue=ローカルコンソールのログインプロンプト前に表示。/etc/issue.net=telnet等ネットワーク経由のログイン前に表示(SSHでは既定で使われない実装が多い)。
- /etc/motd(message of the day)=ログイン成功後に表示されるメッセージ。定期メンテナンス予定やポリシーの告知に使う。
4.3.2稼働中ユーザーへの即時通知とシャットダウン
- wall=現在ログイン中の全ユーザーの端末へ即時メッセージを配信(
wall "10分後に再起動します")。 - shutdown=システム停止・再起動を指定時刻に予約し、実行前に自動でユーザーへ警告メッセージを配信する(
shutdown -r +10 "メンテナンスのため再起動します")。 - systemctl=サービス単位の停止・再起動(
systemctl restart等)を実行する際、事前にwall等で告知してから操作するのが運用上の定石。

