第4章 · IPサービス·v1.0.0·更新 2026/7/17·読了目安 約16分
変更要約: 初版
4.3SNMPとSyslog
この節の要点
機器を監視・管理するSNMPのv2c(コミュニティ)とv3(認証・暗号化)の違い、応答不要のトラップと確認応答つきインフォーム、そして機器イベントを記録するSyslogの重大度レベル0〜7(0 emergency 〜 7 debug)とファシリティ、logging trap のレベル指定が「その値以下(より重大)を全て取り込む」意味を、運用要件から判断できるように学びます。
数十〜数百台の機器を人手で見て回ることはできないため、実務ではSNMPで状態を収集し、Syslogでイベントを1か所のログサーバに集約して監視します。CCNAでは、SNMPのバージョンによるセキュリティの差とトラップ/インフォームの違い、Syslogの重大度レベルの序列と logging のレベル指定の意味を、単なる暗記でなく「どのレベルまでログを送るべきか」という運用判断として問われます。
4.3.1SNMPのバージョンとトラップ/インフォーム
- SNMPはNMS(管理側)が各機器のエージェントからMIB(管理情報)を取得(get)/設定(set)し、機器側からの通知も受け取る監視プロトコル。v1/v2cはコミュニティストリング(実質的な平文パスワード)で認証するのみで暗号化がなく、盗聴に弱い。v3は認証(auth)と暗号化(priv)を備え(noAuthNoPriv/authNoPriv/authPriv の3レベル)、機密性が必要な環境ではv3が推奨。
- 機器がイベントをNMSへ知らせる通知には2種類ある:トラップ(trap)は送りっぱなしで確認応答を待たない(軽量だが途中で失われても再送されない)。インフォーム(inform)はNMSからの確認応答(ack)を待ち、届かなければ再送する(信頼性が高いがトラフィックは増える。v2c以降)。確実に届けたい重要通知はinform、軽量重視はtrapと使い分ける。

