第4章 · IPサービス·v1.0.0·更新 2026/7/17·読了目安 約16分
変更要約: 初版
4.2DHCP・DNS・NTP
この節の要点
IPアドレスを自動配布するDHCPのDORA動作とサーバ/クライアント/リレーエージェント(ip helper-address)の役割、ホスト名をIPへ解決するDNSの役割、機器の時刻を階層的に同期するNTPのstratumとクライアント/サーバ設定を学び、「別セグメントの端末にIPが配られない」等の障害を切り分ける判断力を身につけます。
端末にIPアドレスを手動設定して回るのは非現実的なため、実務ではDHCPで自動配布します。名前でアクセスできるのはDNSが裏でホスト名をIPに解決しているからであり、ログの時刻をそろえて相関分析できるのはNTPで機器の時計を同期しているからです。CCNAでは、これら3つの「縁の下」サービスについて、動作の仕組みを土台に設定と障害切り分けを判断できるかが問われます。特にDHCPリレーは頻出の実務トラブルです。
4.2.1DHCPのDORA動作とリレーエージェント
- DHCPはクライアントとサーバ間でDORA(Discover→Offer→Request→Ack)の4メッセージでアドレスを貸与する。最初の Discover は宛先が定まらないためブロードキャストで送られる(サーバはUDP67、クライアントはUDP68)。
- ルータはブロードキャストを他セグメントへ転送しないため、DHCPサーバがクライアントと別サブネットにある場合、Discoverはサーバに届かない。この橋渡しをするのがDHCPリレーエージェントで、クライアント側インタフェースに
ip helper-address <サーバIP>を設定すると、ルータが受け取ったDHCPブロードキャストをサーバ宛のユニキャストに変換して転送する。 - Cisicoルータ自身をDHCPサーバにする場合は
ip dhcp pool <名前>→network/default-router/dns-serverを定義し、配布したくないアドレス(ルータのIP等)はip dhcp excluded-addressで除外する。

