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第2章 · ハイブリッドネットワークの設計・実装・管理·v2.0.0·更新 2026/6/3·読了目安 約8分

変更要約: AZ-700 第2章を深掘り(図ja化・比較表/シナリオ/FAQ/ひっかけ/深掘り段落を全節に追加)

2.3Virtual WAN による大規模ネットワーク

この節の要点

多数の拠点・VNet・リモートユーザーを Microsoft のバックボーンで束ねて一元管理する Azure Virtual WAN を理解します。ハブ&スポークを大規模に運用するためのマネージドサービスです。

拠点や VNet が増えると、個別の接続管理は煩雑になります。Virtual WANマネージドなハブを中心に、VPN・ExpressRoute・VNet 接続を一元管理します。

2.3.1Virtual WAN の構成

中央の Virtual WAN ハブ(マネージド・Microsoft バックボーン上)に、複数の拠点(サイト間 VPN)、リモートユーザー(ポイント対サイト VPN)、オンプレ(ExpressRoute)、複数のスポーク VNet が接続され、ハブ経由で相互に通信できる大規模ハブ&スポーク構成を示した図。
Virtual WAN のハブ&スポーク
  • Virtual WAN ハブマネージドなハブ。VPN・ExpressRoute・VNet 接続を集約し、Microsoft バックボーンで結ぶ。
  • 一元管理:多数の拠点・VNet・リモートユーザーをまとめて構成・運用できる。
  • スケール:手組みのハブ&スポークより、大規模・グローバルな接続に向く。
  • セキュアハブ:ハブに Azure Firewall を組み込んだ Secured Virtual Hub で集中検査も可能。
試験ポイント

「多数の拠点/VNet/ユーザーをマネージドハブで一元管理=Virtual WAN」「大規模・グローバルなハブ&スポーク=Virtual WAN」「ハブに Firewall を組み込み集中検査=Secured Virtual Hub」 は AZ-700 で頻出です。小規模なら手組みのハブ&スポーク、大規模なら Virtual WAN と判断します。

Virtual WAN には BasicStandard の 2 SKU があり、Basic は S2S VPN のみ、Standard は ExpressRoute・P2S・ハブ間接続・Secured Hub などフル機能を提供します。ハブ内の経路制御は ハブルートテーブル接続のラベル で行い、どの接続(VNet/VPN/ER)がどの経路を学習・伝播するかを制御します。手組みのハブ&スポークと違い、ハブ内のルーターやゲートウェイはマネージドで、スポーク VNet を「VNet 接続」として登録するだけで相互到達できます(ハブが中継するため非推移の問題を回避)。Secured Virtual Hub はハブに Azure Firewall または対応するサードパーティ NVA を組み込み、Firewall Manager で複数ハブのポリシーを一元管理して East-West(VNet 間)と North-South(インターネット)の両方向を集中検査します。グローバルに複数ハブを置き、ハブ間は Microsoft バックボーンで自動的にメッシュ接続されるため、地理的に分散した拠点でも一貫した接続を保てます。

観点手組みハブ&スポークVirtual WAN
ハブの管理自分で VNet・ゲートウェイ・UDR を構築マネージド(ハブごと自動構成)
規模小〜中規模に向く大規模・グローバルに向く
集中セキュリティハブに Firewall を手動配置Secured Hub+Firewall Manager
補足

シナリオ: 世界中の 50 拠点と多数の VNet を接続し、全トラフィックを集中検査したい。→ Standard SKU の Virtual WAN を採用し、各地域にハブを置いて拠点(S2S)・リモートユーザー(P2S)・VNet・ExpressRoute を接続、各ハブを Secured Virtual Hub にして Firewall Manager でポリシーを一元適用します。手組みより運用負荷が大幅に下がります。

補足

FAQ: Q. Virtual WAN ならスポーク VNet 同士は非推移の問題なく通信できますか? → A. はい。ハブが中継するため、ハブに接続したスポーク同士はルート設定に従って相互到達できます。Q. Basic と Standard の違いは? → A. Basic は S2S VPN のみ。ExpressRoute・P2S・ハブ間・Secured Hub には Standard が必要です。

注意

ひっかけ: 「Virtual WAN の Basic SKU でも ExpressRoute や Secured Hub が使える」は誤りです。それらは Standard SKU の機能。また「Virtual WAN は小規模な単一 VNet 接続に最適」も誤り(小規模は手組みハブ&スポークで十分で、Virtual WAN は大規模・多拠点向け)。

2.3.2この節のまとめ

  • Virtual WAN=マネージドハブで接続を一元管理(大規模・グローバル)
  • Secured Virtual Hub=Firewall 内蔵で集中検査

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 多数の拠点・VNet・リモートユーザーをマネージドなハブで一元管理する Azure のサービスはどれですか?

Q2. Virtual WAN のハブに Azure Firewall を組み込み、トラフィックを集中検査する構成はどれですか?

Q3. 小規模な手組みハブ&スポークと比べ、Virtual WAN が特に向くのはどんな場合ですか?

理解度を確認第2章「ハイブリッドネットワークの設計・実装・管理」の問題を解く