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第2章 · ハイブリッドネットワークの設計・実装・管理·v2.0.0·更新 2026/6/3·読了目安 約9分

変更要約: AZ-700 第2章を深掘り(図ja化・比較表/シナリオ/FAQ/ひっかけ/深掘り段落を全節に追加)

2.2ExpressRoute によるプライベート接続

この節の要点

インターネットを介さず、専用のプライベート接続でオンプレと Azure を結ぶ ExpressRoute を理解します。高帯域・低遅延・安定が必要な企業接続で VPN と使い分けます。

VPN はインターネット経由のため遅延や帯域が安定しにくいことがあります。ExpressRoute は接続プロバイダー経由の専用プライベート接続で、安定した高帯域・低遅延を提供します。

2.2.1ExpressRoute の要素

オンプレミスから接続プロバイダーのエッジを経由し、ExpressRoute 回線でインターネットを介さずに Microsoft へ接続する経路を示し、プライベートピアリング(VNet へのプライベート接続)と Microsoft ピアリング(Microsoft 365 等の公開サービス)の2種のピアリング、冗長な2本の接続、そして ExpressRoute Gateway で VNet に着地する様子を添えた図。
ExpressRoute の構成
  • プライベート接続:インターネットを介さない専用接続。高帯域・低遅延・安定。
  • プライベートピアリングVNet 内のリソースへプライベートに接続する。
  • Microsoft ピアリングMicrosoft 365 など公開サービスへの接続に使う。
  • 冗長性と SKU:既定で冗長な 2 接続。ExpressRoute Gateway で VNet に着地。Global Reach で拠点間も接続可能。
試験ポイント

「インターネットを介さない専用プライベート接続=ExpressRoute」「VNet へのプライベート接続=プライベートピアリング」「Microsoft 365 など公開サービス=Microsoft ピアリング」「拠点間を ExpressRoute 経由で接続=Global Reach」 は AZ-700 で頻出です。安定/高帯域なら ExpressRoute、コスト重視/小規模なら VPN と使い分けます。

コツ

ExpressRoute と VPN を併用し、VPN を ExpressRoute の障害時フェイルオーバーとして構成する設計もよく問われます。

ExpressRoute 回線は 接続モデル により、CloudExchange コロケーション・ポイント対ポイントイーサネット・Any-to-Any(IPVPN)に分かれ、帯域は 50 Mbps〜100 Gbps を選べます。課金は 従量制(Metered)無制限(Unlimited) の 2 種で、egress(送信)が多いなら Unlimited が有利です。経路交換はすべて BGP で行い、プライベートピアリングで VNet のプレフィックスを、Microsoft ピアリングで公開サービスのプレフィックスを広告します。可用性のため、回線は既定で冗長ペアになり、SLA を満たすには 2 経路を維持します。複数 VNet で 1 回線を共有するには ExpressRoute Gateway を各 VNet に置くか、Virtual WAN のハブに集約します。離れた拠点同士を ExpressRoute 回線経由で結ぶ Global Reach、より高い暗号化要件には MACsec(レイヤー2 暗号化)や ExpressRoute 上の IPsec/VPN を併用します。VPN との比較では、ExpressRoute は専用・安定・高帯域だが導入リードタイムとコストが大きく、VPN は即時・安価だがインターネット品質に依存します。

観点VPN GatewayExpressRoute
経路インターネット経由(暗号化)専用・インターネット非経由
帯域/遅延中程度・変動あり高帯域・低遅延・安定
導入/コスト即時・安価プロバイダー手配・高コスト
暗号化既定で IPsec 暗号化既定は非暗号(MACsec/IPsec を追加可)
補足

シナリオ: 基幹システムの安定した高帯域接続が必須だが、回線障害時も最低限の接続を維持したい。→ 主回線を ExpressRoute(プライベートピアリング)にし、サイト間 VPN をバックアップ経路として併用します。BGP のメトリックで通常は ExpressRoute を優先し、障害時に VPN へフェイルオーバーします。

補足

FAQ: Q. ExpressRoute はデータを暗号化しますか? → A. 専用回線ですが既定では暗号化しません。要件があれば MACsec や IPsec/VPN over ExpressRoute を併用します。Q. プライベートピアリングと Microsoft ピアリングの違いは? → A. 前者は VNet 内リソースへのプライベート接続、後者は Microsoft 365 などの公開サービス向けです。

注意

ひっかけ: 「ExpressRoute は専用線なので通信が自動的に暗号化される」は誤りです。専用=隔離ですが既定では暗号化されない(MACsec/IPsec を追加)。また「ExpressRoute はインターネット経由」も誤り(インターネットを介さない点が VPN との決定的な違い)。

2.2.2この節のまとめ

  • ExpressRoute=専用プライベート接続(インターネット非経由・高帯域/低遅延)
  • ピアリング=プライベート(VNet)/Microsoft(公開サービス)

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. インターネットを介さず、専用のプライベート接続でオンプレと Azure を高帯域・低遅延に結びたい。何を使いますか?

Q2. ExpressRoute で VNet 内のリソースへプライベートに接続するピアリングはどれですか?

Q3. VPN と ExpressRoute の違いとして正しいものはどれですか?

理解度を確認第2章「ハイブリッドネットワークの設計・実装・管理」の問題を解く