第6章 · ストラテジ系·v1.0.0·更新 2026/7/9·読了目安 約15分
変更要約: 初版
6.3技術戦略とビジネスインダストリ
この節の要点
技術を経営資源として活かすMOT(技術経営)、破壊的な変化をもたらすイノベーション(オープンイノベーション/死の谷)、将来の技術展開を示す技術ロードマップ、そしてIoT・機械学習・生成AIといったAI活用の実務、POS・EDIなどのビジネスシステム、EC・フィンテック・ロングテールといったe-ビジネス、生産の無駄を省くJIT/かんばん方式を学びます。
技術戦略とビジネスインダストリの分野では、技術をどう経営に活かすかという大枠(MOT・イノベーション・ロードマップ)を押さえたうえで、近年の出題で存在感を増しているAI活用の具体技術、業界ごとに特有のビジネスシステム(POS・EDI等)、そしてe-ビジネスへと視野を広げていくと整理しやすくなります。レベル3では、イノベーションが事業化に至るまでの障壁の名称と、それぞれの段階で必要な対策まで踏み込みます。
6.3.1MOTとイノベーション
- MOT(Management of Technology、技術経営)=技術力を事業成果・企業価値に結びつける経営の考え方。優れた技術を持ちながら事業化に失敗する段階の壁として、研究段階で予算が続かず頓挫する「魔の川」、研究成果を製品化する段階で資金・人材が不足する「死の谷」、製品化できても市場での競争に敗れる「ダーウィンの海」の3つを区別し、各段階でどんな支援(資金調達・提携・市場テスト等)が必要かを判断するのがレベル3の論点です。
- イノベーション=技術や仕組みの革新によって、これまでにない価値を生み出すこと。既存製品の改良にとどまる持続的イノベーションと、既存の市場・製品を破壊し置き換える破壊的イノベーションを区別します。オープンイノベーション=自社の技術・知見だけに頼らず、社外(他企業・大学・スタートアップ等)の技術やアイデアを取り込んで革新を生み出す手法。死の谷を越えるための資金・技術の補完として外部提携を活用する場面で登場します。技術ロードマップ=自社が保有・獲得すべき技術と、それをいつ・どの製品/事業に投入するかを時間軸で示した計画図。

