第4章 · セキュリティと開発技術·v1.0.0·更新 2026/7/9·読了目安 約17分
変更要約: 初版
4.4ソフトウェア開発管理(アジャイル・DevOps/CI-CD・見積り・構成管理)
この節の要点
開発モデル(ウォーターフォールモデル・アジャイル開発のスクラム/XP(エクストリームプログラミング)・スパイラルモデル)、DevOps・CI/CD・IaC(Infrastructure as Code)、見積り技法(ファンクションポイント法・COCOMO)、構成管理・バージョン管理をレベル3の深さで学びます。
ソフトウェア開発管理の分野は、「どの開発モデルが向いているか」を状況から判断させる問題と、見積り・構成管理の計算/手順を問う問題の2系統に大別されます。前者はウォーターフォールとアジャイルの前提の違い(要件が固まっているか、変化を前提とするか)を、後者はファンクションポイント法やCOCOMOの計算ロジックを正確に押さえることが得点の鍵です。この節では開発モデルから見積り・構成管理まで、実務の意思決定の流れに沿って整理します。
4.4.1開発モデル(ウォーターフォール・アジャイル)
- ウォーターフォールモデル=要件定義→設計→実装→テストを上流から下流へ順に進め、原則後戻りしない開発モデル。要件が早期に確定しており変化が少ない大規模システムに向く。スパイラルモデル=リスク分析を伴いながら設計・実装・評価を反復し、段階的にプロトタイプを洗練させるモデル。
- アジャイル開発=短い期間(イテレーション/スプリント)で計画・設計・実装・テストを繰り返し、動くソフトウェアを早期かつ継続的に届けることを重視する開発モデル群の総称。要件の変化を前提とし、変化への対応を歓迎する点がウォーターフォールと対照的。
- スクラム=プロダクトオーナー(要求の優先順位付けとプロダクトバックログの管理)・スクラムマスター(チームを支援しプロセスを円滑化)・開発チームという役割分担で、スプリント(通常1〜4週間の固定期間)単位でスプリントバックログの項目を実装する。デイリースクラム(毎日の短時間の進捗共有)・スプリントレビュー(成果物のデモと確認)・スプリントレトロスペクティブ(プロセスの振り返り)という定例イベントを持つ。
- XP(エクストリームプログラミング)=テスト駆動開発(TDD)(テストコードを先に書いてから実装する)・ペアプログラミング(2人1組で1台の端末を共有し実装とレビューを同時に行う)・リファクタリング(外部から見た振る舞いを変えずに内部構造を改善する)・継続的インテグレーションを実践の柱とするアジャイル手法。

