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第5章 · マネジメント系·v1.0.0·更新 2026/7/9·読了目安 約18分

変更要約: 初版(第5章・s1-s3)

5.1プロジェクトマネジメント

この節の要点

PMBOKの知識体系を土台に、スコープ管理のWBS、スケジュール管理のアローダイアグラムPERTクリティカルパス(最早/最遅開始日・日程計算)、コスト管理のEVMPV/EV/ACSV/CVSPI/CPIEAC)、そして品質・リスク・調達・ステークホルダの各管理領域をレベル3の計算問題として学びます。

プロジェクトマネジメントは「計画通りに終わらせる」ための定量管理技術です。応用情報の午前では、アローダイアグラムの日程計算(クリティカルパス・最早/最遅開始日)EVMのコスト・進捗指標計算が繰り返し出題される計算領域であり、公式を機械的に当てはめるだけでなく、なぜその式になるかを理解して初めて応用が利く問題(数値を変えた出題)にも対応できます。

5.1.1PMBOKとWBS

  • PMBOK(Project Management Body of Knowledge)=プロジェクトマネジメントの知識を体系化した国際的な標準ガイド。スコープ・スケジュール・コスト・品質・リスク・調達・ステークホルダなど複数の知識エリアで構成されます。
  • WBS(Work Breakdown Structure・作業分解構成図)=プロジェクトの成果物・作業を階層的に細分化し、管理可能な単位(ワークパッケージ)まで分解する技法。スコープを漏れなく洗い出し、見積り・進捗管理・要員割当の基礎にします。分解の粒度が粗すぎると見積り誤差が大きく、細かすぎると管理コストが増えるため、適切な階層で止めることが実務上の判断になります。

5.1.2アローダイアグラム・PERT・クリティカルパスの日程計算

  • アローダイアグラム=作業(アクティビティ)を矢印、結合点(イベント/ノード)を丸で表し、作業の前後関係と所要日数をネットワーク図として可視化する技法。PERTはこの図を用いてプロジェクト全体の日程を分析・管理する技法の総称です。
  • 最早開始日(ES)=その作業に着手できる最も早い時点。開始ノードから前進計算(フォワードパス)し、複数の経路が合流するノードでは合流する各経路のうち最大値を採用します(1つでも未完了の作業があれば後続に着手できないため)。最遅開始日(LS)=プロジェクト全体の完了日を遅らせずに着手を遅らせられる最も遅い時点。終了ノードから後退計算(バックワードパス)し、分岐するノードでは分岐先の各経路のうち最小値を採用します。
  • クリティカルパス=開始から終了までの全経路のうち所要日数の合計が最も長い経路(=ES=LSとなる、余裕がゼロの経路)。この経路上の作業が1日遅れればプロジェクト全体の完了も同じ日数だけ遅れます。クリティカルパス上にない作業にはフロート(余裕)があり、フロートの範囲内の遅延は全体日程に影響しません。フロート=その経路の最長日数(クリティカルパスの日数)-その経路自身の所要日数の合計で求めます。

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