変更要約: SC-900 第4章を AZ-900 基準まで深掘り(Service Trust Portal vs Purview/コンプライアンスマネージャー・責任共有対応・比較表、秘密度ラベル/DLP/保持の分類→保護→寿命フロー・比較表、インサイダーリスク/eDiscovery/監査の比較表・シナリオ、FAQ・ひっかけ)。図3枚ja化
4.3インサイダーリスク・eDiscovery・監査
内部関係者によるリスクを管理するインサイダーリスク管理、法的調査のための eDiscovery、操作履歴を記録する監査を理解します。
コンプライアンスには、外部の脅威だけでなく内部のリスク管理や、法的・監査対応も含まれます。Microsoft Purview はこれらの機能も提供します。
4.3.1主な機能
- インサイダーリスク管理:内部関係者(社員・委託先)による情報漏洩や不正な活動のリスクを、ふるまいのシグナルから検知・管理する。プライバシーに配慮した設計。
- eDiscovery(電子証拠開示):訴訟や調査のために、関連するコンテンツを検索・保全(ホールド)・収集・書き出しする。
- 監査(Audit):誰がいつ何をしたかの操作ログを記録する。標準監査と、保持期間が長い高度な監査がある。
これら3つは、いずれも「事後に説明・追跡できる状態を保つ」ためのコンプライアンス機能ですが、目的が異なります。インサイダーリスク管理は「内部の脅威を予防的に検知」、eDiscovery は「法的手続きのために証拠を確実に保全・収集」、監査は「操作の記録を残し後から追跡」。たとえば不正の疑いが出たら、監査ログで事実関係を追い、eDiscovery で証拠を保全し、インサイダーリスク管理で同種の兆候を継続監視する、というように連携します。
| 機能 | 目的 | キーワード |
|---|---|---|
| インサイダーリスク管理 | 内部の脅威を検知 | 内部・予防的 |
| eDiscovery | 証拠の検索・保全・収集 | 法的・訴訟 |
| 監査(Audit) | 操作ログの記録 | 誰が・いつ・何を |
シナリオ:退職予定者による情報持ち出しの疑い。 インサイダーリスク管理が、退職予定者による大量ダウンロードなどの危険なふるまいを検知してアラート。調査では 監査 ログで「いつ・どのファイルに・何をしたか」を追跡。法的措置に備え、関連メールや文書を eDiscovery で保全(ホールド)・収集して書き出す。3機能が役割分担して内部リスクに対応します。
混同に注意:
①インサイダーリスク管理(内部の脅威を予防的に検知)と前章の Defender(外部脅威の検知・対応)は対象が内部か外部かで違う。
②eDiscovery(法的証拠の保全・収集)と監査(操作ログの記録)——eDiscovery は「集める」、監査は「記録する」。
③これらは Microsoft Purview のコンプライアンス機能。
Q. eDiscovery と監査の違いは? 監査は日々の操作ログを記録し続ける仕組み、eDiscovery はそのデータも含め法的手続きのために特定コンテンツを検索・保全・収集する仕組みです。Q. インサイダーリスク管理は社員を監視するもの? 危険な「ふるまいのパターン」を検知する仕組みで、プライバシーに配慮し匿名化などの設計がされています。Q. これらはセキュリティ(前章)と何が違う? 前章は主に外部脅威の検知・防御、本章は内部・法令・証跡といったコンプライアンス観点です。
「内部関係者のリスク=インサイダーリスク管理」「法的調査のためのコンテンツ検索/保全/収集=eDiscovery」「操作ログの記録=監査」の対応が頻出です。内部(インサイダー)か、法的(eDiscovery)か、記録(監査)か、で見分けます。
4.3.2この節のまとめ
- インサイダーリスク管理(内部)/eDiscovery(法的調査)/監査(操作ログ)
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理解度チェック
(軽い確認用)Q1. 内部関係者による情報漏洩や不正な活動のリスクを検知・管理する Microsoft Purview の機能はどれですか?
Q2. 訴訟や調査のために関連コンテンツを検索・保全・収集する機能はどれですか?
Q3. 「誰がいつ何をしたか」の操作ログを記録し、後から調査できるようにする機能はどれですか?

