変更要約: SC-900 第4章を AZ-900 基準まで深掘り(Service Trust Portal vs Purview/コンプライアンスマネージャー・責任共有対応・比較表、秘密度ラベル/DLP/保持の分類→保護→寿命フロー・比較表、インサイダーリスク/eDiscovery/監査の比較表・シナリオ、FAQ・ひっかけ)。図3枚ja化
4.2情報保護とデータライフサイクル管理
秘密度ラベル、データ損失防止(DLP)、保持ポリシーなど、機密データを分類・保護し適切に保持/削除する仕組みを理解します。
データは「分類して→保護して→適切な期間だけ保持/削除する」流れで守ります。Microsoft Purview がこれらの機能を提供します。
4.2.1主な仕組み
- 秘密度ラベル(sensitivity labels):データやメールを分類し、ラベルに応じて暗号化・透かし・利用制限などの保護を適用する(例:社外秘)。ラベルはファイルに付いて回るため、社外に出ても保護が効く。
- データ損失防止(DLP):クレジットカード番号やマイナンバーなど機密情報の不正な共有・送信を検知・ブロックする。メール・Teams・SharePoint 等に適用できる。
- 保持ポリシー / 保持ラベル(retention):データを必要な期間だけ保持し、不要になれば削除する。法令上の保存義務と「持ちすぎリスク」の両方に対応。
これらは「分類 → 保護 → 寿命管理」という一連の流れで働きます。まず秘密度ラベルでデータの重要度を分類し(手動またはパターン検出で自動)、ラベルに応じた暗号化などで保護します。次に DLP が、その機密データが不適切に外部へ共有されるのを防止します。最後に保持ポリシーが、データを必要な期間だけ保持して削除し、情報の寿命を管理します。3つは独立ではなく、機密データを守る一貫した仕組みです。
| 仕組み | 役割 | 例 |
|---|---|---|
| 秘密度ラベル | 分類+保護 | 「社外秘」を付け暗号化 |
| DLP | 機密の共有を防止 | カード番号の外部送信をブロック |
| 保持ポリシー | 保持期間・削除を管理 | 7年保持後に自動削除 |
シナリオ:契約書の保護。 契約書ファイルに 秘密度ラベル「社外秘」 を付けて暗号化(権限のある社員のみ閲覧可)。万一その内容を社外メールに添付しようとすると DLP が検知してブロックまたは警告。契約書は法令上 7 年保存が必要なので 保持ポリシー で 7 年間保持し、その後自動削除。分類→保護→寿命管理が一気通貫で働きます。
混同に注意:
①秘密度ラベル(分類して保護を付与)とDLP(機密の共有を検知・ブロック)は役割が別——ラベルは「貼って守る」、DLP は「出さない」。
②保持ポリシーは「保持と削除」の両方を管理(消すだけではない)。
③これらは Microsoft Purview の機能。
Q. 秘密度ラベルと DLP の違いは? ラベルはデータを分類し保護(暗号化等)を付与、DLP はその機密データが不適切に共有されるのを防ぎます。併用が一般的です。Q. 保持は削除だけ? いいえ、「必要な期間は消さずに保持」も保持ポリシーの役割で、法令の保存義務に対応します。Q. ラベルは社外に出ても効く? はい、暗号化を伴うラベルはファイルに付随するため、社外でも保護が維持されます。
「分類・保護=秘密度ラベル」「機密情報の共有をブロック=DLP」「保持/削除の期間管理=保持ポリシー」の対応が頻出です。「分類→保護→寿命管理」の流れと、ラベルがファイルに付随して社外でも効く点も押さえましょう。
4.2.2この節のまとめ
- 秘密度ラベル(分類・保護)/DLP(共有ブロック)/保持ポリシー(保持・削除)
進捗の記録にはログインが必要です。
理解度チェック
(軽い確認用)Q1. ドキュメントを「社外秘」などに分類し、暗号化や利用制限などの保護を適用する仕組みはどれですか?
Q2. クレジットカード番号などの機密情報が不適切に共有されるのを検知・ブロックする仕組みはどれですか?
Q3. データを必要な期間だけ保持し、その後に削除することを管理する仕組みはどれですか?

