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第2章 · Microsoft Entra と ID·v2.0.0·更新 2026/6/3·読了目安 約13分

変更要約: SC-900 第2章を AZ-900 基準まで深掘り(IDは新境界・Entra ID、ID4種+比較表・メンバー/ゲスト、SSO/フェデレーション/ハイブリッドID、認証方法MFA/パスワードレス/SSPR、条件付きアクセスのif-then・ID Protection、シナリオ・FAQ・ひっかけ)。図2枚ja化

2.2認証方法と条件付きアクセス

この節の要点

MFA・パスワードレス認証などの認証方法と、サインインのリスクや条件に応じてアクセスを制御する条件付きアクセス(Conditional Access)を理解します。

パスワードだけの認証は、漏洩・使い回し・推測に弱く、攻撃の主な入口になります。そこで Entra ID は より強い認証方法 と、状況(シグナル)に応じてアクセスを変える きめ細かいアクセス制御 を提供します。これらは前章のゼロトラスト「明示的に検証する/侵害を前提とする」を具体的に実装する仕組みです。

2.2.1認証方法

  • 多要素認証(MFA):パスワード(知識)に加え、認証アプリ・セキュリティキー(所持)や生体(本人)など異なる種類の第二要素を要求する。
  • パスワードレス認証:Windows Hello・FIDO2 セキュリティキー・Microsoft Authenticator など、パスワードそのものを使わない方式。フィッシングに強い。
  • セルフサービスパスワードリセット(SSPR):ユーザー自身が本人確認のうえ安全にパスワードを再設定でき、管理者の負担とロックアウトを減らす。

認証の強さは「要素の種類をいくつ組み合わせるか」で決まります。パスワード単体は最も弱く、MFA で要素を増やすほど強くなり、パスワードレスは「パスワードという弱点そのものをなくす」最も推奨される方向です。これらは利便性とのバランスを取りながら、組織のポリシーで段階的に導入します。

2.2.2条件付きアクセス

シグナル(ユーザー・デバイス・場所・アプリ・リスク)→ポリシー判断(条件を評価し許可/ブロック/要求)→適用(許可、MFA要求、またはブロック)という条件付きアクセスの流れを矢印で示した図。
条件付きアクセスの流れ

条件付きアクセス(Conditional Access)は、サインインのたびにシグナル(誰が・どの端末で・どこから・どのアプリへ・リスクの高さ)を評価し、その結果に応じて許可/ブロック/追加要求(MFA や準拠端末の要求)を自動で決めるポリシーエンジンです。「if(条件)→ then(制御)」の形でルールを作るイメージで、たとえば「社外かつ管理外端末からのアクセスには MFA を要求」「リスクの高いサインインはブロック」といった制御ができます。リスクが高いときだけ追加確認を求めるため、利便性とセキュリティを両立できます。

リスクの判定を担うのが Microsoft Entra ID Protection です。漏洩した資格情報・不審な場所・あり得ない移動(短時間での遠隔地サインイン)などからユーザーリスク/サインインリスクを算出し、条件付きアクセスと連携して「リスクが高ければ MFA を要求/ブロック」といった自動対応につなげます。

シナリオ:柔軟で安全なアクセス制御。 社内の管理対象 PC からの通常サインインはスムーズに許可。海外の見知らぬ場所からのサインインは ID Protection がリスク高と判定し、条件付きアクセスMFA を要求、またはブロック。日常のパスワード忘れは SSPR で自己解決。将来的に パスワードレスへ移行し、パスワード起因の攻撃を根本から減らす——というように各機能が連携します。

注意

混同に注意:
MFA(要素を増やして強化)パスワードレス(パスワード自体を使わない)は別。パスワードレスも本人確認を複数要素で行う点は MFA 的。
条件付きアクセス=ポリシーで制御ID Protection=リスクを算出——役割が違い、連携して使う。
③SSPR は「リセット」、MFA は「サインイン強化」で目的が異なる。

補足

Q. 条件付きアクセスと ID Protection の関係は? ID Protection がサインインのリスクを判定し、条件付きアクセスがそのリスクを条件に許可/MFA要求/ブロックを実行します。Q. パスワードレスはなぜ安全? 盗める/使い回せるパスワードが存在しないため、フィッシングや漏洩の影響を受けにくくなります。Q. MFA は必ず2要素? 「多要素」は2つ以上で、かつ知識/所持/生体の異なる種類を組み合わせるのが要点です。

試験ポイント

MFA=異なる種類の要素で強化パスワードレス=パスワードを使わない条件付きアクセス=シグナルに応じて許可/ブロック/MFA要求ID Protection=リスク算出SSPR=自己パスワードリセット の対応が頻出です。ゼロトラストの「明示的に検証/侵害前提」を実装します。

2.2.3この節のまとめ

  • 認証強化:MFA/パスワードレス/SSPR
  • 条件付きアクセス=シグナルに応じて許可/ブロック/MFA要求

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. パスワードに加えて認証アプリやセキュリティキーなどの第二の要素を要求する仕組みはどれですか?

Q2. 「普段と違う場所からのサインインには MFA を要求する」のように、シグナルに応じてアクセスを制御する仕組みはどれですか?

Q3. Windows Hello や FIDO2 セキュリティキーのように、パスワードを使わない認証を何と呼びますか?

理解度を確認第2章「Microsoft Entra と ID」の問題を解く