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第2章 · Microsoft Entra と ID·v2.0.0·更新 2026/6/3·読了目安 約14分

変更要約: SC-900 第2章を AZ-900 基準まで深掘り(IDは新境界・Entra ID、ID4種+比較表・メンバー/ゲスト、SSO/フェデレーション/ハイブリッドID、認証方法MFA/パスワードレス/SSPR、条件付きアクセスのif-then・ID Protection、シナリオ・FAQ・ひっかけ)。図2枚ja化

2.1Microsoft Entra ID と ID の種類

この節の要点

IDが「新しいセキュリティ境界」であること、Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)の役割、ID の種類(ユーザー・サービスプリンシパル・マネージドID・デバイス)、SSO とフェデレーションを理解します。

かつてセキュリティの境界は「社内ネットワーク」でしたが、クラウドや在宅勤務で社内外を問わずアクセスが発生するようになり、ID(アイデンティティ) が「新しいセキュリティ境界」になりました。誰が・何が・どの端末からアクセスしているかを ID で見極めて制御するのがクラウドセキュリティの中心です。その ID 基盤(IDP, アイデンティティプロバイダー)が Microsoft Entra ID(旧 Azure Active Directory)で、サインイン・SSO・MFA・条件付きアクセスなどを一手に担います。

2.1.1ID の種類

ユーザー(サインインする人)、サービスプリンシパル(アプリ用のID)、マネージドID(シークレット不要のアプリID)、デバイス(登録/参加済み)、グループ(大規模なアクセス管理)という Microsoft Entra ID の ID の種類を並べた図。
Entra ID の ID の種類
  • ユーザー:サインインする人のID。社員などのメンバーと、他組織から招待するゲストがある。
  • サービスプリンシパル:アプリ/サービスがリソースにアクセスするためのID(人ではない ID)。
  • マネージドID:シークレットの管理なしにアプリが Azure リソースへ安全にアクセスできるID。サービスプリンシパルを Azure が自動管理する形。
  • デバイス:登録/参加済みの端末のID。条件付きアクセスで「準拠した端末か」を判断材料にできる。
  • グループ:ユーザーやデバイスをまとめ、大規模なアクセス管理を効率化する(個別でなくグループ単位で権限付与)。
ID の種類対象用途
ユーザー人(メンバー/ゲスト)サインインして利用
サービスプリンシパルアプリ/サービスアプリがリソースにアクセス
マネージドIDAzure上のアプリシークレット不要で安全に接続
デバイス端末端末の準拠状態を評価

2.1.2SSO・フェデレーション・ハイブリッドID

シングルサインオン(SSO) は、一度サインインすれば、その認証を使い回して複数のアプリへ追加のサインインなしにアクセスできる仕組みです。利便性が上がるだけでなく、パスワードの使い回しや入力回数を減らし、セキュリティにも寄与します。フェデレーション は、別の組織や ID プロバイダーとの間に信頼関係を結び、相手側で認証された ID を自分側でも受け入れる仕組みです(例:取引先の ID で自社アプリにアクセス)。さらに、オンプレミスの Active Directory とクラウドの Entra ID を同期して両方で使える ハイブリッドID もよく登場します。

シナリオ:ある企業の ID 設計。 社員は ユーザー(メンバー) として Entra ID に登録し、SSO で Microsoft 365 や社内アプリに一度のサインインでアクセス。取引先には ゲスト ID を招待。社内の自動処理アプリは マネージドID で鍵を持たずに Storage に接続。オンプレ AD は ハイブリッドID で同期。権限は部署ごとの グループ にまとめて付与し、管理を効率化します。

注意

混同に注意:
マネージドID(シークレット不要・Azure が自動管理)サービスプリンシパル(アプリ用ID 全般)——マネージドIDはサービスプリンシパルの一種で鍵管理が不要な点が利点。
SSO(一度のサインインで複数アプリ)フェデレーション(組織/IDP間の信頼)は別概念。
メンバー(自組織)とゲスト(招待された外部)の違い。

補足

Q. Entra ID と オンプレの Active Directory は同じ? 別物です。オンプレ AD はドメイン参加した社内 PC 中心、Entra ID はクラウド/Web アプリ向けの ID 基盤。両方を同期するのがハイブリッドID。Q. マネージドID の利点は? アプリにパスワードやキーを埋め込まずに済み、漏洩リスクを下げられます。Q. SSO はセキュリティを下げない? 入力回数とパスワード使い回しが減り、MFA や条件付きアクセスと組み合わせればむしろ強化できます。

試験ポイント

「IDは新しいセキュリティ境界」マネージドID=シークレット管理不要SSO=一度のサインインで複数アプリフェデレーション=組織間の信頼グループ=大規模アクセス管理ハイブリッドID=オンプレADとEntra IDの同期 は頻出です。

2.1.3この節のまとめ

  • IDは新しい境界、基盤は Microsoft Entra ID
  • ID種類=ユーザー/サービスプリンシパル/マネージドID/デバイス/グループ
  • SSO(一度で複数)/フェデレーション(組織間の信頼)

進捗の記録にはログインが必要です。

理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. シークレットの管理なしにアプリが Azure リソースへ安全にアクセスできる ID の種類はどれですか?

Q2. 一度サインインするだけで複数のアプリにアクセスできる仕組みはどれですか?

Q3. クラウドにおいて「新しいセキュリティ境界」と言われるものはどれですか?

理解度を確認第2章「Microsoft Entra と ID」の問題を解く