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第5章 · セキュリティ·v1.0.0·更新 2026/7/6·読了目安 約11分

変更要約: 初版(主題1.10・副主題1.10.1〜1.10.4に対応)

5.4クラウドセキュリティの基礎

この節の要点

パブリッククラウド上の Linux サーバーに固有のセキュリティ観点を学びます。オンプレミスとの機能分担管理コンソール・クラウド側ファイアウォール・ルーティング)、リージョン選択の意味(国内外の制約)、揮発性ストレージの扱い、事業者都合のメンテナンス・再起動、コンソールへのアクセス経路と認証(多要素認証ワンタイムパスワード)を押さえます。

クラウド上の Linux サーバーは、OS の中の操作こそオンプレミスと同じですが、OS の外側——電源・ネットワークの入口・物理的な置き場所——をクラウドサービス事業者が握っています。この「外側は事業者・内側は自分」という分担の理解が、本副主題の核心です(Version 10.0 で新設された現代的トピックです)。

5.4.1機能分担とアクセス経路

  • 管理コンソール=事業者が提供するWeb ベースの管理画面。仮想マシンの作成・停止・ネットワーク設定・システムコンソールへの接続(SSH が死んだときの最後の入口)までを担う。
  • コンソールはインターネット経由でアクセスするため、認証は事業者提供の方式+多段階・多要素認証(MFA)・ワンタイムパスワード(OTP)で必ず強化する。コンソールの認証情報が漏れれば OS 側の防御は無意味(全サーバーを消せる権限だから)。
  • ネットワーク防御は二層=クラウド側のファイアウォール(セキュリティグループ等・インスタンスの外)+ OS 内の firewalld/iptables。ルーティングもクラウド側の仮想ネットワーク設定が一次。

5.4.2リージョン・揮発ストレージ・事業者都合

  • リージョン選択=データの物理的な置き場所を決める行為。国内法・業界規制・データ主権(国外持ち出し制約)と、利用者への遅延に直結する。
  • 揮発性ストレージ(エフェメラルストレージ)=インスタンスの停止・障害で消える高速な一時領域。キャッシュ・一時ファイル専用とし、残すべきデータは永続ストレージ(ブロックボリューム等)へ。
  • 事業者都合のメンテナンス=ホスト更新に伴う再起動・移行が事業者のスケジュールで発生しうる。通知を購読し、再起動に耐える設計(自動起動 systemctl enable・冗長化)で備える。

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