第5章 · セキュリティ·v1.0.0·更新 2026/7/6·読了目安 約11分
変更要約: 初版(主題1.10・副主題1.10.1〜1.10.4に対応)
5.2ホストのセキュリティ設定
この節の要点
ホストの攻撃面を減らす設定を学びます。シャドウパスワードの役割と/etc/nologin によるログイン抑止、使用していないネットワークサービスの停止(systemctl・/etc/init.d/・chkconfig・service、レガシーのinetd/xinetd)、ファイアウォールの概要(iptables・firewalld)を押さえます。
ホスト防御の第一原則は「動いていないものは攻撃できない」です。不要なサービスを止めて攻撃面を減らし、残った入口をファイアウォールで絞る——この2段構えの基礎を固めます。
5.2.1不要サービスの停止とログイン抑止
- 現行=systemctl:
systemctl stop(今止める)+systemctl disable(次回起動から無効) の2段。systemctl list-unit-files --state=enabledで有効サービスを棚卸し。 - レガシー=service start/stop・chkconfig(RHEL 系の自動起動管理)・/etc/init.d/ のスクリプト。古い環境の問題ではこちらが正解になる。
- inetd/xinetd=要求が来たときだけサービスを起動するスーパーサーバー(設定は /etc/inetd.conf・/etc/xinetd.d/)。現代では systemd ソケットに置き換わったが、無効化すべきレガシー入口として出題される。
- シャドウパスワード=ハッシュを /etc/shadow(root のみ可読)へ分離する仕組み(3.1 の復習)。/etc/nologin=このファイルが存在すると root 以外のログインを拒否(メンテナンス時の即席ゲート・中身は表示されるメッセージ)。
5.2.2ファイアウォールの概要
- iptables=カーネルのパケットフィルタ(netfilter)をルールチェーン(INPUT/OUTPUT/FORWARD)で直接制御する伝統ツール。
- firewalld=ゾーン(public・internal 等)とサービス名で管理する現行の高水準ツール(
firewall-cmd --add-service=https --permanent→--reload)。--permanent を付けないと再起動で消える。 - 基本方針=既定拒否+必要な口だけ許可(デフォルト拒否)。1.10.1 の「内 ss・外 nmap」の差分確認とセットで運用する。

