変更要約: Cloud Digital Leader 第5章を新規作成(ドメイン5「信頼とセキュリティ」: クラウドの信頼と Google の安全なインフラ=CIA/多層防御/暗号化(保存時・転送時)/ゼロトラスト(BeyondCorp)/Cloud IAM(最小権限)、信頼の原則・コンプライアンス・セキュリティ運用=データレジデンシー/主権/コンプライアンス認証/Security Command Center/Sensitive Data Protection(DLP))。
5.1クラウドの信頼と Google の安全なインフラ
機密性・完全性・可用性(CIA)というセキュリティの基本、代表的な脅威、多層防御(defense in depth)、保存時と転送時の暗号化、ゼロトラスト(BeyondCorp)、そして最小権限でアクセスを制御する Cloud IAM を、Google の安全なインフラの観点から理解します。
クラウドの採用は「安全に使えるか」という信頼の上に成り立ちます。セキュリティの基本は CIA の3要素=機密性(許可された人だけが見られる)・完全性(改ざんされない)・可用性(必要なときに使える)です。Google はこれらを守るため、データセンターからハードウェア・ネットワーク・運用まで何層もの防御を重ねています。
5.1.1多層防御と暗号化
多層防御(defense in depth) は、ひとつの対策に頼らず複数の防御層を重ねる考え方です。たとえあるレイヤーが破られても、別の層で被害を食い止めます。データ保護の中心は 暗号化 で、Google Cloud では保存時(at rest)も転送時(in transit)も既定で暗号化されます。鍵管理は Google が標準で行い、要件に応じて顧客が鍵を管理する(CMEK)こともできます。「特別な設定をしなくても暗号化されている」のが Google Cloud の前提です。
多層防御の外周では、インターネットからの攻撃を止める仕組みが要ります。Cloud Armor は、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃の緩和と Web アプリケーションファイアウォール(WAF)を提供し、グローバルロードバランサの前段で悪意あるトラフィックをブロックします。「大量アクセスでサービスを停止させる DDoS への備え=Cloud Armor」と覚えます。

