第4章 · インフラ·v1.0.0·更新 2026/7/17·読了目安 約14分
変更要約: 初版
4.4基本スイッチング概念
この節の要点
スイッチが送信元MACと受信ポートを覚えるMACアドレステーブルの学習・未学習/ブロードキャスト時のフラッディング・既定300秒のエージング、許可制御のMACアドレスフィルタリング、そしてL2のブロードキャストドメインを分割するVLANを、show mac address-table を眺めつつ「スイッチはどう宛先を覚え、どう配るか」の基礎として学びます。
スイッチは、つながっている機器の場所を最初から知っているわけではありません。通信を見ながら「どのMACアドレスの機器が、どのポートの先にいるか」を少しずつ覚え、その表をもとにフレームを正しいポートだけへ送り届けます。この学習の仕組みがMACアドレステーブルです。この節では、テーブルの学習、宛先が分からないときのフラッディング、古い情報を消すエージング(既定300秒)、許可制御のMACアドレスフィルタリング、そして1つのスイッチを論理的に分けるVLANを、show mac address-table の出力を眺めながら、「スイッチはどう宛先を覚え、どう配るか」の基礎として学びます。
4.4.1MACアドレステーブルの学習と動作
- 学習=スイッチはフレームを受け取ると、その送信元MACアドレスと受信したポート番号の対応をMACアドレステーブルに記録する。これを繰り返すことで「どのMACがどのポートの先にいるか」の地図ができ、以後はそのMAC宛のフレームを該当ポートだけへ送れる(無駄な送信を減らせる)。
- フラッディング=宛先MACがまだテーブルに無い(未学習)とき、またはブロードキャスト宛のとき、スイッチは受信ポート以外の全ポートへそのフレームを送り出す。相手が応答すればその送信元MACを学習でき、次からはフラッディング不要になる。
- エージング=一定時間そのMACからの通信が無いと、テーブルの古いエントリは削除される。既定のエージング時間は300秒(5分)。機器の移動や電源オフに追随して表を最新に保つ仕組みで、
show mac address-tableで現在の学習状況を確認できる。

