変更要約: §3.3「AI サービスと Copilot、責任あるAI」を新設(2026-01 改訂で AZ-900 に追加された AI 領域=Azure AI Foundry/OpenAI/AI services/AI Search/Content Safety・Copilot ファミリ・責任あるAI6原則)
3.3AI サービスと Copilot、責任あるAI
Azure の AI プラットフォームとサービス(Azure AI Foundry・Azure OpenAI・Azure AI services・AI Search・Content Safety)、Microsoft Copilot ファミリ(M365/Azure/GitHub/Security/Copilot Studio)、そして土台となる責任あるAIの6原則を理解します。2026年1月改訂で AZ-900 に加わった領域です。
AI はいまや Azure の中心的なテーマで、AZ-900 でも 2026年1月の改訂から正式に問われるようになりました。ここで求められるのは作り方の詳細ではなく、どんなサービスがあり、何のためのものかを区別できることです。大きく3つ——AI を作るためのプラットフォームとサービス、製品に組み込まれた AI アシスタント(Copilot)、そしてすべての土台となる 責任あるAI(Responsible AI) ——に分けて押さえます。
3.3.1AI プラットフォームとサービス
Azure AI Foundry は、AI アプリやエージェントを構築・評価・デプロイ・運用するための統合プラットフォームです(旧称 Azure AI Studio。モデルを試すプレイグラウンドやカタログを備える)。その上で使う代表的なサービスが Azure OpenAI Service で、GPT などの大規模言語モデル(生成AI) を Azure の企業向けセキュリティ・コンプライアンスのもとで利用できます。
Azure AI services(旧 Cognitive Services)は、視覚・言語・音声・意思決定などの既製の AI 機能を API で呼び出せるサービス群です。学習済みモデルを使うので、自前でモデルを訓練しなくても画像認識や翻訳などをすぐ組み込めます。検索では Azure AI Search が、自社データを取り込んで関連情報を引き出す検索+生成AI(RAG) の基盤になります。さらに Azure AI Content Safety は、有害なテキストや画像を検出してフィルタリングする、責任あるAIを支えるサービスです。
3.3.2Microsoft Copilot ファミリ
Copilot は、Microsoft の製品に組み込まれた AI アシスタントの総称です。用途ごとに複数あり、「どの製品の中で手伝うか」で区別します。
- Microsoft 365 Copilot:Word・Excel・Outlook・Teams など M365 アプリ内で、文書作成・要約・分析を手伝う。
- Copilot in Azure:Azure ポータル/CLI で、リソース管理やトラブルシューティングを自然言語で支援する。
- GitHub Copilot:コードの補完・生成・説明で開発を支援する。
- Security Copilot:セキュリティのインシデント調査・分析を支援する(Microsoft Security 製品向け)。
- Copilot Studio(旧 Power Virtual Agents):独自の Copilot/エージェントをローコードで作成するツール。
3.3.3責任あるAI(Responsible AI)の6原則
Microsoft は AI を開発・利用する際の指針として 責任あるAI の6原則を掲げています。AZ-900 では各原則の意味の取り違えが狙われるので、1つずつ押さえます。
- 公平性(Fairness):特定の集団に偏った扱いをせず、公平に判断する。
- 信頼性と安全性(Reliability & safety):想定外の状況でも一貫して安全に動作する。
- プライバシーとセキュリティ(Privacy & security):データを保護し、安全に取り扱う。
- 包括性(Inclusiveness):障害の有無や背景を問わず、誰もが使えるようにする。
- 透明性(Transparency):AI がどう判断したかを理解できるようにする。
- 説明責任(Accountability):AI の結果に対して人間が責任を負う体制を持つ。
| サービス | 役割 | ひとことで |
|---|---|---|
| Azure AI Foundry | AI アプリ/エージェントの統合プラットフォーム | AI を作る場所 |
| Azure OpenAI | GPT 等の生成AIモデルを企業向けに提供 | 生成AI |
| Azure AI services | 既製の AI 機能を API で(視覚/言語/音声) | 既製の AI 部品 |
| Azure AI Search | 自社データの検索+生成AI(RAG) | 検索の基盤 |
| Content Safety | 有害コンテンツの検出・フィルタ | 安全フィルタ |
| Copilot | 製品に組み込まれた AI アシスタント | 使う AI |
区別の軸:作る側(プラットフォーム+サービス)=Azure AI Foundry・OpenAI・AI services・AI Search、使う側(製品内アシスタント)=Copilot ファミリ、独自に作る=Copilot Studio。そしてすべてに 責任あるAIの6原則が通底します。
シナリオ:社内ヘルプデスクの自動化。 社内文書を Azure AI Search に取り込み、Azure OpenAI の生成AIと組み合わせて質問に答える(RAG)。有害な入出力は Content Safety でフィルタ。全体は Azure AI Foundry 上で構築・評価し、現場の担当者は Microsoft 365 Copilot で日々の文書作成を効率化——という具合に、目的ごとに役割の違うサービスを組み合わせます。
混同に注意:
①Azure AI Foundry(作るプラットフォーム)とCopilot(使うアシスタント)——「作る/使う」が別。
②Azure OpenAI(生成AIモデル)とAzure AI services(既製の API 機能)。
③Copilot Studio(独自Copilotを作る)と各種 Copilot(できあいのアシスタント)。
④責任あるAIの 公平性/透明性/説明責任 の意味の取り違え。
Q. Azure OpenAI と Azure AI services はどう違う? Azure OpenAI は GPT などの生成AI(文章/画像などを生成) を提供します。Azure AI services は 視覚・言語・音声などの既製機能を API で呼び出すもの(例:画像認識、翻訳、音声認識)。「新しく生成する=OpenAI/既製の認識・変換=AI services」と捉えると区別できます。
Azure AI Foundry=AIを作る統合プラットフォーム/Azure OpenAI=生成AI/Azure AI services=既製AI(API)/AI Search=検索(RAG)/Content Safety=有害検出、Copilot=製品内アシスタント(M365/Azure/GitHub/Security)・Copilot Studio=独自Copilot作成、責任あるAI6原則(公平性・信頼性と安全性・プライバシーとセキュリティ・包括性・透明性・説明責任) は頻出です。
3.3.4この節のまとめ
- 作るプラットフォーム+サービス:Azure AI Foundry(統合基盤)/Azure OpenAI(生成AI)/Azure AI services(既製API)/AI Search(RAG)/Content Safety(安全フィルタ)
- Copilot ファミリ:M365/Azure/GitHub/Security の各 Copilot=製品内アシスタント。Copilot Studio=独自Copilotを作る
- 責任あるAIの6原則:公平性・信頼性と安全性・プライバシーとセキュリティ・包括性・透明性・説明責任
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理解度チェック
(軽い確認用)Q1. AI アプリやエージェントを構築・評価・デプロイするための Azure の統合プラットフォームはどれですか?
Q2. GPT などの生成AIモデルを企業向けのセキュリティ・コンプライアンスのもとで提供するサービスはどれですか?
Q3. 視覚・言語・音声などの既製の AI 機能を API で呼び出せるサービス群はどれですか?
Q4. 独自の Copilot やエージェントをローコードで作成するためのツールはどれですか?
Q5. 「特定の集団に偏らず公平に判断する」ことを表す責任あるAIの原則はどれですか?
Q6. 生成AIの有害なテキストや画像を検出・フィルタリングするサービスはどれですか?

