変更要約: AZ-700 第1章を深掘り(図ja化・比較表/シナリオ/FAQ/ひっかけ/深掘り段落を全節に追加)
1.2Azure の名前解決(DNS)
Azure の パブリック DNS(公開ドメインのホスティング)、プライベート DNS ゾーン(VNet 内の名前解決)、Azure 提供の既定の名前解決を理解します。名前からアドレスへの解決はネットワークの基礎です。
通信は IP アドレスで行われますが、人は名前で扱います。その名前→アドレスの変換が DNS です。Azure は公開用とプライベート用の DNS を提供します。
1.2.1パブリック DNS とプライベート DNS
- Azure Public DNS:公開ドメイン(例 contoso.com)の DNS レコードを Azure 上でホスティングする。
- プライベート DNS ゾーン:VNet 内のプライベートな名前解決。VNet をリンクして使う。
- プライベートエンドポイントとの連携:プライベートエンドポイントの名前をプライベート IP に解決するのに使う。
- 既定の名前解決:VNet 内では Azure 提供の DNS(168.63.129.16)で基本的な解決ができる。
「公開ドメインの DNS ホスティング=Azure Public DNS」「VNet 内のプライベート名前解決=プライベート DNS ゾーン」「プライベートエンドポイントの名前→プライベート IP=プライベート DNS ゾーンのリンク」 は AZ-700 で頻出です。
オンプレからプライベートエンドポイントの名前を解決させたい場合は、DNS プライベートリゾルバや条件付きフォワーダーを使うのが定石です。
プライベートエンドポイントを作ると、対象 PaaS の公開 FQDN(例 mystore.blob.core.windows.net)が CNAME で privatelink.blob.core.windows.net を指すよう変わります。VNet 内のクライアントがこれをプライベート IP に解決するには、対応する プライベート DNS ゾーン(privatelink.blob.core.windows.net)を作成して VNet にリンクし、エンドポイント作成時に 自動登録 の A レコードを入れます。オンプレからは Azure DNS(168.63.129.16)に直接届かないため、Azure DNS プライベートリゾルバ の受信エンドポイントへ 条件付きフォワーダー で転送するのが定石です。複数 VNet で同じプライベートゾーンを使い回す ハブ集中 DNS 設計もよく採られます。レコードは用途別に使い分けます:別名は CNAME、IPv4 は A、メールは MX、TXT は所有権確認や SPF など。トラフィックの振り分けに DNS を使う Traffic Manager もこの仕組みの上に乗ります。
| DNS の種類 | 解決対象 | 利用範囲 |
|---|---|---|
| Azure Public DNS | 公開ドメインの名前 → 公開 IP | インターネット |
| プライベート DNS ゾーン | VNet 内/プライベートEPの名前 → プライベート IP | リンクした VNet |
| Azure 提供の既定 DNS | VNet 内の基本的な名前解決 | VNet(168.63.129.16) |
| DNS プライベートリゾルバ | オンプレ ↔ Azure の双方向転送 | ハイブリッド |
シナリオ: オンプレのサーバーから Azure Storage のプライベートエンドポイント名を解決させたい。→ Azure 側に privatelink.blob.core.windows.net のプライベート DNS ゾーンと DNS プライベートリゾルバ(受信エンドポイント)を用意し、オンプレ DNS から *.blob.core.windows.net をリゾルバへ条件付きフォワードします。これでオンプレからもプライベート IP に解決できます。
FAQ: Q. プライベートエンドポイントを作れば DNS は自動で正しくなりますか? → A. プライベート DNS ゾーンを VNet にリンクし自動登録を有効にすれば、VNet 内では自動で解決します。オンプレからはリゾルバ/フォワーダーが別途必要です。Q. 168.63.129.16 とは? → A. Azure が各 VNet 内で提供する仮想 DNS(およびヘルスプローブ)の固定 IP です。
ひっかけ: 「プライベートエンドポイントの名前解決には Azure Public DNS を使う」は誤りです。プライベート IP への解決はプライベート DNS ゾーンの役割。Public DNS は公開ドメイン向けです。また「オンプレから 168.63.129.16 に直接問い合わせればよい」も誤り(VNet 外からは到達不可で、リゾルバ経由が必要)。
1.2.2この節のまとめ
- Public DNS=公開ドメイン、プライベート DNS ゾーン=VNet 内解決
- プライベートエンドポイントの名前解決にプライベート DNS ゾーンを使う
進捗の記録にはログインが必要です。
理解度チェック
(軽い確認用)Q1. VNet 内のリソースやプライベートエンドポイントの名前をプライベート IP に解決したい。何を使いますか?
Q2. 会社の公開ドメイン(contoso.com)の DNS レコードを Azure でホスティングしたい。何を使いますか?
Q3. DNS の基本的な役割はどれですか?

