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第1章 · コアネットワークインフラの設計・実装·v2.0.0·更新 2026/6/3·読了目安 約10分

変更要約: AZ-700 第1章を深掘り(図ja化・比較表/シナリオ/FAQ/ひっかけ/深掘り段落を全節に追加)

1.1仮想ネットワーク(VNet)とサブネット

この節の要点

Azure ネットワークの土台である 仮想ネットワーク(VNet) とサブネット、アドレス空間(CIDR)、VNet ピアリングを理解します。AZ-700 の「コアネットワークインフラ」の出発点です。

Azure のリソースをプライベートに接続する論理的なネットワーク仮想ネットワーク(VNet) です。オンプレの LAN に相当し、その中をサブネットで区切ります。

1.1.1VNet の構成要素

VNet(アドレス空間 10.0.0.0/16)の中に複数のサブネット(10.0.1.0/24・10.0.2.0/24)が区切られ、各サブネットに VM などのリソースが配置され、別の VNet と VNet ピアリングでプライベートに接続される構成を示し、リージョン内のプライベートネットワークであることを添えた図。
VNet とサブネットの構成
  • VNet:リージョン内のプライベートなネットワーク。アドレス空間を CIDR(例 10.0.0.0/16)で定義する。
  • サブネット:VNet を区切る単位。リソースを配置し、NSG やルートを関連付ける。
  • VNet ピアリング:2 つの VNet をプライベートに低遅延で接続する(同一/異なるリージョン)。
  • アドレス重複に注意:ピアリングや接続する VNet/オンプレとアドレス空間が重複しないよう設計する。
試験ポイント

「リージョン内のプライベートネットワーク=VNet」「アドレス空間=CIDR」「2 つの VNet をプライベート接続=VNet ピアリング」「接続先とアドレス空間を重複させない」 は AZ-700 で頻出です。ピアリングは推移的でない(A-B、B-C があっても A-C は直接通信しない)点も重要です。

補足

各サブネットの先頭の数 IP は Azure が予約します。サブネット設計時は利用可能 IP 数が想定より少ない点に注意しましょう。

各サブネットでは先頭 4 つと末尾 1 つの計 5 IP が予約されます(例:10.0.1.0/24 ならネットワークアドレス・既定ゲートウェイ・Azure DNS 用 2 つ・ブロードキャスト)。VNet のアドレス空間は後から追加・拡張でき、サブネットも追加できますが、使用中サブネットの縮小は容易でないため最初に余裕を持たせます。ピアリングは既定では非推移的(A-B、B-C があっても A-C は通信しない)ですが、ハブ VNet に ゲートウェイAzure Firewall を置き、各スポークの ルートテーブル(UDR) でハブ経由にすれば中継できます。ピアリング時の ゲートウェイ転送(gateway transit) を使うと、スポークがハブの VPN/ExpressRoute ゲートウェイを共有してオンプレに到達できます。一部のサービス(Azure Firewall・Bastion・VPN Gateway 等)は 専用サブネットAzureFirewallSubnet など固定名)を必要とします。

接続方式用途特徴
VNet ピアリングVNet ↔ VNet をプライベート接続低遅延・高帯域・非推移的
VPN Gatewayオンプレ ↔ VNet(暗号化トンネル)インターネット経由・帯域は中程度
ExpressRouteオンプレ ↔ Azure の専用線インターネットを経由しない・高 SLA
補足

シナリオ: ハブ&スポーク構成で、2 つのスポーク VNet(A・C)を相互通信させたい。→ ピアリングは非推移的なので A-C を直接ピアリングするか、ハブ(B)に Azure Firewall を置き、A と C のルートテーブルで相手宛てを Firewall(ハブ)に向けて中継します。アドレス空間(A・B・C)が重複しないことが前提です。

補足

FAQ: Q. VNet は複数リージョンにまたがれますか? → A. いいえ。VNet は単一リージョン(と単一サブスクリプション)に属します。リージョンをまたぐ接続はグローバル VNet ピアリングや ExpressRoute を使います。Q. アドレス空間は後から変えられますか? → A. 追加・拡張は可能ですが、使用中サブネットに重なる縮小は不可。設計時に余裕を持たせます。

注意

ひっかけ: 「A-B と B-C をピアリングすれば A-C も自動で通信できる」は誤りです。ピアリングは非推移的で、中継にはハブのファイアウォール/ゲートウェイ+UDR が必要。また「ピアリングする VNet はアドレス空間が同じでよい」も誤り(重複は不可)。

1.1.2この節のまとめ

  • VNet=リージョン内プライベートネットワーク(CIDR・サブネット)
  • ピアリング=VNet 同士をプライベート接続(非推移的)

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. Azure でリソースをプライベートに接続する、リージョン内の論理ネットワークはどれですか?

Q2. 2 つの VNet をプライベートかつ低遅延で接続したい。何を使いますか?

Q3. VNet 同士をピアリングする際に設計上避けるべきことはどれですか?

理解度を確認第1章「コアネットワークインフラの設計・実装」の問題を解く