変更要約: AZ-500 第4章を深掘り(図ja化・比較表/シナリオ/FAQ/ひっかけ/深掘り段落を全節に追加)
4.3ガバナンスとコンプライアンス
組織のルールを技術的に強制する Azure Policy、設定の雛形をまとめて適用する Azure Blueprints(※非推奨で 2026 年 7 月に廃止予定。後継は Azure Deployment Stacks+Azure Policy)、規制基準への適合を可視化する Defender for Cloud の 規制コンプライアンス を理解します。大規模環境を一貫して安全に保ちます。
大規模な環境では「人手のチェック」では一貫性を保てません。Azure Policy でルールを技術的に強制し、コンプライアンス状態を継続的に評価します。
4.3.1ガバナンスの仕組み
- Azure Policy:ルールを定義しスコープに割り当て、準拠/非準拠を継続評価する。
- effect:deny(非準拠の作成を拒否)・audit(記録のみ)・deployIfNotExists(自動修復)など。
- イニシアチブ:複数ポリシーを束ねた集合。基準(例: ISO/PCI)への対応をまとめて割り当てる。
- Blueprints / 規制コンプライアンス:設定の雛形をまとめて展開し、Defender for Cloud で基準への適合を可視化する。
「ルールを技術的に強制=Azure Policy」「非準拠の作成を拒否=deny effect」「記録のみ=audit」「自動修復=deployIfNotExists」「複数ポリシーの束=イニシアチブ」「基準への適合を可視化=Defender for Cloud の規制コンプライアンス」 は AZ-500 で頻出です。RBAC が「誰が何を」なら、Policy は「リソースがどうあるべきか」を強制します。
RBAC(認可)と Azure Policy(リソースの状態の強制)は役割が異なります。両方を組み合わせて最小権限かつ準拠した環境を保ちます。
effect は挙動が大きく異なるため整理が要ります。deny は非準拠リソースの作成/更新を拒否、audit/auditIfNotExists は記録のみ、append は不足プロパティを付与、modify はタグ等を変更、deployIfNotExists は不足する関連リソース(例:診断設定)を自動展開します。後者 2 つは実際に変更を加えるため マネージド ID と修復タスク(リメディエーション)が必要です。スコープは 管理グループ→サブスクリプション→リソースグループ の階層で継承され、例外は 除外(exclusion) や 適用しない(exemption) で表現します。deny を後から割り当てても既存の非準拠リソースは消えず「非準拠」と評価されるだけなので、是正は修復タスクで行います。なお Azure Blueprints は現在 Template Specs+デプロイスタック への移行が案内されている点も新しめの観点です。組織全体の土台設計は Azure Landing Zone(管理グループ階層・ポリシー・ネットワークの既定)として体系化されています。
| 観点 | Azure RBAC | Azure Policy |
|---|---|---|
| 問い | 誰が何をできるか | リソースはどうあるべきか |
| 対象 | プリンシパルの操作権限 | リソースの構成/状態 |
| 代表例 | Reader/Contributor/Owner | 暗号化必須・許可リージョン限定 |
シナリオ: 「すべてのストレージは診断設定が有効でなければならない」を組織全体に強制し、既存分も自動で是正したい。→ deployIfNotExists のポリシー(イニシアチブに含めてもよい)を管理グループに割り当て、マネージド ID を付与、修復タスクを実行して既存リソースにも診断設定を展開します。新規作成分は以後自動で準拠します。
FAQ: Q. Policy で既存の非準拠リソースは自動で消えますか? → A. いいえ。deny は新規の作成/更新を止めるだけで、既存分は「非準拠」と評価されます。是正は修復タスク(modify/deployIfNotExists)で行います。Q. RBAC で代用できますか? → A. できません。RBAC は権限、Policy はリソースの状態を強制するもので役割が異なり、併用します。
ひっかけ: 「deny ポリシーを割り当てると既存の非準拠リソースが削除/修正される」は誤りです。deny は新規の作成/更新を拒否するだけで、既存分は非準拠評価のまま。自動修正は modify や deployIfNotExists +修復タスクの役割です。また「Azure Policy はアクセス権を制御する」も誤り(それは RBAC)。
4.3.2この節のまとめ
- Azure Policy=ルールの技術的強制(deny/audit/deployIfNotExists・イニシアチブ)
- 規制コンプライアンス=基準への適合を可視化(Defender for Cloud)
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理解度チェック
(軽い確認用)Q1. 「すべてのリソースは特定リージョンのみ」「暗号化必須」などの組織ルールを技術的に強制したい。何を使いますか?
Q2. 非準拠なリソースの作成自体をブロックする Azure Policy の effect はどれですか?
Q3. 複数の Azure Policy を束ね、ISO や PCI などの基準対応をまとめて割り当てたい。何を使いますか?

