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第3章 · コンピュートのデプロイ・管理·v2.0.0·更新 2026/6/16·読了目安 約9分

変更要約: AZ-104 第3章を Associate 級に深掘り(比較表・シナリオ・FAQ・ひっかけ+深掘り段落、図を日本語化)

3.2スケーリングと高可用性

この節の要点

仮想マシンスケールセット(VMSS)による自動スケール、可用性セット(障害/更新ドメイン)と可用性ゾーンの違いといった、スケールと可用性の設計を理解します。

負荷の変動や障害に備えるには、台数を自動で増減し(スケール)障害が起きても止まらない(高可用性) 設計が必要です。

3.2.1スケールと可用性

仮想マシンスケールセット(VMSS)が同一構成の VM を負荷に応じて自動で増減する様子と、可用性セット(障害/更新ドメイン)と可用性ゾーン(別データセンター・DC 障害に耐える)という可用性オプションを並べた図。
VMSS と可用性オプション
  • 仮想マシンスケールセット(VMSS)同一構成の VM 群を、負荷に応じて自動で増減(オートスケール)する。
  • 可用性セット障害ドメイン(電源/ネットワーク)と更新ドメイン(メンテ単位)に分散し、同一データセンター内の障害・更新に備える。
  • 可用性ゾーン物理的に分離したデータセンターに分散し、データセンター規模の障害に耐える。
試験ポイント

「負荷に応じた自動台数調整=VMSS」「DC 内の障害/更新に備える=可用性セット」「DC 規模の障害に耐える=可用性ゾーン」 の使い分けは AZ-104 で頻出です。

スケールと可用性は別概念です。スケールは「水平(台数)」と「垂直(サイズ変更)」があり、仮想マシンスケールセット(VMSS) は同一構成 VM を メトリクス(CPU 等)/スケジュール に基づき自動で水平スケールします(Flexible/Uniform オーケストレーションモード)。可用性は SLA に直結し、配置で決まります:可用性セット は単一データセンター内で 障害ドメイン(電源/ネットワーク/ラック)と 更新ドメイン(メンテ単位)に分散し、計画外障害と計画メンテの同時影響を避けます。可用性ゾーン物理的に分離した複数 DC に分散し、データセンター規模の障害に耐えます(より高い SLA)。前段の ロードバランサー(L4)/Application Gateway(L7) で正常インスタンスへ分散し、ヘルスプローブで異常を外します。複数リージョンに跨る災害対策は Azure Site RecoveryFront Door/Traffic Manager。判断軸は「負荷追従=VMSS」「DC内の障害/更新=可用性セット」「DC障害に耐える=可用性ゾーン」「分散=LB/App Gateway」。

目的使うもの
負荷に応じ台数を自動増減VMSS(水平スケール)
DC内の障害/計画メンテ対策可用性セット(障害/更新ドメイン)
DC規模の障害に耐える可用性ゾーン
正常インスタンスへ分散Load Balancer / Application Gateway

シナリオ:Web 層を急なアクセス増に追従させ、DC 障害でも止めたくない。 Web 層は VMSS で CPU メトリクスに基づき自動スケールし、各インスタンスを 可用性ゾーンに分散(DC 障害耐性・高 SLA)。前段に Application Gateway(L7・WAF) または Load Balancer(L4) を置きヘルスプローブで異常を除外。広域災害には Front Door でリージョン跨ぎのルーティングを用意します。

補足

Q. 負荷で自動増減? VMSS。Q. DC内の障害/更新に備える? 可用性セット(障害/更新ドメイン)。Q. DC規模の障害に耐える? 可用性ゾーン。Q. 正常先へ分散? Load Balancer/Application Gateway。Q. リージョン跨ぎDR? Site Recovery / Front Door。

注意

混同に注意:
スケール(台数)と可用性(配置)は別物——VMSS は可用性も上げ得るが目的は自動スケール。
可用性セット(DC内)と可用性ゾーン(DC分離)は守る範囲が違う——DC 障害には可用性ゾーン。
③単一 VM は SLA が限定的——SLA を満たすにはゾーンや複数インスタンスが要る。
④L4(LB) と L7(App Gateway) を取り違えない(パス/WAF は L7)。

コツ

より高い可用性が必要なら、ゾーン(データセンター分離)を選びます。単一データセンター内の冗長で十分なら可用性セットで足ります。

3.2.2この節のまとめ

  • VMSS で自動スケール、可用性セット/ゾーンで高可用性
  • ゾーン=DC 分離、可用性セット=DC 内の障害/更新対策

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 負荷に応じて同一構成の VM を自動で増減させたい。何を使いますか?

Q2. データセンター規模の障害にも耐えられるよう VM を配置したい。最も適した方法はどれですか?

Q3. 可用性セットが VM を分散する単位として正しいものはどれですか?

理解度を確認第3章「コンピュートのデプロイ・管理」の問題を解く