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3監査の実施と技法

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  • 3.1監査証拠と監査証跡

    監査意見を裏づける監査証拠が満たすべき2要件——十分性(量)と適切性(証明力=関連性と信頼性)——の意味、監査人自らが入手した証拠や独立した外部からの証拠ほど信頼性が高いという序列、そして処理の履歴を追跡できる監査証跡の役割を、実際にどの証拠を集めれば意見を支えられるかという判断とともに学びます。

  • 3.2監査技法

    証拠を集める代表的な監査技法——資料を精査するドキュメントレビュー、担当者から状況を聴取するインタビュー、確認項目を体系化したチェックリスト法、独立した2つの記録を突き合わせる突合・照合、現場を直接確かめる現地調査(視察)——それぞれが得意とする証拠と限界を理解し、監査目的に応じてどれを選ぶか(あるいは組み合わせるか)を判断する力を養います。

  • 3.3CAAT(コンピュータ支援監査技法)の使い分け

    コンピュータ処理そのものを検証するCAATの5技法——監査人が用意したデータで処理を確かめるテストデータ法、監査人のプログラムで再処理し照合する並行シミュレーション、本番に監査用の擬似データを流すITF(統合テスト施設)、本番プログラムに監査機能を組み込む監査モジュール、本番データを全件抽出・突合する汎用監査ソフト——を厳密に区別し、大量トランザクションの網羅的検証など監査目的と証拠の十分性に照らしてどれを選ぶかを判断します。

  • 3.4監査調書の作成・査閲・保管

    監査の実施記録であり結論の根拠を裏づける監査調書が備えるべき要件(実施した手続・入手した証拠・到達した結論を第三者が追跡・再現できること)、上位者による査閲(レビュー)が監査の品質を担保する仕組み、そして一定期間の保管と機密保持の必要性を、調書が監査の証拠力そのものを左右するという観点から学びます。

  • 3.5サンプリング(統計的/非統計的)

    母集団の一部を抽出して検証する試査と全件を検証する精査の違い、抽出したサンプルの結果から母集団の状況を確率論的に推定する統計的サンプリングと監査人の判断で抽出する非統計的サンプリングの違い、そしてサンプリングリスク(サンプルが母集団を代表せず誤った結論に至るリスク)を、リスクや重要性に応じて試査と精査・統計的手法をどう選ぶかという判断とともに学びます。