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第5章 · 情報セキュリティ運用と供給者管理·v1.0.0·更新 2026/7/11·読了目安 約15分

変更要約: 初版

5.3供給者管理とアンダーピニング契約

この節の要点

外部供給者に依存する部分をSLAと整合させる供給者管理--外部供給者との契約であるUC(アンダーピニング契約)、顧客SLAとUC/OLAの整合、供給者の評価とレビュー、障害時の責任分界、そしてクラウド利用時の共有責任モデル--を、SLA目標を最終的に守るサービスマネージャの判断として学びます。

現代のサービスは、回線事業者・クラウド事業者・保守業者など多数の外部供給者に支えられて成り立っています。顧客に約束したSLAを守れるかは、これら供給者が提供する部分の品質に大きく左右されます。しかし供給者の品質は自動的に整うわけではなく、顧客SLAが要求する水準を、供給者との契約(UC)や社内合意(OLA)に正しく落とし込み、履行状況を評価し続ける運用が必要です。この節では、外部供給者との契約であるUC、顧客SLAとの整合、供給者評価、障害時の責任分界、そしてクラウドの共有責任モデルを、SLAを最終的に守るサービスマネージャの判断として学びます。

5.3.1UC・OLAとSLAの整合

  • SLA=サービス提供者と顧客の間で合意するサービス品質の取決め。OLA=SLAを支える社内の運用チーム間の合意(運用レベル合意)。UC(アンダーピニング契約)=SLAを支える外部供給者との契約。三者は「顧客への約束(SLA)を、社内(OLA)と外部(UC)の下支えが確実に満たす」という支持関係にある。
  • 整合の要点:UC/OLAが約束する水準は、顧客SLAが要求する水準を確実に満たす(少なくとも上回る)必要がある。例えば顧客に「復旧目標4時間」を約束しながら、その復旧に不可欠な保守供給者とのUCが「オンサイト対応は翌営業日」では、供給者が契約どおり動いても顧客SLAを守れない。このSLAとUCの不整合は、供給者の落ち度ではなくサービスマネージャの設計の落ち度であり、契約締結・見直し時に必ず突き合わせる。

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