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第3章 · インフラストラクチャのセキュリティ·v3.1.0·更新 2026/6/11·読了目安 約10分

変更要約: 生成 AI セキュリティ節 s4 に図 aws-genai-security(OWASP LLM リスク→AWS 緩和策)を追加。クローン基底章は SCS-C02 の図を継承済みで、図欠落は本 s4 のみだったため補完。

3.3コンピュートとエンドポイントの保護

この節の要点

コンピュート防御——Systems Manager(パッチ/セッションマネージャー)ハードニング/ゴールデン AMIInspector踏み台レス(SSM 接続)EC2 メタデータ(IMDSv2)——を理解します。インスタンスを安全に保ちます。

コンピュートはパッチ・ハードニング・安全なアクセスで守ります。SSH を開けず、SSM 経由でアクセスします。

3.3.1コンピュート保護

コンピュート保護を示した図。Systems Manager の Patch Manager で OS パッチを自動適用、Session Manager で SSH/踏み台なしにインスタンスへ安全に接続(ポート開放不要・操作を監査ログ化)、Inspector で脆弱性を継続スキャン、ゴールデン AMI でハードニング済みの標準イメージを配布、EC2 のインスタンスメタデータは IMDSv2(トークン必須)を強制して SSRF 経由の資格情報窃取を防ぐ、インスタンスを安全に保つ構成を示した図。
コンピュートとエンドポイントの保護
  • Patch Manager:OS パッチを自動適用し、脆弱性を減らす。
  • Session ManagerSSH/踏み台なしで安全に接続。ポート開放不要・操作を監査。
  • ハードニング/ゴールデン AMI:標準化された堅牢なイメージを配布する。
  • IMDSv2:インスタンスメタデータにトークンを必須化し、SSRF 経由の資格情報窃取を防ぐ。
試験ポイント

「SSH/踏み台レスの安全な接続=Session Manager」「パッチ自動適用=Patch Manager」「メタデータ保護=IMDSv2 を強制」「脆弱性スキャン=Inspector」 は SCS-C02 で頻出です。SSH ポート(22)を開けず、Session Manager で接続するのが推奨パターンです。

SCS-C02 のコンピュート防御は「攻撃面を減らし、アクセスと資格情報を安全に保つ」ことを問います。Systems Manager Session Manager は SSH/RDP ポートを開けず踏み台も不要で、IAM で認可されたユーザーがブラウザ/CLI からシェル接続でき、セッションを CloudTrail/CloudWatch Logs/S3 に記録して監査可能にします(鍵管理が不要で、22 番ポートを閉じられる)。Patch Manager はパッチベースラインとメンテナンスウィンドウで OS/アプリのパッチを自動適用し、Inspector が EC2/ECR/Lambda の CVE を継続スキャン、未修正の脆弱性を可視化します。イメージはゴールデン AMI(CIS ベンチマーク等でハードニング、不要サービス停止、EC2 Image Builder でパイプライン化)を標準配布します。IMDSv2 はインスタンスメタデータへのアクセスにセッショントークン(PUT→GET)を必須化し、ホップ制限も設定できるため、SSRF 経由でインスタンスロールの一時認証情報が盗まれる典型攻撃を防げます(IMDSv2 を強制し IMDSv1 を無効化)。資格情報はインスタンスロールで渡し、長期キーをインスタンスに置きません。設計の要は、Session Manager で踏み台レス&ポート閉鎖、Patch Manager/Inspector で脆弱性管理、ゴールデン AMI でハードニング、IMDSv2 強制でメタデータを保護することです。

目的手段要点
安全なアクセスSession ManagerSSH/踏み台なし・ポート閉鎖・監査
脆弱性の低減Patch Manager / Inspector自動パッチ+継続スキャン
堅牢な標準イメージゴールデン AMICIS ハードニング・Image Builder
メタデータ保護IMDSv2 強制トークン必須で SSRF 窃取を防止
補足

シナリオ:プライベートサブネットの EC2 に運用者が安全に接続し、SSH ポートは一切開けたくない。さらに SSRF 脆弱性からインスタンスロールの認証情報窃取も防ぎたい。→ Session Manager(SSM エージェント+IAM 認可)で踏み台レス接続し、ポート 22 は閉鎖、操作は CloudWatch Logs/S3 に記録。インスタンスは IMDSv2 を強制(IMDSv1 無効化、ホップ制限)してメタデータ窃取を防ぎ、パッチは Patch Manager で自動適用、脆弱性は Inspector で監視します。

補足

FAQ:なぜ IMDSv2 を強制する? IMDSv1 はリクエストのみでメタデータ(インスタンスロールの一時認証情報を含む)を返すため、アプリの SSRF 脆弱性を突かれると攻撃者が認証情報を盗めます。IMDSv2 は事前に PUT でセッショントークンを取得しないと GET できず、ホップ制限も設定できるため、SSRF 経由の窃取を大幅に困難にします。IMDSv1 は無効化し、IMDSv2 必須に設定します。

注意

ひっかけ:運用アクセスのために踏み台(bastion)に SSH ポートを開ける設計は、攻撃面を増やすため推奨されません——Session Managerならポートを開けず踏み台不要で、監査も得られます。また、インスタンスに長期アクセスキーを置くのも誤りで、インスタンスロール(一時認証情報)を使い、IMDSv2 強制で窃取を防ぎます。

3.3.2この節のまとめ

  • 保護=Patch Manager+ゴールデン AMI+Inspector
  • 安全な接続=Session Manager(踏み台レス)/メタデータ=IMDSv2

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. SSH ポートを開けず、踏み台サーバーも置かずに EC2 へ安全に接続したい。何を使いますか?

Q2. SSRF 攻撃でインスタンスメタデータから一時認証情報が盗まれるのを防ぎたい。何を強制しますか?

Q3. 多数の EC2 の OS パッチを継続的に自動適用したい。何を使いますか?

理解度を確認第3章「インフラストラクチャのセキュリティ」の問題を解く