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第4章 · ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速·v2.0.0·更新 2026/8/6·読了目安 約11分

変更要約: SAP-C02 第4章を深掘り(比較表・シナリオ・FAQ・ひっかけ・深掘り段落を各節に追加、図を日本語版に対応)

4.2移行を実行するツール

この節の要点

データとサーバーの移行ツール——Application Migration Service(MGN)DMS/SCT(DB 移行)、DataSync(オンライン大容量転送)、Snow Family(オフライン大量転送)、Transfer Family——を理解します。データの種類と回線に応じて選びます。

移行ツールは何を運ぶかで選びます。サーバーは MGN、DB は DMS、ファイルは DataSync、回線が細い大量データは Snow。

4.2.1移行ツールの使い分け

移行ツールを対象別に整理した図。サーバー/VM=AWS Application Migration Service(MGN・継続的レプリケーションでリホスト)、データベース=AWS DMS(最小停止で移行・異種 DB は Schema Conversion Tool/SCT でスキーマ変換)、ファイル/オブジェクトのオンライン転送=AWS DataSync(ネットワーク経由で高速・増分)、回線が細い/超大容量のオフライン転送=AWS Snow Family(Snowball 等で物理輸送)、継続的なファイル転送=AWS Transfer Family(SFTP/FTPS)を並べた図。
移行ツールの使い分け
  • Application Migration Service(MGN):サーバーを継続レプリケーションでリホスト(lift & shift の主力)。
  • DMS/SCT:DB を最小停止で移行。異種エンジンは SCT でスキーマ変換。
  • DataSync:ファイル/オブジェクトをネットワーク経由で高速・増分転送
  • Snow Family:回線が細い/超大容量は物理デバイスでオフライン転送Transfer Familyは SFTP 等の継続転送。
試験ポイント

「サーバー lift & shift=MGN」「DB 移行=DMS、異種エンジンのスキーマ変換=SCT」「オンラインのファイル大量転送=DataSync」「回線が細い/PB 級のオフライン転送=Snow Family」「SFTP の継続転送=Transfer Family」 は SAP-C02 で頻出です。回線帯域と期限から、オンライン(DataSync)かオフライン(Snow)かを判断します。

コツ

「ネットワーク転送に数週間以上かかる」規模なら Snowball など Snow Family のオフライン輸送が速くて確実。同種 DB なら SCT は不要で DMS のみで移行できます。

ツール選定は「対象の種類」と「停止許容・回線・データ量」の掛け合わせで決まります。MGN はソースサーバーにエージェントを入れ、ブロックレベルで継続レプリケーションし、本番切替(cutover)時のダウンタイムを分単位に抑えられます——テスト起動で検証してから切り替えるのが定石です。DMS はソースを稼働させたまま全ロード+継続的レプリケーション(CDC)でデータを同期し、切替直前まで差分を追従します。エンジンが異なる移行(例: Oracle→Aurora PostgreSQL)では SCT でスキーマ・ストアドプロシージャを変換し、変換できない箇所はレポートで把握します(同種エンジンなら SCT 不要)。ファイル/オブジェクトのオンライン移行は DataSync がエージェント経由で増分・整合性チェック付きで高速転送し、NFS/SMB/S3/EFS/FSx 間を結びます。回線が細い・期限が厳しい・PB 級なら Snow Family(Snowball Edge など)で物理輸送し、現地で暗号化したデバイスを送付します。Transfer Family は移行というより、外部パートナーとの SFTP/FTPS/FTP による継続的なファイル授受を S3/EFS に対してマネージドに提供するサービスです。

移行対象ツール決め手
サーバー/VM をそのままMGN継続レプリで最小停止のリホスト
DB(同種/異種)DMS(+異種は SCT)CDC で稼働中に同期
ファイル/オブジェクトをオンラインDataSync回線が十分・増分転送
超大容量を細い回線でSnow Familyオフライン物理輸送が速い
補足

シナリオ:オンプレの Oracle を Aurora PostgreSQL へ、業務を止めずに移したい。さらに 200 TB の動画アーカイブも移すが、拠点の回線は細い。→ DB は SCT でスキーマ変換後、DMS の CDC で本番を動かしたまま同期し、切替直前に差分を追従。動画は回線がボトルネックなので Snow Family でオフライン輸送します。サーバー自体のリホストが必要なら MGN を併用します。

補足

FAQ:DataSync と Snow Family はどう選ぶ? 判断軸は「データ量÷利用可能帯域=転送に要する時間」と期限です。回線が十分でオンラインで間に合うなら DataSync、転送に数週間〜数か月かかる・回線が細い・一度きりの大量移行なら Snow Family のオフライン輸送が確実です。

注意

ひっかけ:同種エンジン(例: MySQL→MySQL)の移行で SCT を必須とするのは誤り。SCT が要るのは異種エンジンのスキーマ変換時だけで、同種なら DMS のみで移行できます。また「サーバーの lift & shift」に DMS を選ぶのも誤りで、それは MGN の領域です。

4.2.2この節のまとめ

  • サーバー=MGN/DB=DMS(+SCT)/ファイル=DataSync
  • 大容量オフライン=Snow Family/継続転送=Transfer Family

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. Oracle から Amazon Aurora(PostgreSQL 互換)へ、ダウンタイムを最小化して移行したい。スキーマ変換も必要です。何を使いますか?

Q2. 回線帯域が限られた拠点から 80 TB のデータを、現実的な期間で AWS へ移したい。最適なのは何ですか?

Q3. オンプレのサーバー群を、継続的にレプリケーションしながら最小停止で EC2 へリホストしたい。何を使いますか?

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