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第4章 · コスト最適化アーキテクチャの設計·v2.1.0·更新 2026/6/14·読了目安 約9分

変更要約: in-scope サービス網羅: コンピュート配置(Elastic Beanstalk/Outposts/VMware Cloud on AWS/Wavelength/Serverless Application Repository/ECS Anywhere/EKS Anywhere/EKS Distro)・コスト可視化(Cost and Usage Report/Compute Optimizer/License Manager)・管理とガバナンス(CloudFormation/Service Catalog/Control Tower/Systems Manager/CloudWatch/X-Ray/Managed Grafana/Managed Service for Prometheus/Health Dashboard/Well-Architected Tool/Management Console)を各節に追加

4.2ストレージのコスト最適化

この節の要点

S3 のストレージクラス(Standard / Standard-IA / Glacier)とライフサイクルポリシー、適切なストレージ選択によるコスト最適化を理解します。

ストレージのコストは、アクセス頻度に応じたクラスを選ぶことで最適化できます。S3 には用途別のストレージクラスがあります。

4.2.1S3 のストレージクラス

S3 Standard(頻繁アクセス・保管コスト最高)、S3 Standard-IA(低頻度アクセス・保管コスト低)、S3 Glacier(アーカイブ・最安・取り出しに時間)という S3 ストレージクラスと、ライフサイクルで自動的に安価な層へ移すことを示した図。
S3 のストレージクラスとライフサイクル
  • S3 Standard:頻繁にアクセスするデータ向け。保管コストは高めだが取り出し料金はかからず速い。
  • S3 Standard-IA / One Zone-IA:低頻度アクセス向けで保管が安い(取り出しに費用)。One Zone-IA は単一 AZ でさらに安いが冗長性は低い。
  • S3 Glacier(Instant/Flexible/Deep Archive):アーカイブ向けで最安。取り出しに時間がかかる(Deep Archive は最安・最も遅い)。
  • S3 Intelligent-Tiering:アクセスパターンが読めない場合に、頻度に応じて自動で最適クラスへ移動。
  • ライフサイクルポリシー:時間経過に応じて自動的に安価なクラスへ移行・削除する。

ストレージのコストは「アクセス頻度に料金クラスを合わせる」ことで最適化します。頻繁に読むものは取り出し料金のない Standard、めったに使わないが残すものは保管が安い Standard-IA、長期保存のアーカイブは最安の Glacier 系(取り出しに時間)。新しいうちは Standard、時間が経つほど安い層へ——という動きを ライフサイクルポリシーで自動化します(例:30 日後 IA、90 日後 Glacier、1 年後削除)。アクセスパターンが読めない場合は Intelligent-Tiering が頻度を監視して自動で最適化します。コストと取り出し速度/料金はトレードオフなので、要件(どれだけ早く・どれだけの頻度で取り出すか)から逆算して選びます。

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