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第6章 · システム統合・移行・保守·v1.0.0·更新 2026/7/11·読了目安 約15分

変更要約: 初版

6.1システム間連携

この節の要点

HTTPベースで疎結合に連携するREST API、複数システム間でデータを抽出・変換・格納するETL、企業内の異種システムを仲介するEAI、そして呼び出し元が応答を待つ同期連携と待たずに処理を進める非同期連携の選択基準を学びます。

複数システムを連携させるとき、「とりあえずAPIでつなぐ」だけでは要件を満たせないことが少なくありません。システムアーキテクトは、データ量・処理のリアルタイム性・呼び出し元と呼び出し先の可用性の違いといった制約から、連携方式(REST API・ETL・EAI)と同期/非同期のどちらを採るかを判断しなければなりません。この判断を誤ると、応答遅延の連鎖や、一時的なデータ不整合への対処漏れといった障害につながります。

6.1.1REST API・ETL・EAI

  • REST API=HTTPのメソッド(GET/POST/PUT/DELETE等)とURLでリソースを表現し、システム間を疎結合に連携させる方式。呼び出し側と提供側が独立に開発・デプロイでき、Web/モバイルクライアントからも直接呼び出せる汎用性が利点だが、大量データの一括連携には1件ずつの呼び出しが非効率になりやすい。
  • ETL(Extract/Transform/Load)=複数システムのデータを抽出(Extract)→変換(Transform)→格納(Load)の順に処理し、データウェアハウスや別システムへ一括移送する方式。夜間バッチなど大量データを定期的にまとめて連携する用途に向くが、リアルタイム性は低い。
  • EAI(Enterprise Application Integration)=企業内の異種システム(会計・在庫・人事等)をハブ的な基盤で仲介し、個々のシステムがハブとだけ接続すればよい構成にする方式。システムごとに個別接続を組む(スパゲッティ状の連携)よりも接続本数を抑えられ、連携ルールの変更もハブに集約できる。

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