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第1章 · Microsoft 365 テナントの管理·v1.0.0·更新 2026/6/29·読了目安 約13分

変更要約: MS-102 第1章を新規作成(ドメイン: Microsoft 365 テナントの管理)。テナントとサービスの管理(テナント作成・ドメインのDNS TXT検証・組織設定・Service Health/通知・Network connectivity insights・ソフトウェア更新・Microsoft 365 Backup・採用/使用状況)、ユーザーとグループ(Entra IDユーザー/外部ユーザーB2Bゲスト/連絡先・Microsoft 365 Groups/セキュリティグループ/共有メールボックス・グループベースライセンス・Microsoft Graph PowerShell一括管理)、ロールとロールグループ(Entraロール/ワークロードrole groups・administrative units委任・PIMのJust-In-Time昇格)。

1.3ロールとロールグループ

この節の要点

Microsoft 365 と Microsoft Entra ID のロール、Defender XDR / Purview のワークロード権限を role groups で、administrative units による委任、Privileged Identity Management(PIM)による Entra ロールの Just-In-Time 昇格を理解します。

管理権限は 最小権限 で割り当てます。Entra ロールワークロード固有の role groups委任Just-In-Time 昇格 を適切に使い分けます。

1.3.1ロールとワークロード権限

Microsoft Entra ID ロール(グローバル管理者・ユーザー管理者・パスワード管理者など)はテナント全体の管理権限を表します。職務に必要な 最小のロール を割り当て、特権の集中を避けます。Defender XDR や Microsoft Purview などの ワークロード は、独自の role groups(権限の集合)で権限を管理することが多く、Entra ロールとは別レイヤーで委任します。

1.3.2administrative units による委任

administrative units(管理単位) は、ユーザー/グループを 範囲(スコープ) として束ね、その範囲だけに管理権限を 委任 します(例:地域管理者に「西日本のユーザーだけ」のパスワード リセット権を付与)。テナント全体に対する権限付与とは異なり、スコープを限定 できる点が要点です。

1.3.3PIM による Just-In-Time 昇格

Privileged Identity Management(PIM) は、特権ロールを 常時付与(permanent)ではなく「対象(eligible)」 として割り当て、必要時に 時間制限つきで昇格(activate) させます(Just-In-Time)。昇格には承認や MFA、理由の記録を要求でき、立ち上がりっぱなしの特権 を減らします。administrative units(スコープの委任)とは目的が異なり、PIM は 特権の時間的最小化 が要点です。

試験ポイント

決め手:「テナント全体の管理権限」=Entraロール(最小権限で)。「Defender/Purviewなどワークロード権限」=そのワークロードのrole groups。「特定範囲のユーザーだけに委任」=administrative units。「必要時だけ時間制限つきで特権昇格(JIT)」=Privileged Identity Management(PIM)。

注意

混同に注意:
①Entraロール(テナント全体)とワークロードのrole groups(Defender/Purview)を取り違えない。
②administrative units(範囲の委任=だれに対して)とPIM(時間の最小化=いつ昇格)は目的が別。
③グローバル管理者の常時付与は避け、PIMのeligible+JITにする。

管理権限は最小権限で。Entra ロールはテナント全体・Defender/Purview などワークロード権限は role groups で委任。administrative units で特定範囲のユーザーに委任、Privileged Identity Management(PIM)で特権を eligible+Just-In-Time 昇格にして常時付与を減らす、と示す図。
最小権限で委任

1.3.4この節のまとめ

  • Entraロールはテナント全体・最小権限で割り当て・Defender/Purviewはワークロードのrole groups
  • administrative unitsは特定範囲のユーザー/グループへ管理を委任(スコープ限定)
  • PIMは特権をeligible+Just-In-Timeで昇格し常時付与を減らす

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 地域担当の管理者に、特定地域のユーザーだけに対するパスワード リセット権を委任し、他地域には及ばないようにしたい。最適なのはどれですか?

Q2. 特権ロールを常時付与せず、必要なときだけ承認と MFA を伴って時間制限つきで昇格させたい。最適なのはどれですか?

Q3. ヘルプデスク担当に、テナント全体のユーザー管理(作成・パスワード リセット)の権限を最小限で与えたい。最適なのはどれですか?

Q4. セキュリティ運用担当に、Microsoft Defender XDR のインシデント調査に必要な権限だけを与えたい。最適なのはどれですか?

Q5. 常時有効なグローバル管理者アカウントが多すぎることが監査で指摘された。立ち上がりっぱなしの特権を減らす最善策はどれですか?

理解度を確認第1章「Microsoft 365 テナントの管理」の問題を解く