第5章 · ファイル共有サービス·v1.0.0·更新 2026/7/7·読了目安 約11分
変更要約: 初版(主題2.11・副主題2.11.1〜2.11.2に対応)
5.2NFSサーバーの設定と管理
この節の要点
Unix/Linux 系クライアント同士でファイルシステムを共有するNFSの設定と管理を学びます。エクスポート定義/etc/exports、反映コマンドexportfs、クライアント側での確認showmount、稼働状況のnfsstat、RPC サービス確認のrpcinfo、mountd・portmapperの役割、マウントオプションと/etc/fstab・/proc/mountsによる永続化・確認を押さえます。
Linux サーバー同士、あるいは Unix 系クライアントとの間でファイルシステムをそのまま共有したいときの定番がNFS(Network File System)です。Samba が Windows 向けの SMB/CIFS を実装するのに対し、NFS は Unix/Linux の世界で長く使われてきたプロトコルで、RPC(Remote Procedure Call)の仕組みの上に成り立っています。
5.2.1エクスポート定義と反映
- 共有(エクスポート)するディレクトリとアクセス条件は/etc/exportsに記述する(例
/srv/data 192.168.1.0/24(rw,sync,no_root_squash))。ホスト指定・マウントオプションをディレクトリごとに列挙する。 - /etc/exportsを編集しただけではサービスに反映されない。exportfsでエクスポートテーブルの再読み込み/反映を行う(
exportfs -ra=全再エクスポート、exportfs -v=現在のエクスポート一覧表示)。
5.2.2確認・監視コマンドとRPC
- クライアント側からどのディレクトリが共有されているか確認するのがshowmount(
showmount -e server)。サーバー側の稼働統計(呼び出し回数等)を見るのがnfsstat。 - NFS はRPC上で動くため、RPCサービスの登録状況を確認するrpcinfo(
rpcinfo -p)が疎通トラブルの定番調査コマンド。RPCサービスの待ち受けポートを仲介するのがportmapper(rpcbind)で、NFS 自体のリクエストを取り次ぐのがmountd(マウント要求の処理)。 - クライアント側のマウントはmountで行い(オプションで rw/ro・ソフト/ハードマウント等を指定)、恒久化は/etc/fstabに記述する。現在マウント中の一覧は/proc/mountsで確認できる(/etc/mtab より確実に現状を反映)。

