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第2章 · ネットワークの基礎·v1.0.0·更新 2026/7/6·読了目安 約12分

変更要約: 初版(主題1.07・副主題1.07.1〜1.07.4に対応)

2.2基本的なネットワーク構成

この節の要点

ホストのネットワーク設定の参照・変更を学びます。ip コマンド(ip addrip route)と従来の ifconfigroute、インターフェイスの起動/停止(ifupifdown)、NetworkManagernmcli、ホスト名(/etc/hostname)、名前解決の基本ファイル(/etc/hosts/etc/nsswitch.conf)、デフォルトルートの設定、ping による疎通確認を押さえます。

IP の理屈(前節)を、実際のホスト設定に落とすのがこの節です。コマンドは新旧2系統——現行標準の ip コマンド一族と、今も試験範囲に残る従来の ifconfigroute ——の両方を答えられる必要があります。

2.2.1インターフェイスの設定と起動/停止

  • 現行標準=ip コマンド:ip addr(アドレス確認。ip a と略せる)・ip addr add 192.168.1.10/24 dev eth0(付与)・ip link set eth0 up/down(リンクの上げ下げ)。
  • 従来系=ifconfig(表示・一時的な設定)・ifup eth0/ifdown eth0(設定ファイルに基づく起動/停止)。
  • NetworkManager 環境=nmcli で恒久設定(nmcli connection modify eth0 ipv4.addresses 192.168.1.10/24 等)。ip/ifconfig の設定は再起動で消える一時変更、恒久化は nmcli/設定ファイル。
  • ホスト名=/etc/hostname に恒久設定(実行時の確認・変更は hostname コマンド)。

2.2.2ルーティングと名前解決の基本設定

  • デフォルトルートデフォルトゲートウェイ)=宛先が自分のネットワーク外のパケットを託す出口。確認=ip route(または route -n)・設定=ip route add default via 192.168.1.1
  • /etc/hostsIP と名前の静的対応表(DNS より手前で引かれるのが通例)。小規模環境やテスト時の上書きに使う。
  • /etc/nsswitch.conf=名前解決の参照順序hosts: files dns=hosts ファイル→DNS の順)を定める。
  • 疎通確認の第一歩=ping(ICMP echo)。「IP には届くが名前で届かない→名前解決の問題」の切り分けに使う。
試験ポイント

「アドレス確認=ip addr(旧 ifconfig)」「ルート確認=ip route(旧 route)」「ip での設定は一時的・恒久化は nmcli/設定ファイル」「hosts→DNS の順序を決めるのは nsswitch.conf」 が定番です。新旧コマンドの対応表(ip addr ↔ ifconfig/ip route ↔ route)はそのまま出題されます。

「外に出られないサーバー」を診る順で頭に入れましょう。まず ip addr自分のアドレスとリンク状態(eth0 が UP か・アドレスが付いているか)を確認。次に ip routeデフォルトルートの有無を見ます——ここに default via … が無ければ、同一セグメント外へは一切出られません(ip route add default via <GW> で応急処置)。ゲートウェイへ ping 192.168.1.1 が通り、ping 8.8.8.8 も通るのに ping example.com だけ失敗するなら、IP 層は健全で名前解決の問題(次節の資材)と切り分けられます。もう1つの試験ポイントは一時と恒久の区別です:ip addr addifconfig での設定はメモリ上だけで再起動すると消えます。恒久化は NetworkManager 管理下なら nmcli connection modifynmcli connection up、非管理ならディストリビューションの設定ファイル(+ifup/ifdown が読む定義)に書きます。「設定したのに再起動で消えた」というシナリオ問題は、この区別を試しています。

目的現行(ip 系)従来
アドレスの確認ip addrifconfig
ルーティングテーブル確認ip routeroute -n
インターフェイス上げ下げip link set eth0 up/downifup / ifdown(設定ファイル基準)
恒久設定nmcli connection modifyディストリの設定ファイル
注意

ひっかけ: 「ip addr add で設定した IP アドレスは再起動後も保持される」は誤りです。ip/ifconfig の変更は一時的で、恒久化には nmcli や設定ファイルが必要です。また「名前解決はまず DNS に問い合わせ、失敗したら /etc/hosts を見る」も誤りがち=順序は /etc/nsswitch.conf の定義次第で、通例は files(hosts)が先です。

ip コマンドと旧コマンドの対応・一時/恒久の区別・hosts/nsswitch の図。
ip の変更は一時的

2.2.3この節のまとめ

  • 確認は ip addr/ip route(旧 ifconfig/route)・上げ下げは ip link set/ifup・ifdown
  • ip の変更は一時的→恒久化は nmcli/設定ファイル。名前解決順は nsswitch.conf(通例 files→dns)・静的対応は /etc/hosts

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. サーバーのルーティングテーブルを確認して、デフォルトゲートウェイが設定されているかを調べたい。現行標準のコマンドは?

Q2. ip addr add で付与した IP アドレスが、再起動すると消えてしまった。恒久的に設定する方法として適切なのはどれ(NetworkManager 管理下)?

Q3. 名前解決で /etc/hosts と DNS のどちらを先に参照するかを決めている設定ファイルはどれ?

理解度を確認第2章「ネットワークの基礎」の問題を解く