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第4章 · ハードウェアとインタフェース·v1.0.0·更新 2026/7/10·読了目安 約16分

変更要約: 初版

4.4シリアル通信インタフェース

この節の要点

2線で複数デバイスを接続するI2C、高速全二重のSPI、調歩同期のUART、車載向け差動信号のCANという4大シリアル通信方式の電気的・プロトコル的特性を比較し、要件に応じて最適なインタフェースを選ぶ判断力を養います。

組込み機器の基板設計では、「センサとMCUをどう繋ぐか」という問いに複数の正解候補(I2C・SPI・UART・CAN)が存在し、配線数・速度・接続デバイス数・ノイズ耐性・コストという要件次第で最適解が変わります。この節では、4大シリアル通信方式それぞれの電気的・プロトコル的な特性の違いを踏まえ、この要件ならどのインタフェースを選ぶかを判断する視点を養います。

4.4.1I2CとSPI

  • I2C(Inter-Integrated Circuit)SDA(データ)SCL(クロック)2線のみで、マスタが複数のスレーブと通信できるバス型シリアル通信。各スレーブは固有の7ビット(または10ビット)アドレスを持ち、マスタがアドレスを指定して通信相手を選ぶため、配線数を増やさずに多数のデバイスを接続できるのが最大の利点。ただし転送速度は標準100kbps・高速400kbps程度とSPIに比べて低速で、オープンドレイン出力のためプルアップ抵抗が必須。
  • SPI(Serial Peripheral Interface)SCLK(クロック)MOSI(マスタ→スレーブ)MISO(スレーブ→マスタ)SS/CS(チップセレクト)4線(スレーブごとにSSが1本ずつ必要)で通信し、送信と受信を同時に行える全二重通信。クロックをマスタが供給し続けアドレス指定の仕組みもないため、I2Cよりはるかに高速(数Mbps〜数十Mbps)だが、スレーブが増えるほどSS配線が増えるため多数デバイス接続には向かない。

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