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第1章 · コアデータの概念·v2.0.0·更新 2026/6/3·読了目安 約14分

変更要約: DP-900 第1章を AZ-900 基準まで深掘り(データ3種類+保存先比較表/役割比較表、OLTP/OLAP+ACID/データウェアハウス/ETL・ELT、シナリオ・FAQ・ひっかけ・クイズ増)

1.1データの種類とデータの役割

この節の要点

データの3つの種類(構造化・半構造化・非構造化)と、それぞれに向いた保存先、そしてデータに関わる主な役割(データ管理者・データエンジニア・データアナリスト)を理解します。DP-900 の出発点です。

データは「形」によって、保存方法も処理のしかたも変わります。DP-900 の出発点は、データを 構造化半構造化非構造化 の3種類で捉えることです。この分類が、後の章で学ぶリレーショナル/非リレーショナルのデータストアやサービスを選ぶ判断の土台になります。あわせて、データを扱う人の役割——誰が運用し、誰が流れを作り、誰が分析するか——も整理します。

1.1.1データの3つの種類

構造化データ(行と列・固定スキーマ・例:SQLテーブル)、半構造化データ(タグやキーで柔軟・例:JSON/XML)、非構造化データ(スキーマなし・例:画像/動画)の3種類を並べた図。
構造化・半構造化・非構造化

構造化データ は、あらかじめ決めた 行と列の固定スキーマに従って整理されたデータです。各列には「型(数値・文字列・日付など)」が定められ、表計算の表のように厳密に並びます。代表例はリレーショナルデータベースのテーブルで、SQL で問い合わせます。スキーマが固定なので検索・集計・結合が高速かつ正確ですが、構造が変わると設計変更が必要になる点が弱みです。

半構造化データ は、タグやキーで構造を持ちますが、固定スキーマには縛られず柔軟です。代表例は JSONXML、キーと値の組です。要素ごとに項目が違ってもよいため、仕様変更に強く、Web API やドキュメント志向の保存に向きます。「構造はあるが固定ではない」のが特徴です。

非構造化データ は、中身に決まったスキーマがないデータです。画像・動画・音声・PDF やテキスト文書などが該当します。行と列では表せないため、ファイルやオブジェクトとしてそのまま保存し、必要に応じて AI(コンピュータービジョンや NLP)で内容を抽出します。世の中のデータの多くはこの非構造化データです。

種類構造向いた保存先
構造化行と列の固定スキーマSQL テーブル(売上・顧客)リレーショナルDB(Azure SQL 等)
半構造化タグ/キーで柔軟JSON・XMLNoSQL(Cosmos DB 等)
非構造化スキーマなし画像・動画・文書オブジェクトストレージ(Blob)

1.1.2データに関わる役割

データの仕事は、性質の異なる複数の役割で分担されます。それぞれ「何に責任を持つか」で覚えると、試験の「作業 → 役割」の対応問題に強くなります。

  • データベース管理者(DBA):データベースの可用性・性能・セキュリティ・バックアップと復元を管理する。日々の安定運用の責任者。
  • データエンジニア:データの取り込み・変換・統合とパイプライン構築を担い、分析できる状態に整える。
  • データアナリスト:整ったデータを分析・可視化し、レポートやダッシュボードで意思決定を支援する。
役割主な責任代表的なツール例
DBA運用・性能・セキュリティ・バックアップSQL Server Management Studio 等
データエンジニア取り込み・変換・パイプラインAzure Data Factory・Synapse
データアナリスト分析・可視化・レポートPower BI

シナリオ:小売チェーンのデータ活用。 各店舗の POS の売上明細(構造化) は Azure SQL に、Webサイトの行動ログ(JSON=半構造化) は Cosmos DB に、商品写真やレシート画像(非構造化) は Blob ストレージに保存。データエンジニアがこれらを統合パイプラインで集約し、データアナリストが Power BI で売上ダッシュボードを作成、DBAが各DBの性能とバックアップを管理します。種類ごとに保存先と担当が分かれます。

注意

混同に注意:
半構造化(JSON/XML=タグやキーで構造あり)非構造化(画像/動画=構造なし)を取り違えない。JSON は「構造がある」ので半構造化です。
構造化=必ずリレーショナルとは限らないが、試験では「行と列の固定スキーマ=構造化=SQL」で対応づけられることが多い。
③役割は「作業」で見分ける(パイプライン=エンジニア/可視化=アナリスト/運用・バックアップ=DBA)。

補足

Q. CSV は構造化?半構造化? 行と列がそろい型が決まっていれば構造化として扱われます(表形式)。Q. 非構造化データは検索できない? そのままでは難しいですが、AI で文字や物体を抽出したり、メタデータ(撮影日・タグ)を付けて検索可能にできます。Q. データサイエンティストは? DP-900 の主役は DBA・エンジニア・アナリストですが、機械学習モデルを作る役割としてデータサイエンティストも関わります。

試験ポイント

例 → データの種類」と「作業 → 役割」の対応が頻出です。JSON/XML=半構造化、画像/動画/文書=非構造化、SQLテーブル=構造化。パイプライン構築=データエンジニア、可視化=データアナリスト、バックアップ・性能管理=DBA。

1.1.3この節のまとめ

  • データ=構造化(行と列・SQL)/半構造化(JSON等・タグやキー)/非構造化(画像等・スキーマなし)
  • 種類ごとに向いた保存先がある:構造化→リレーショナル、半構造化→NoSQL、非構造化→オブジェクトストレージ
  • 役割=DBA(運用・バックアップ)/データエンジニア(パイプライン)/データアナリスト(分析・可視化)

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. JSON や XML のように、タグやキーで構造を持つが柔軟なデータはどの種類ですか?

Q2. 画像や動画のように決まったスキーマを持たないデータはどの種類ですか?

Q3. データの取り込みや変換のパイプラインを構築する役割はどれですか?

Q4. 行と列の固定スキーマを持ち、SQL で問い合わせる代表的なデータはどの種類ですか?

Q5. Power BI でレポートやダッシュボードを作り、意思決定を支援する役割はどれですか?

Q6. 商品写真などの非構造化データを保存する先として最も適切なものはどれですか?

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