Instiq
第1章 · データプラットフォームリソースの計画と実装·v2.0.0·更新 2026/6/28·読了目安 約8分

変更要約: DP-300 第1章を深掘り(図ja化・比較表/シナリオ/FAQ/ひっかけ/深掘り段落を全節に追加)

1.3データベースの移行とプロビジョニング

この節の要点

オンプレや他環境から Azure SQL へ移す 移行 の考え方(Azure Database Migration Service・互換性評価・オフライン/オンライン)と、自動化されたプロビジョニング(ARM/Bicep・CLI)を理解します。

既存の DB を Azure に移すには、まず互換性を評価し、停止を許容できるか(オフライン)/最小化したいか(オンライン)で移行方式を選びます。

1.3.1移行とプロビジョニング

ソース DB(オンプレ/他クラウド)をまず評価(互換性チェック・推奨先の判断)し、Azure Database Migration Service で移行(オフライン=停止あり・オンライン=最小停止)して Azure SQL(Database/Managed Instance/VM)へ移す流れと、ARM/Bicep や CLI による自動プロビジョニングを示した図。
移行と自動プロビジョニング
  • 評価:移行前に互換性を評価し、適切な移行先(SQL Database/MI/VM)を判断する。
  • Azure Database Migration Service(DMS):大規模/複数 DB の移行を支援する。
  • オフライン vs オンラインオフラインは停止あり(単純)、オンラインは停止を最小化(継続同期)。
  • 自動プロビジョニングARM/Bicep テンプレートや CLIで再現性ある構築を行う。
試験ポイント

「移行前の互換性評価」「大規模/複数 DB の移行=Azure Database Migration Service」「停止を最小化=オンライン移行」「再現性ある構築=ARM/Bicep/CLI」 は DP-300 で頻出です。停止を許容できるかで オフライン/オンライン を選びます。

移行はまず 評価 から始めます。Azure MigrateData Migration Assistant(DMA) で互換性の問題(非推奨機能・ブロッカー)と推奨先(SQL Database/MI/VM)を洗い出し、ワークロード特性は SKU 推奨 で見積もります。実行は Azure Database Migration Service(DMS) や、SQL の Azure SQL Migration 拡張(ADS) で行い、オフライン(一括コピー・停止あり)か オンライン(変更を継続同期し最後にカットオーバー・停止最小)を選びます。MI 向けには ログ配布/ネイティブバックアップ復元 を使う Log Replay Service(LRS) もあります。移行後は 互換性レベル の調整や Query Store による性能退行の確認を行います。プロビジョニングは ARM/BicepAzure CLI/PowerShellTerraform で宣言的に行い、タグAzure Policy・命名規則で統制。複数環境へ同一構成を再現でき、CI/CD に組み込めば構成ドリフトを防げます。なお移行先選定は「インスタンス機能の要否」「OS 制御の要否」「許容停止時間」で判断するのが定石です。

段階ツール役割
評価Azure Migrate / DMA互換性・推奨先・SKU 見積り
移行DMS / ADS 拡張 / LRSオフライン or オンライン実行
構築ARM/Bicep・CLI・Terraform宣言的・再現可能な構成
補足

シナリオ: 24/7 稼働の業務 DB を、業務を止めずに Azure SQL へ移行したい。→ まず DMA/Azure Migrate で互換性を評価し推奨先を決定。DMS のオンライン移行で変更を継続同期し、計画したタイミングでカットオーバーして停止を最小化します。構築は Bicep で宣言的に行い、再現性とロールバック性を確保します。

補足

FAQ: Q. 評価と移行はどう違う? → A. 評価(DMA/Azure Migrate)は事前の互換性チェックと推奨先・SKU 見積り、移行(DMS 等)は実データの移送です。Q. 停止をほぼ許容できないときは? → A. オンライン移行で継続同期し、短いカットオーバーだけで切り替えます。

注意

ひっかけ: 「停止を最小化したいのにオフライン移行を選ぶ」は誤りです。継続同期で停止を抑えるのはオンライン移行。また「移行先は評価なしで決めてよい」も誤り(互換性評価で非推奨機能やブロッカーを先に洗い出す)。ARM/Bicep は構築の自動化であって移行ツールではない点も区別します。

1.3.2この節のまとめ

  • 移行=評価→DMS→(オフライン/オンライン)→Azure SQL
  • プロビジョニング=ARM/Bicep・CLI で自動化

進捗の記録にはログインが必要です。

理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. オンプレの複数の SQL データベースを Azure へ移行する作業を支援する Azure のサービスはどれですか?

Q2. 移行時の停止時間を最小化したい。どの移行方式を選びますか?

Q3. データベース環境を再現性をもって自動構築したい。何を使いますか?

理解度を確認第1章「データプラットフォームリソースの計画と実装」の問題を解く