変更要約: DP-300 第1章を深掘り(図ja化・比較表/シナリオ/FAQ/ひっかけ/深掘り段落を全節に追加)
1.2サービスレベルとスケーリング
Azure SQL のサービスレベル——汎用目的(General Purpose)・ビジネスクリティカル(Business Critical)・Hyperscale——と、vCore/DTU、サーバーレス、エラスティックプールによるスケーリングを理解します。
同じ Azure SQL でも、性能・可用性・コストは選ぶサービスレベルで大きく変わります。ワークロードに合わせて選定・スケールします。
1.2.1サービスレベルの違い
- General Purpose:バランス型。多くの業務に十分なコスト/性能。
- Business Critical:高性能・低遅延。ローカル SSD と組み込みの可用性レプリカ、読み取りスケールアウト。
- Hyperscale:超大規模(最大 128TB)。高速バックアップ/復元、ストレージとコンピュートの分離。
- スケーリング:vCore/DTU の変更、断続ワークロードはサーバーレス、複数 DB はエラスティックプール。
「低遅延・高可用性・読み取りスケールアウト=Business Critical」「超大規模・高速復元=Hyperscale」「バランス型=General Purpose」「断続ワークロードでコスト最適=サーバーレス」「多数 DB のリソース共有=エラスティックプール」 は DP-300 で頻出です。
サーバーレスは使用量に応じて自動で一時停止/再開でき、断続的・予測しにくいワークロードのコストを抑えられます。
サービスレベルは可用性アーキテクチャと直結します。General Purpose はコンピュートと リモートストレージ(Azure Premium ストレージ) を分離し、ノード障害時は別ノードに付け替えて復旧(コスト効率重視)。Business Critical は各レプリカがローカル SSD を持つ Always On 可用性グループ 構成で、低遅延・自動フェイルオーバー・読み取りスケールアウト(読み取り専用レプリカへ ApplicationIntent=ReadOnly でルーティング)が可能。Hyperscale は ページサーバー でストレージを分散し、コンピュートと分離することでサイズに依存しない高速バックアップ/復元と多数の読み取りレプリカを実現します。可用性は ゾーン冗長 で AZ をまたいで高め、断続ワークロードは サーバーレス(自動一時停止/再開・秒課金)でコスト最適化、利用ピークがずれる多数 DB は エラスティックプール で容量を共有します。スケールは vCore/サービスレベルの変更(多くはオンラインで短時間)や、読み取りを レプリカ に逃がすことで対応。以前は Hyperscale から他レベルへ戻せませんでしたが、現在は General Purpose への移行が可能です。Business Critical のレプリカが SLA/性能の要である点に注意します。
| サービスレベル | ストレージ | 可用性/性能 | 代表用途 |
|---|---|---|---|
| General Purpose | リモート(分離) | 標準・コスト効率 | 多くの業務 DB |
| Business Critical | ローカル SSD | 低遅延・自動FO・読取スケール | ミッションクリティカル |
| Hyperscale | ページサーバー(分散) | 超大規模・高速復元 | 数十TB級・成長中 |
シナリオ: 決済系 DB で低遅延・自動フェイルオーバーが必須、かつレポート用の読み取り負荷を本番から逃がしたい。→ Business Critical を選び、読み取りクエリは ApplicationIntent=ReadOnly で読み取り専用レプリカへルーティングし、ゾーン冗長で AZ 障害にも備えます。超大規模で高速復元が要るなら Hyperscale を検討します。
FAQ: Q. 読み取りスケールアウトはどのレベルで使える? → A. Business Critical と Hyperscale。ApplicationIntent=ReadOnly で読み取り専用レプリカに振り分けます。Q. サーバーレスはどのワークロード向き? → A. 断続的/予測困難なもの。常時高負荷なら確定的(プロビジョンド)の方が安定・割安なことが多いです。
ひっかけ: 「General Purpose でも読み取りスケールアウト(読み取り専用レプリカ)が使える」は誤りです。読み取りスケールアウトは Business Critical / Hyperscale。また「サーバーレスは常に最安」も誤り(常時高負荷では確定的の方が割安なことが多い)。なお Hyperscale は現在 General Purpose への移行が可能です(以前は不可だった)。
1.2.2この節のまとめ
- サービスレベル=General Purpose/Business Critical/Hyperscale
- スケーリング=vCore/DTU・サーバーレス・エラスティックプール
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理解度チェック
(軽い確認用)Q1. 低遅延・高可用性で読み取りスケールアウトも必要なミッションクリティカルな DB に適すサービスレベルはどれですか?
Q2. 数十 TB 規模で高速なバックアップ/復元が必要な DB に適すサービスレベルはどれですか?
Q3. 断続的で予測しにくいワークロードのコストを抑えたい。どの構成が適しますか?

