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第1章 · データプラットフォームリソースの計画と実装·v2.0.0·更新 2026/6/28·読了目安 約10分

変更要約: DP-300 第1章を深掘り(図ja化・比較表/シナリオ/FAQ/ひっかけ/深掘り段落を全節に追加)

1.1Azure における SQL のデプロイ選択肢

この節の要点

Azure で SQL を動かす 3 つの選択肢——Azure SQL Database(PaaS)・Azure SQL Managed Instance(PaaS・高互換)・SQL Server on Azure VM(IaaS)——の違いと使い分けを理解します。DP-300 の出発点です。

Azure で SQL を使うには管理範囲と互換性のトレードオフで 3 つの選択肢があります。どこまで Azure に任せ、どこまで自分で制御するかで選びます。

1.1.13 つのデプロイ選択肢

管理範囲(Azure が多く管理→自分で多く制御)の軸で 3 つを並べ、Azure SQL Database(PaaS・単一DB/エラスティックプール・サーバーレス・最も管理が楽)、Azure SQL Managed Instance(PaaS・インスタンス単位でほぼ完全な SQL Server 互換・移行向き)、SQL Server on Azure VM(IaaS・OS と SQL を自分で管理・最大の制御)を示した図。
SQL のデプロイ選択肢
  • Azure SQL DatabasePaaS の単一データベース。単一 DB・エラスティックプール・サーバーレスがあり、最も管理が楽。
  • Azure SQL Managed InstancePaaS でほぼ完全な SQL Server 互換(インスタンス単位)。オンプレからの移行に向く。
  • SQL Server on Azure VMIaaS で OS と SQL を自分で管理。最大の制御(OS レベルの機能が必要なとき)。
  • 購入モデルvCore(柔軟・推奨)と DTU(簡易)。Hyperscale など大規模向けサービスレベルもある。
試験ポイント

「管理が最も楽な PaaS 単一 DB=Azure SQL Database」「ほぼ完全な SQL Server 互換で移行向き=Managed Instance」「OS レベルの制御が必要=SQL on VM」「柔軟な購入モデル=vCore」 は DP-300 で頻出です。互換性/制御が必要なら MI/VM、運用を任せたいなら SQL Database と判断します。

補足

SQL Agent(ジョブ)や クロスDBクエリなど一部のインスタンス機能は SQL Database では制限され、Managed Instance で利用できます。要件で選択が変わります。

デプロイ選択は「責任共有の範囲」で決まります。SQL Database は OS・パッチ・バックアップ・高可用性を Azure が管理し、利用者は DB とデータに集中(論理サーバー の配下に DB を作り、単一 DB/複数 DB でリソースを共有する エラスティックプール/使用時だけ課金する サーバーレス を選ぶ)。Managed InstanceSQL Agent・クロス DB クエリ・CLR・リンクサーバーなどインスタンス機能を保ったまま PaaS 化でき、専用サブネット(VNet)に配置されるため移行に最適。SQL on VM は OS とエンジンを完全制御でき、特定ビルドや OS レベル機能、サードパーティ連携が要るときに選びます。購入モデルは vCore(コンピュートとストレージを独立に指定・Azure Hybrid Benefit でライセンス流用・予約割引が効く)と DTU(コンピュート/メモリ/IO を束ねた簡易指標)。SQL Database/MI は 確定的(Provisioned)サーバーレス の計算モデル、メンテナンスは Azure が実施(メンテナンス期間を選択可)という点も押さえます。

観点SQL DatabaseManaged InstanceSQL on VM
種別PaaS(単一DB)PaaS(インスタンス)IaaS
互換性DB レベル(一部制限)ほぼ完全な SQL Server完全(任意ビルド)
管理負担最小最大(OS含む)
代表用途新規・クラウド最適オンプレ移行OS/特定機能が必要
補足

シナリオ: オンプレの SQL Server を、SQL Agent ジョブやクロス DB クエリを使ったまま、できるだけ運用を任せて Azure へ移したい。→ Managed Instance を選びます(インスタンス機能を保ちつつ PaaS の運用委譲)。OS レベルの特殊要件があるなら SQL on VM、逆に新規でクラウド最適化を狙うなら SQL Database を選びます。

補足

FAQ: Q. vCore と DTU はどちらを選ぶ? → A. 柔軟性・Azure Hybrid Benefit・予約割引が使える vCore が推奨。DTU は小規模・簡易見積り向けです。Q. エラスティックプールとは? → A. 複数 DB で vCore/DTU を共有し、利用ピークがずれる多数 DB のコストを最適化する仕組みです。

注意

ひっかけ: 「SQL Database(単一DB)でも SQL Agent ジョブやクロス DB クエリがそのまま使える」は誤りです。それらは Managed Instance(や SQL on VM)の機能。また「SQL on VM は Azure がパッチや OS を管理する」も誤り(IaaS なので OS/パッチは利用者の責任)。

1.1.2この節のまとめ

  • SQL Database(PaaS単一DB)/Managed Instance(PaaS高互換)/SQL on VM(IaaS)
  • 購入モデル=vCore(推奨)/DTU

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理解度チェック

(軽い確認用)

Q1. 管理の手間を最小化したい単一データベース向けの PaaS はどれですか?

Q2. オンプレの SQL Server をほぼ完全な互換性で Azure の PaaS に移行したい。どれを選びますか?

Q3. OS レベルの構成や SQL Server の完全な制御が必要な場合に適すのはどれですか?

理解度を確認第1章「データプラットフォームリソースの計画と実装」の問題を解く