変更要約: AZ-500 第1章を Associate 級に深掘り(比較表・シナリオ・FAQ・ひっかけ+深掘り段落、図を日本語化)
1.1Microsoft Entra ID による ID 管理
Azure のセキュリティの起点である Microsoft Entra ID(旧 Azure AD)を理解します。テナント/ユーザー/グループ、ハイブリッド ID(同期)、外部 ID(B2B、および顧客向けは Microsoft Entra External ID。旧 Azure AD B2C は 2025 年 5 月以降 新規テナント作成を終了)といった、認証と ID 管理の基礎が AZ-500 の「ID とアクセスの管理」の出発点です。
クラウドのセキュリティは「誰がアクセスしているか(ID)」から始まります。Azure のクラウド ID 基盤が Microsoft Entra ID で、ユーザー・グループ・アプリの認証を一元的に担います。
1.1.1Entra ID の構成要素
- テナント:組織の ID 境界。Azure サブスクリプションは 1 つのテナントに紐づく。
- ユーザー/グループ:認証の主体。グループにロールや権限を割り当てると管理が簡単になる。
- ハイブリッド ID:Entra Connect でオンプレ AD のユーザーを同期し、同じ資格情報で利用する。
- 外部 ID:B2B(取引先をゲスト招待)と B2C(顧客向けの ID)で社外ユーザーを扱う。
「クラウドの ID 基盤=Microsoft Entra ID」「オンプレ AD をクラウドに同期=Entra Connect」「取引先をゲストで招く=B2B」「顧客向けの ID=B2C」 は AZ-500 で頻出です。テナント=ID 境界であることも押さえましょう。
セキュリティの起点は ID です。Microsoft Entra ID は テナント(組織の ID 境界・Azure サブスクリプションは1テナントに紐づく)に ユーザー/グループ/アプリ登録(サービスプリンシパル) を持ち、グループにロールを割り当てると管理が簡単になります(属性ルールで自動所属する 動的グループ も)。オンプレ AD との統合は Microsoft Entra Connect(パスワードハッシュ同期/パススルー認証/フェデレーション)で ハイブリッド ID を実現。社外ユーザーは 外部 ID——取引先をゲスト招待する B2B と、顧客向け ID の B2C(Entra External ID)。資格情報を持たないアプリ/VM の ID には マネージド ID、強い管理権限は Entra ロール(ディレクトリロール:グローバル管理者等) で扱い、リスク検知の Identity Protection(P2)でユーザー/サインインリスクを評価します。判断軸は「クラウド ID 基盤=Entra ID」「オンプレ同期=Entra Connect」「取引先=B2B」「顧客=B2C」「アプリ ID=マネージド ID/サービスプリンシパル」。Entra ロール(ディレクトリ)と Azure RBAC(リソース)は別レイヤーである点に注意。
| やりたいこと | 使うもの |
|---|---|
| オンプレ AD をクラウド同期 | Entra Connect(ハイブリッド ID) |
| 取引先をゲスト招待 | B2B コラボレーション |
| 顧客向けの ID | B2C(External ID) |
| アプリ/VM のキーレス ID | マネージド ID |
シナリオ:社内ユーザーはオンプレ AD、取引先はゲスト、顧客は別アプリで扱いたい。 社内は Entra Connect で同期(ハイブリッド ID・同じ資格情報)。取引先は B2B でゲスト招待し、グループ経由で最小権限を付与。顧客向けは B2C で別ディレクトリ。バックエンドの自動処理は マネージド ID でキーレス認証し、リスクの高いサインインは Identity Protection で検知して条件付きアクセスへ連携します。
Q. クラウド ID 基盤は? Microsoft Entra ID。Q. オンプレ同期は? Entra Connect。Q. 取引先のゲスト? B2B。Q. 顧客向け ID? B2C。Q. アプリのキーレス ID? マネージド ID。Q. テナントとは? 組織の ID 境界(サブスクは1テナントに紐づく)。
混同に注意:
①B2B(取引先をゲスト)と B2C(顧客向け)は別物——用途を取り違えない。
②Entra ロール(ディレクトリの管理)と Azure RBAC(リソースの認可)は別レイヤー——グローバル管理者≠所有者。
③テナントとサブスクリプションは別概念(サブスクは1テナントに信頼)。
④マネージド ID とサービスプリンシパルは関連するが、キー管理不要なのはマネージド ID。
Azure AD は Microsoft Entra ID に名称変更されました。試験や資料で両方の名称が出ることがありますが、同じものを指します。
1.1.2この節のまとめ
- Entra ID=クラウドの ID 基盤(テナント=境界)
- ハイブリッド ID(同期)/外部 ID(B2B・B2C)
進捗の記録にはログインが必要です。
理解度チェック
(軽い確認用)Q1. Azure のクラウドにおける ID とアクセスの基盤となるサービスはどれですか?
Q2. オンプレミスの Active Directory のユーザーを Entra ID に同期して同じ資格情報を使いたい。何を使いますか?
Q3. 取引先企業のユーザーをゲストとして招き、自社リソースへアクセスさせたい。どの機能ですか?

